英語の本場イギリス、そのイギリスのなかでも世界遺産として登録されているバースの市街があります。2000年の歴史、美しいイギリス建築、イギリスの大学で常にtop 10にランクインするバース大学、多くの魅力を持つバースは実は2重の世界遺産を持つという素晴らしい街です。
この記事では、イングランド西部に位置する世界遺産「バース市街」を取り上げます。英語の表現を解説しながら、バースの魅力をたっぷりと紹介しましょう。
美しい世界遺産「バース市街」
ロンドンから西に電車で約1時間半で行ける街がバースです。イングランド西部サマーセット州にありますが、Bath and North East Somersetという単一自治体です。まずは、バース市街が世界遺産になった年、そして理由を紹介します。
文化遺産「バース市街」の登録年
1987年、フランス・パリで開催された第11回世界遺産委員会が開催されました。この委員会で、バース市街は世界文化遺産として登録されたのです。
バース市街が世界遺産になった理由
バースは街全体の景観が世界有数とも言える美しさを持っています。この理由はほとんどの建物にこの地方で切り出される淡い蜂蜜色をしたバース・ストーンという石が使われていて、街全体に統一感があるためです。バース市内に残る新古典主義様式(18世紀中頃~19世紀初頭にかけてヨーロッパで興った芸術様式)の建築物は、社交界・実業家そして建築家たちの尽力によって美しい景観となり、それがバース市街が世界遺産になった理由です。特に、これらの建築はジョージアンと呼ばれ、ジョージ王朝時代のものです。
「バース市街」の英語表現
バースの市街が世界文化遺産になった経緯がわかったところで、ここでは英語の表現をいろいろみていきましょう。
基本的な英語表現
まず、世界遺産、バース市街に関する基本の英語を紹介します。
世界遺産の英語はWorld HeritageまたはUNESCO World Heritage Site(ユネスコ世界遺産)ですが、以下の3タイプが存在します。
- Cultural Heritage 文化遺産
- Natural Heritage 自然遺産
- Mixed Heritage 複合遺産
次に、バース市街です。バース市街はThe City of Bathと表現し、この名前で世界遺産Cultural Heritageに登録されています。
訳)バース市街は、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。
バースの魅力を英語で表現
さらにVisit Bathウェブサイトから、バースの魅力を紹介します。
訳)バースは活気にあふれ繁栄する21世紀の都市であるだけでなく。生きた博物館でもあります。歴史と遺産が街の通りに並び、一歩足を踏み入れるごとに魅力的な文化的名所と驚くべき建築物が姿を現します。
訳)そのため、バースは英国で唯一、ユネスコ世界遺産に指定されており、ユネスコの「ヨーロッパの偉大な温泉街」の一部として2番目に登録されています。
引用:Visit Bath “Historic Sites in Bath”
ここで「イギリスのバースに温泉?!」と思われた方がいるかもしれません。そういえば、Bathという名前もお風呂?とリンクします。次で、バースの温泉について紹介しましょう。
実は温泉を有するバースの「二重の遺産」
世界遺産としてのバースには大きな特徴があります。それが二重の遺産と呼ばれる2つの史跡がバースに存在するという事実です。2つの史跡とはバース市街、そしてバース市内にあるローマ時代の浴場であるThe Roman Baths(ローマンバス)です。
バースの名前の由来と「二重の世界遺産」
バースは、そこに建設されたローマ浴場からその名前を由来としているという説があります。
訳)バース市の名前は、そこに建てられたローマ浴場に由来しています。
したがって、バース市街のジョージアン建築の歴史と美しさ、そしてローマ浴場跡の組み合わせがバースが二重の世界遺産になっている理由です。
The Roman Bathsを紹介
ここで、The Roman Bathsについても紹介しましょう。
古代ローマ人にとってはテルマエ(浴場)は社交の場、娯楽施設、そして健康維持の場として単なる入浴以上の役割を持っていました。そして、バースのThe Roman Bathsが世界遺産に指定されているのです。
西暦70年ころに建てられたローマンバス
バースのローマ浴場は西暦70年ころにローマの役人によって建設され、その後300年をかけ徐々に拡張されていきました。当時、10,000人以上の捕虜が地面をならして平らにし、さらに6,000人の男性が浴場の建設に従事しました。
訳)ローマ浴場は地元のローマの役人によって、西暦70年頃に建てられました。
以下がウェブサイトです。美しいローマ浴場をご覧ください。
Pump Room Restaurantでアフタヌーンティ
The Roman Bathsは浴場と社交場として、その時代をそのまま観ることができる重要な史跡として大変興味深い世界遺産です。そして、併設されているPump Room Restaurantでは食事やアフタヌーンティをすることができます。スタッフとの英語でのコミュニケーションも楽しんじゃいましょう。
イギリスの世界遺産でアフタヌーンティは大変魅力的ではないでしょうか?!
Thermal Bath Spa
ローマ浴場のある街として、バースではThermal Bath Spa(サーメ・バース・スパ)を紹介します。このスパはバースの天然温泉水を提供する英国唯一のスパであり、建物の屋上にある開放的なスパでリラックスできます。そしてこのスパからはバース寺院を望むことができます。
バース市街で楽しめる建築
ロンドン以外で人気のイギリス観光には、巨大な石が積まれた約5000年の歴史を持つ巨石群ストーンヘンジ(Stonehenge)があります。ストーンヘンジ〜バース間は車で約45分というロケーションです。ストーンヘンジも世界遺産であり、両方を訪れる計画を立てることもアリです。
壮大な曲線美Royal Crescent
Royal Crescent(ロイヤルクレッセント)は、バースでもっとも象徴的と言える建築物です。1767年〜1774年、7年もの歳月をかけて建てられた集合住宅です。優雅な雰囲気のなか、ホテル・スパ・ディナーそしてガーデンを楽しめる素敵な場所です。
訳)ロイヤルクレッセントのテラスは、英国におけるジョージ王朝時代の建築に置いて、もっとも優れた例のひとつです。
ハイ・ストリートを楽しむ
バース駅前からすぐのハイ・ストリート(繁華街)は歩くだけでも楽しく、雑貨、インテリア、衣類などのお店、そしてカフェとレストランが充実しています。
これらのショップの外観は、やはり地方で切り出される淡い蜂蜜色をしたバース・ストーンという石で統一されていてバースの雰囲気をよく出しています。エイヴォン川の上の建物に有名なティールームThe Bridge Tea Roomsもありますので、ぜひ散策をお楽しみください。
ロンドンから簡単に行けるBath
ロンドンからバースへは車だと約2時間半、西に向かうと右手にストーンヘンジが見えてきます。しかし、バースは電車でもロンドン市内から1本で行けるロケーションにあります。
Paddington to Bath
ロンドン市内Paddington(パディントン駅)からBathまでは電車で1本、約1時間半ほどで行けます。バース市街は1日で十分歩いて回れますし、ロンドンから日帰りでバースを訪れることが可能です。
まとめ
バースの建築物は見るたびにその美しさを感じます。バース自体も見どころがたくさん、ほど近いところにストーンヘンジやコッツウォルズもあり、近辺にもイギリスで訪れたいスポットが多く存在するという非常に魅力のある街が世界遺産「バース市街」です。