「調達する」という言葉は、日常生活だけでなく、ビジネスでもよく使われますよね。

会社で資材や人材を集めるときや、家庭で食材を買い集めるときなど、幅広い場面で使われます。

でも、英語で「調達する」って何て言うのでしょう?

この記事では、「調達する」の基本的な英語表現から、資金調達・資材調達などの具体的な言い方、ビジネス英語での使い方まで、わかりやすく解説します。

英語に苦手意識があっても安心して読めるように、やさしい言葉と例文をたくさん使っています。

ぜひ最後まで読んで、「調達」の英語表現をマスターしましょう!

「調達する」を英語で何て言う?

「調達する」を英語で何て言う?

「調達する」は、英語で主に以下のように表現します。

  • procure
  • acquire
  • obtain
  • get

それぞれ、少しずつ使い方が異なります。

procure

“procure”は、丁寧でフォーマルな表現です。特にビジネスで使います。

例文はこちらです。

Aさん

We need to procure raw materials for the project.

(このプロジェクトのために原材料を調達する必要がある。)

acquire

“acquire”は「調達する」だけでなく「手に入れる」「買収する」という意味も含みます。

例文はこちらです。

Aさん

The company acquired new equipment last month.

(その会社は先月、新しい設備を調達した。)

obtain

“obtain”は、ややフォーマルで、努力して手に入れるイメージです。

例文はこちらです。

Aさん

It is difficult to obtain a visa for that country.

(その国のビザを調達するのは難しい。)

Aさん

The company obtained approval to launch the product.

(その会社は商品の発売許可を取得した。)

get

“get”は、日常会話でよく使うカジュアルな表現です。

例文はこちらです。

Aさん

I need to get some ingredients for dinner.

(夕飯のために材料を調達しないと。)

「資金調達」を英語で何て言う?

「資金調達」を英語で何て言う?

「資金調達」は、事業やプロジェクトに必要な資金を確保する活動のことです。

企業や個人が、事業の開始・拡大・運営のために外部または内部から資金を集めるプロセスを指します。

そんな「資金調達」は、英語で以下のように表現します。

  • fundraising:主に非営利団体やスタートアップ、特定のプロジェクトのために資金を集める際に使われます。クラウドファンディングや寄付など、幅広い方法を含むことが多いです。
  • financing:ビジネスや企業が事業運営や拡大のために資金を確保する際に使われることが一般的。銀行融資、株式発行、ベンチャーキャピタルからの投資など、構造化された資金調達を指します。

両者の違い

どちらも資金を確保するプロセスを指しますが、状況や目的によって使い分けられます。

“financing”はよりビジネス的・金融的な文脈で、”fundraising”はより広範でカジュアルな資金集めのイメージがあります。

英語の例文

それぞれの例文はこちらです。

Aさん

We are planning a fundraising event for the new library.

(新しい図書館のために資金調達イベントを計画している。)

Aさん

The company secured $10 million in financing from a venture capital firm to expand its operations.

(その企業は事業拡大のためにベンチャーキャピタルから1,000万ドルの融資を確保した。)

「資材調達」を英語で何て言う?

「資材調達」は、企業や組織が生産や業務に必要な材料、部品、サービスなどを外部から購入・取得する活動のことです。

特に工場や建設、製造業などでよく使われます。

英語では以下のように表現します。

  • procurement of materials
  • materials sourcing

英語の例文

それぞれの例文はこちらです。

Aさん

The construction company is responsible for the procurement of materials.

(その建設会社は資材調達を担当している。)

Aさん

We are sourcing materials from local suppliers.

(私たちは地元の供給業者から資材を調達している。)

“source”は動詞で「〜から調達する、仕入れる」という意味もあります。

ビジネス英語での「調達」とは?

ビジネス英語での「調達」とは?

ビジネスの場面で「調達」というと、会社が必要なモノ(製品・サービス・人材など)を手に入れる行動を指します。

特に以下のような表現がよく使われます。

  • procurement process(調達プロセス)
  • supplier management(供給業者の管理)
  • strategic sourcing(戦略的調達※)

※コスト削減や品質向上などを意識して、戦略的に仕入れ先や物資を選ぶプロセス

英語の例文

Aさん

She works in the procurement department.

(彼女は調達部門で働いている。)

Aさん

The company is improving its procurement process.

(その会社は調達プロセスを改善している。)

Aさん

Our company implemented strategic sourcing to reduce costs and improve supplier relationships.

(当社はコスト削減と供給業者との関係改善のために戦略的調達を導入した。)

procurementとacquisitionの違い

次に、”procurement”と”acquisition”の違いについて見ていきましょう。

この2つの単語は、どちらも「調達する」「手に入れる」と訳せますが、意味や使い方が少し異なります。

基本の意味

それぞれの英語の意味はこちらです。

  • procurement:物やサービスを組織として手配・購入すること
  • acquisition:知識、スキル、会社などの「取得」

使う場面

使う場面にも違いがあります。

  • procurement:ビジネス、政府、契約関連
  • acquisition:スキル習得、企業買収など

英語の例文

“procurement”と”acquisition”を使った例文はこちらです。

Aさん

The procurement of office supplies is done every month.

(オフィス用品の調達は毎月行われている。)

Aさん

The company’s acquisition of a smaller firm surprised many.

(その会社による小規模企業の買収は多くの人を驚かせた。)

まとめ

今回は「調達する」や関連用語を英語でどう表現するか解説しました。

まとめに、ポイントをおさらいしましょう。

  • 調達する:procure, acquire, obtain, getなど
  • 資金調達:fundraising, financingなど
  • 資材調達:procurement of materials, materials sourcingなど
  • ビジネス英語での「調達」:procurement process(調達プロセス)、supplier management(供給業者の管理)などが使われる
  • procurement:物やサービスを組織として手配・購入すること
  • acquisition:知識、スキル、会社などの「取得」

英語を学び直すとき、「一つの日本語に対して、複数の英語がある」ことに最初は戸惑うかもしれません。

でも、使い分けを知れば、表現の幅がぐんと広がりますよ。

焦らず、少しずつ慣れていきましょう!

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