しらすの旬とされる春と秋には、しらす丼を出すお店の行列が絶えません。それだけ、しらす好きな人が多いということなのでしょう。
たしかに丼の中の生しらすはキラキラしていますし、茹でたものはふんわりしていて美味しそう。人気があるのも納得です。
さて、このしらす、英語でなんていうのでしょうか。又しらすはなんの魚なのでしょうか。
今回はしらすにまつわる単語やフレーズを色々紹介します。
しらすとちりめんじゃことの違いも解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

しらすって英語でなんていう?

しらすって英語でなんていう?

しらすは英語で「whitebait(ホワイトベイト)」といいます。この「whitebait」は「稚魚」という意味です。
釜揚げしらすなら「boiled whitebait」しらす丼の場合は「whitebait rice bowl」とか「shirasu bowl」と言います。
日本に長く住んでいたり、日本の食文化にくわしい人であれば「Shirasu」という単語を使っても理解してもらえるかもしれません。
またしらすは「baby sardine」と呼ばれることもあるようですよ。

Aさん
I went on a short trip to Shonan last week, and the shirasu-don I had there was incredibly delicious.

訳)先週、湘南に小旅行に行ったんだけど、そこで食べたしらす丼がめちゃくちゃ美味しかったよ。

Bさん
Nice! That sounds so good.

訳)いいね、美味しそう!

Aさん
It was super fresh, and there wasn’t any fishy smell at all.

訳)めちゃくちゃ新鮮で、臭みが全く感じられなかったよ。

Bさん
Lucky you. I should go there sometime too.

訳)良いなあ。私も今度行ってみよう。

農林水産省のホームページでは、湘南地域の郷土料理として「生しらす丼」を紹介しています。歴史や由来、食べ方なども紹介しているので、ぜひこちらも併せて読んでみてください。
参考:農林水産省「うちの郷土料理」

しらすはなんの魚?

しらすはなんの魚なのでしょうか。調べてみると、イワシやウナギ、アユなどの白く透明な稚魚の総称であることがわかりました。
中でもしらすとして流通しているもののほとんどは、カタクチイワシの稚魚です。
しらすは、生のものは「生しらす」、茹でると「釜揚げしらす」また干すと「しらす干し」や「ちりめんじゃこ」になります。
生しらすは傷みやすいので、水揚げされた当日にしか食べられないのだそうです。

Aさん
I never really thought about what kind of fish shirasu actually is.

訳)しらすがなんの魚なのか、なんて考えたことなかったよ

Bさん
Same here. I just thought shirasu was shirasu, you know?

訳)たしかに。しらすはしらすだと思っていたよね

Aさん
I wonder if the shirasu-don I had the other day was actually eel.

訳)この前食べたしらす丼はウナギだったのかな

Bさん
Then maybe we should just eat shirasu on the Day of the Ox.

訳)それじゃ、土用の丑の日にはしらすを食べとけば良いんじゃない?

ちりめんじゃこって英語でなんていう?

ちりめんじゃこは、英語で「dried whitebait」や「dried young sardine」といいます。
釜揚げしらすを乾燥させると「しらす干し」になりますが、これをさらに天日干しして水分を飛ばしたものが「ちりめんじゃこ」です。
つまりしらすとちりめんじゃこの違いは「乾燥の度合い」ということになります。
そのため厳密には、ちりめんじゃこを「dried whitebait」と、しらす干しを「semi-dried young sardine」と呼ぶのが正しいでしょう。

Aさん
What’s the difference between “shirasu” and “chirimen jako”?

訳)しらすとちりめんじゃこはどう違うの?

Bさん
“Chirimen jako” is just dried “shirasu”. It has a firmer texture.

訳)ちりめんじゃこはしらすを干したもので、水分量が少なくしっかりした食感なんだよ

Aさん
Oh, I see.

訳)なるほどね

しらすは出世魚?

しらすは出世魚?

しらすは、とくに出世魚として扱われているわけではありませんが、考え方によっては出世魚といえます。
というのもしらすの多くを占めるカタクチイワシは、大きくなるにつれて「カエリ」「イワシ」と名前を変えていく魚だからです。
ただしらすが成長するにあたって、名前が大きく変わるわけではないため、出世魚に分類されていないということです。
名前は大きく変わらないものの、しらすは成長度合いによって食べ方や味わいは大きく異なります。
英語でその違いを説明する方法については、会話形式で確認しましょう。

Aさん
Is “shirasu” a type of “name-changing” fish like yellowtail?

訳)しらすってブリのような出世魚なの?

Bさん
Not exactly. It’s generally refers to the juvenile anchovies, and it doesn’t really get a different name as it grows.

訳)いや、ちょっと違うんだ。シラスは一般的にカタクチイワシの稚魚なんだけど成長してもそれほど大きく名前が変わるわけじゃないんだ。

Aさん
Got it. So it’s not a “shusseuo” then.

訳)なるほどね。出世魚ではないのか。

Bさん
Right, but it’s still interesting to eat it at different stages!

訳)そうだね。でも成長段階に応じて食べ方が変わるなんて面白いよね。

過去の記事に、鯛について書いたものがあります。ここでも出世魚について紹介しておりますので、ぜひ併せて読んでみてください。
「鯛って英語でなんて言う?県魚って?鯛は出世魚?」

しらすは外国でも食べられている?

しらすのような稚魚を食べる文化があるのは、日本だけではありません。
例えばイタリアやスペイン、近い国では韓国や中国などでも見られるのですが、日本のように生で食べる文化はあまりありません。
厚生労働省のホームページによると、しらすにもアニサキスによる食中毒の可能性があるということです。
そのため外国人に対してしらすについて紹介する場合には、新鮮なしらすを選ぶこと、できれば加熱したものを食べることをおすすめします。

まとめ

今回は、しらすにまつわる単語やフレーズを色々紹介しました。
しらすは普段何気なく口にしている食材ですが、一種の出世魚であることや、あんなに小さくても食中毒の可能性があることなど、調べてみると初めて知る興味深い事実が分かりました。
しらすについて英語で説明する場合も、今回紹介したように、それぞれの成長度合いにおける調理方法や食感の違いなどを含め、丁寧に教えてあげましょう。
今回学んだ単語やフレーズも、使わなければ身につきませんから、どんどん活用してください。
今後も楽しく英語が学べる話題を紹介しますので、楽しみにしていてくださいね。See you next time!

【関連記事】