英語を学んでいる方の中には、いつか英語圏へ行きたい、アメリカが好きだ、また海外旅行へ行きたいなど、色々な思いを抱いている方がいると思います。そうなると、知っておきたいのが英語圏のメインとなる観光地についてですね。現地に行く前に、ちょっと予習をしてみませんか?そのひとつとして今回選んだのは「自由の女神」!アメリカの象徴とも言える像ですよね。これを英語でどう言うのか、そしてどんな背景があるのかについて見ていきましょう!

自由の女神は英語で?

さて、まずは自由の女神像を英語で言えるようにしておきましょう。英語では、Statue of Libertyと言います。

Statueは「像」という意味で、Libertyは「自由」という意味です。それを前置詞であるofを使って形容しています。単語はあまり馴染みがないかもしれませんが、覚えてしまえば単純な名詞となりますし、使用頻度も観光を中心に多いものとなるのでぜひここで覚えてみてください。

ちなみに、辞書などでは上記のようにtheという冠詞が付かない状態で載っているものもありますが、会話ではthe Statue of Libertyと必ずtheを付けることを覚えておきましょう。そして表記をするならば、「Statue」の「S」と「Liberty」の「L」は必ず大文字にします。固有名詞であることを強調しているようですね。

自由の女神に関する英語表現

自由の女神に関する英語表現

自由の女神はthe Statue of Libertyと言うのでしたが、それ以外に知っておきたい関連用語もあります。後で自由の女神に関する知識で出てくる話題ですので、ここで英語ではどう言うのか覚えてみてくださいね。

  • 独立記念日「Independence Day」、または「the Fourth of July」(アメリカの独立記念日は7月4日であることから)
  • 独立宣言書「Declaration of Independence」
  • 自由「freedom」
  • 民主主義「democracy」
  • 世界文化遺産「World Cultural Heritage」

「民主主義なんて英語、難しくて知らないよ!」と思っていても、実は中学校の時に歴史で「大正デモクラシー」というタームを習いませんでしたか?意外と難しい単語も日本語になっていたりするんですよね。

自由の女神には隠された正式名称がある!

the Statue of Libertyで自由の女神像を表すとご紹介しましたが、これは正式な自由の女神という言い方ではないことをご存知でしたか?実は、正式に言うならば「Liberty Enlightening the World(世界を照らす自由)」と言うのです!

自由の女神も十分にカッコいいですが、なんだかもっとカッコいい名前になりましたね。この正式名称では長いからという理由で、自由の女神と言うようになったという説もありますよ。

自由の女神はフランスから贈呈されたもの

自由の女神はフランスから贈呈されたもの

自由の女神と言えばアメリカの代名詞のようなものですが、これはフランスから贈呈されたものです。もともとフランスものでしたが、アメリカの自由と民主主義を支持したフランス人が募金をし、アメリカに渡りました。ですから、世界史に詳しい方は、自由の女神を見るとこれがアメリカとフランスの架け橋になっていることを深く実感することでしょう。

当時はフランスで仮組みがされ、それを200ほどのパーツに分けて、2年もの歳月をかけて船便で送ったといいますから、どれほどの時間と労力をかけて友好関係を結んだのかがうかがい知れますね。今とは違うまだまだ不便さが残る自体であったことに思いをはせると、また女神像の見方も変わってくるのではないでしょうか。

自由の女神像が贈られたのは、アメリカの独立100周年の時でした。フランスがアメリカとの友好目的で贈ったもので、完成したのは1886年のことです。これを知ると、アメリカは今でこそ大きな国となりましたが、急速に発展した非常に若い国であることがわかりますよね。

自由の女神という名前から自由の象徴となっていることは多くの人が認知していますが、民主主義の象徴であることも忘れてはなりません。ちなみに、自由の女神は1984年には世界遺産の中の文化遺産に登録されているので、これから先、アメリカに行きたいなと思っているならぜひ観光してきてくださいね。

自由の女神はフランスでは珍しくない?

自由の女神がフランスから贈呈されたものということで、女神像にフランスが絡んでいることはわかりましたよね。フランスには、いたるところに自由の女神があるというのもひとつの豆知識。すっかりアメリカのイメージがついてしまいましたが、フランスに行けばなんら珍しいものでもありません。

もともとこの女神というのはローマ神話に出てくる自由の女神、リベルタスで、像を作ったのはフレデリク・バルトルディさんと言います。彼の故郷であるコルマールや、パリ、 ポワチエ、サン=テティエンヌ、アングレーム、ボルドー などに存在しています。

自由の女神の基礎情報

では、意外と知らないアメリカにある自由の女神についての基礎情報もご紹介しましょう。

女神像が立っているのは、面白いことにニューヨークのLiberty Islandというところです。まさに自由の女神が立つにふさわしい名前ですよね。

テレビでは何度も見たことがあると思いますが、自由の女神は台座に立っています。この台座も含めると高さは約93メートルです。どうでしょう、高いと思いましたか?それとも想像していたより低いと感じましたか?いずれにせよ巨大なのでなかなかイメージしにくいですが、日本のシンボルである東京タワーの333mと比べたら低いなと思った方もいれば、いやいや、像なのだから博物館に収まらない圧倒的なレベルだと感じた方もいるのではないでしょうか。これはやはり実際に見に行かないとわからない感覚的な部分ですよね。ちなみに、主さは225トンとのことです。

自由の女神像の周辺の物について

自由の女神像の周辺の物について

自由の女神像はその大きさからなかなか細部まで見ることができないのですが、左手には独立宣言書を持っていることが確認できます。そして、そこにはアメリカの独立記念日である1776年7月4日の文字がローマ数字で刻まれているんですよ?フランスはイギリスと仲が悪いから良いかもしれませんが、アメリカに独立されたイギリスとしてはなかなか手痛い歴史かもしれませんね。今でもアメリカでは独立記念日は盛大にお祝いするので、この時を狙って旅行に行くのも楽しいでしょう。

意外と知られていないのは、女神の足元には足かせと引きちぎられた鎖があることです。これを踏みつけていることから、自由の象徴であることは明らかですよね。また、女神の頭上にある冠にも意味があります。突起が7つあるのは、7つの大陸と7つの海を表しており、自由が世界に広まるようにという願いが込められています。

まとめ

自由の女神は世界中が知っている有名な像で、かつ英語圏にあるのですから英語で言えないと英語学習者としてはまだまだです。ここで新しく覚えたのなら自信が付きますし、その背景にある歴史や女神像が持つ意味を理解できたらよりアメリカの文化も理解しやすくなるのではないでしょうか。フランスとの友好関係を表すものでもあり、独立記念日を大事にするアメリカ人の気持ちに寄り添えるものでもありましたね。