イタリアの小さな街アッシジ(Assisi)は、穏やかな丘の上にたたずみ、中世の面影を残します。
カトリックの聖地としても知られ、多くの巡礼者や観光客が毎年訪れています。
この記事では、イタリアの世界遺産「アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群」の歴史・文化的価値・見どころを英語フレーズとともに紹介します。
アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群の基本情報

アッシジの世界遺産は、宗教的・文化的な価値に満ちた場所です。自然と調和した街並みの中に、多くの修道院や聖堂が点在し、訪れる人々に静けさと感動を与えてくれます。
アッシジ
アッシジは、ローマとフィレンツェの中間にあり、日帰りツアーなども出ています。
イタリア中部ウンブリア州のスバシオ山(Monte Subasio)の中腹にある小さな街で、古代ローマ時代からの歴史を持っています。城壁に囲まれた街で、石造りの建物と狭い小道が迷路のように広がっています。
アッシジのフランチェスコ
聖フランチェスコ(Saint Francis)は、1182年頃にアッシジで生まれたカトリックの聖人です。裕福な家に生まれましたが、富と権力を捨て、清貧と謙虚さ、自然との共存を重んじる生き方を選びました。
彼の生き方は「フランシスコ会」として今も受け継がれ、多くの人に敬愛されています。
アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群の英語フレーズ
旅行をより楽しむには、現地の情報を英語で知るのもおすすめです。ここではアッシジの観光で使える簡単な英語フレーズを紹介します。
「アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群」を英語で言うと、下記のようになります。
Assisi, the Basilica of San Francesco and Other Franciscan Sites
アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群の英語を紹介
旅先で写真を撮ったり、感動をシェアしたりするとき、英語のひとことがあると便利です。
訳)アッシジは静かで美しい街です。
訳)サン・フランチェスコ聖堂は、荘厳で息をのむようです。
訳)アッシジの丘の上からの景色は、言葉に表せないくらい美しいです。
訳)聖フランチェスコの生き方は、今も世界中の多くの人たちが敬愛しています。
こうした表現を使いながら、旅の思い出を英語で語る際にも役立つでしょう。
世界遺産になった理由は?

アッシジのサン・フランチェスコ聖堂と修道施設群は、宗教的・歴史的・芸術的に高い価値があるとして、ユネスコ世界遺産に登録されました。その理由を詳しく見てみましょう。
世界遺産になった年
アッシジのこの施設群は2000年に世界文化遺産に登録されました。登録から25年が経ちますが、その価値はいまも変わらず高く評価されています。
訳)「アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群」は、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。
世界遺産になった理由
この世界遺産が評価された理由には、以下のようなものがあります。
訳)ユネスコの世界遺産に登録された理由の1つは、聖フランチェスコの生涯と教えが世界的に影響を与えたことです。
訳)アッシジはフランシスコ会の誕生の地であり、宗教の発展に重要な役割を果たしました。
訳)聖堂や修道院の建築・フレスコ画は中世ヨーロッパ美術の代表作です。それから、アッシジの街は信仰と生活が共存し、美しい街並みを保っていることも理由の1つです。
アッシジの歴史
アッシジは古代ローマ時代にまでさかのぼりますが、特に中世に聖フランチェスコの活動によって有名になりました。彼の思想は当時の社会に大きな衝撃を与え、「清貧」「平和」「自然との共生」といった考えは現代にも通じます。
その後、フランシスコ会の広がりとともにアッシジも発展し、芸術と信仰の街として知られるようになりました。
アッシジのおすすめスポット
アッシジには、心が静まる美しいスポットがたくさんあります。世界遺産に登録されている聖堂と修道院を紹介します。
サン・フランチェスコ聖堂(Basilica of San Francesco)
アッシジの象徴ともいえる聖堂で、聖フランチェスコの死後、功績をたたえるために建設されました。聖フランチェスコの墓がある下堂と、豪華なフレスコ画で知られる上堂に分かれています。
上堂部分はゴシック様式、下堂部分はロマネスク様式で、白とピンク色の大理石で築かれた大聖堂です。
特に注目したいのは、ジョットやチマブーエらが描いたフレスコ画の数々。聖フランチェスコの生涯を描いた一連の絵は、西洋絵画史において非常に重要な作品群です。
訳)ジョットのフレスコ画の中でも、聖フランチェスコが小鳥に説法を始めると、小鳥たちが木の枝から舞い降りて話に聞き入ったというエピソードを描いた『小鳥への説教』は有名です。
サンタ・キアーラ修道院(Basilica of Santa Chiara)
聖フランチェスコの最初の信奉者である聖クララ(Santa Chiara)が創設した女子修道院です。聖クララの遺体や、聖フランチェスコが使った十字架なども展示されています。
サン・フランチェスコ聖堂同様、白とピンク色の優しい外観です。
まとめ
アッシジは、小さな街ながら大きな感動を与えてくれる場所です。自然、信仰、歴史、芸術のすべてが調和しており、心を落ち着かせたいとき、何かに気づきたいときにぴったりの旅先です。
かわいい街なので、石畳の道を歩きながら、アッシジ刺繍の小物のショップに入ったり、聖堂を見学したり静かに祈ったりして、心穏やかに過ごすことができます。
英語を学びながら訪れることで、文化や芸術にも触れる貴重な機会になるのではないでしょうか。イタリアに旅行するときには、アッシジにも足を運んでみてくださいね。
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