「今日の湿気で身体中ベトベトだわ。気持ち悪い〜」
「あらら、手がチョコレートでベトベトじゃない」

粘り気があるような不快感を、オノマトペ「ベトベト」が表します。例えば、外国人に日本の夏を伝えるときにぴったりのオノマトペですね。では、ベトベトを英語にするとどのような表現になるかご存知ですか?

この記事では、オノマトペ「ベトベト」の英語フレーズsticky and sweatyを例文とともに紹介します。英会話でsticky and sweatyを使えるようにしていきましょう。

「ベトベト」ってどんな感じ?

冒頭の日本語文にもありましたが、ベトベトは不快感を表します。まずは、ベトベトがどのような感じなのかみておきましょう。

粘り気があって肌や物にくっつくような感じ、しつこくまとわりつくような様子があります。例えば、湿気や汗であったり、食べ物や汚れ、そしてスキンケア商品の使った感想だったりです。
これらを感じるときにオノマトペ「ベトベト」なら一言で相手に伝えることができます。

「ベトベト」と「ベタベタ」の違い

ベトベトと似たオノマトペにベタベタがありましたね。この2つの表現には微妙な違いがあります。

ベトベトは粘り気が強く不快感も強め、一方ベタベタはより広範囲にくっつくイメージがあり物理的な物だけでなくカップルがイチャイチャしている様子など、人間関係にも使用できるオノマトペです。

Sticky and sweatyで「ベトベト」を表現

sticky

それでは、ここからは「ベトベト」の英語表現です。日本語のオノマトペを英語にする際には、より近いニュアンスを持つ表現にするわけですが、ベトベトはどうなるのでしょう?

Sticky and sweatyで「ベトベト」

ベトベトを表すときには、2つの単語を組み合わせた形にします。それが”sticky”と“sweaty”という2つの形容詞です。
以下、それぞれの意味を確認しましょう。

stickyの意味

stickyは「ねばつく・ねばねば・どろりとした」という意味を持ちます。汗をかいた後の肌の感触を表すときによく使われる単語です。
そして物理的には粘着テープなどに使ったり、比喩的に状況が扱いにくく厄介な場合、微妙な場合にも使用されます。イギリスの有名なデザートのひとつにsticky toffee puddingがあります。

Aさん
The glue and tape are sticky.
訳)接着剤とテープは粘着性があります。

sweatyの意味

そして、sweaty(スウェティ)は「汗の出る・汗にまみれた・汗臭い」という意味の形容詞です。加えて「骨の折れる」「汗が出るほどの労力を要する」といった意味もあり、どれも何かをするのに大変なニュアンスがあります。

stickyとsweatyを組み合わせた”sticky and sweaty”にすると、オノマトペ「ベトベト」を表現するフレーズになります。どのように使うのかについて、次で例文を紹介しながら解説をしていきます。

Sticky and sweatyの使い方

Sticky and sweatyの使い方

ベトベトも日常会話によく使われるオノマトペですが、ここでsticky and sweatyを英会話に取り入れられるよう例文を紹介します。

sticky and sweatyの使い方

stickyだけでなくsweatyを組み合わせたということで、その不快感をずばり言い当てているフレーズがsticky and sweatyです。主に、汗をかいてベトベトしている様子を表現します。

sticky and sweatyの使い方ですが、以下のようにシンプルにベトベトな感じになっていることを伝えることができます。

Aさん
It’s sticky and sweaty!
訳)ベトベトだぁ!
Aさん
My hands are sticky and sweaty.
訳)手が汗でベトベトなのよ。

次に、冒頭の文を英語にしてみましょう。

Aさん
My body is sticky and sweaty because of the humidity today.
訳)今日は湿度が高いから、体がベトベトだわ。

この例文は、多くの人が使える可能性のある内容となっています。不快指数は70を超えると不快に感じ始め、80を超えるとほとんどの人が不快と感じるようになります。sticky and sweatyは皮膚が汗で覆われ、ベタベタして汗ばんでいる状態を表しています。その原因として挙げられているhumidityは「湿気・湿度」という意味の名詞です。日本の夏を外国人に伝えるときには必須の単語ですので、ぜひsticky and sweatyと一緒に覚えましょう。

汗や湿気によるSticky and sweatyの例文

汗や湿気によるSticky and sweatyの例文

ここからは、対象の違うベトベト別に例文をみていきます。ひとつ目は、ここまでも出てきましたが汗・湿気によるsticky and sweatyです。

汗・湿気によるsticky and sweaty

では、汗をかいてベトベトしている様子を表現してみましょう。

Aさん
I can imagine that I’ll be sticky and sweaty just walking to the convenient store.
訳)コンビニまで歩くだけでも、汗だくでベトベトになるには想像に難くありません。
Aさん
It’s so hot and humid today, so I’m sticky and sweaty even though I’m at home. My shirt is sticking to my body.
訳)今日はめっちゃ暑くて湿気が多いから、家にいるのに汗でベトベトだわ。シャツが体に張りついちゃってる。
Aさん
After running in the sun, he felt sticky and sweaty all over. So he had a shower as soon as he got home.
訳)日差しのなかで走った後、彼は全身がベトベトしていると感じました。それで彼は家に着くとすぐ、シャワーを浴びました。
Aさん
The mother wanted her son, who was sticky and sweaty, to have a bath straightaway.
訳)母親は汗でベトベトになった息子に、すぐお風呂に入ってもらいたかったのです。
Aさん
It’s hard to concentrate on studying English when you’re feeling sticky and sweaty.
訳)汗ばんでベトベトしている場合、英語の勉強に集中するのは難しいよ。
Aさん
This crowded tube is making me feel sticky and sweaty. It’s so uncomfortable.
訳)この混雑した地下鉄のせいで、ベトベトしてる感じがする。とっても不快だ。

uncomfortableはcomfortableの反対語で「不快・心地よくない・気まずい」といった意味です。sticky and sweatyが不快なことを表すフレーズですので、ぜひ一緒に覚えてしまいましょう。

その他のSticky and sweatyの例文

その他のベトベトは、食べ物や何かの汚れでベトベトしていることを例文でみてみましょう。

その他のsticky and sweaty

Aさん
The candies are sticky and sweaty because we left them in a warm room.
訳)これらのキャンディは暖かい部屋に置いてあったからベタベタだよ。
Aさん
Don’t touch anything with your sticky and sweaty hands!
訳)ベタベタした手で何も触らないで!

どちらの例文も、厚さや汚れで物がねばつきベタベタしてしまっている状態を表現しています。

まとめ

本記事では、ねばつきがあったり汗で不快感が強めになった様子「ベトベト」の英語フレーズsticky and sweatyを紹介しました。ぜひ、英会話に使えるようにしていきましょう。

【関連記事】