突然ですが、「爬虫類」はお好きですか?

私の場合、ヘビやトカゲなどの造形にはカッコイイと惚れ惚れするものの、実物を見ると本能的に恐れを感じ、なかなか近づいたり触ったりすることができません。もしかしたら、原始人の頃に恐竜に抱いていた恐怖心が呼び起こされているのかもしれませんね。

さて、そんなわけで今回のテーマは「爬虫類」です。爬虫類を英語で何と言うかはもちろん、ヘビやトカゲ、ヤモリなどの代表的な爬虫類の英語名についても、詳しくご紹介していきます。

それでは、早速始めていきましょう!

「爬虫類」は英語で何て言う?

「爬虫類」は英語で何て言う?

「爬虫類(はちゅうるい)」は英語で “reptile” と言います。発音記号は【ˈrɛp.taɪl】で、カタカナ表記すると「レプタイル」になります。

日本語でも爬虫類と言うと複数を指すことが多いので、英語でも “reptiles” と複数形で表すことの方が一般的です。

Aさん
Reptiles are kind of cool, aren’t they?
訳)爬虫類って、なんだかカッコイイよね。
Bさん
I get that. But at the same time, they can be quite scary, so I’m not really inclined to get too close.
訳)わかる。けど同時に恐さもあって、なかなか近寄る気にはなれないんだよね。

 

reptile の語源は?

爬虫類を表す reptile の語源は、ラテン語で「這う」を意味していた “rēpere” から来ていると言われています。這うように動く生物ということで、そのままのネーミングですね。

ちなみに、日本語の「爬虫類」に使われている「爬」の字も這うことを意味しているので、おおむね同じネーミングセンスだといえるでしょう。

Aさん
I find it cumbersome to stand up at home, so I just crawl around on all fours.
訳)家では立ちあがるのが面倒だから、ほふく前進で生活してるよ。
Bさん
You’re like a reptile, huh?
訳)まるで爬虫類みたいだね。

 

爬虫類にはなぜ「虫」が入るのか?

余談ですが、爬虫類に「虫」の字が使われているのは、昔の人が爬虫類を虫と勘違いしたからではなく、本来「虫=蛇」だったからです。実際、この字は蛇の姿をかたどった象形文字だといわれています。

その後、蛇以外の地面を這う生物全般を「虫」と呼び、だんだんそれらに固有の分類名が与えられ、残った昆虫類が「虫」になった流れだと思われます。

実際、爬虫類の「蜥蜴(トカゲ)」や両生類の「蛙(カエル)」、軟体動物の「蝸牛(カタツムリ)」など、色々な生物に虫偏が使われています。

この流れで言うと、空に浮かぶ「虹(にじ)」もまた、昔の人にとっては生物の一種だったということでしょうか。そう考えると、今と昔で世界の捉え方が違っているようで面白いですね。

Aさん
It seems like ancient Japanese people viewed the rainbow as one of the living creatures.
訳)昔の日本人には、虹も生き物の1つに見えてたみたい。
Bさん
Perhaps it really is a living creature after all.
訳)もしかしたら、本当に生き物なのかもしれないよ。

 

「トカゲ」や「ヤモリ」など、代表的な爬虫類の名前を英語で言ってみよう!

「トカゲ」や「ヤモリ」など、代表的な爬虫類の名前を英語で言ってみよう!

からは、「トカゲ」や「ヤモリ、「カメ」など、代表的な爬虫類を英語で何と言うか、順に詳しく確認していきましょう。

「ヘビ」は英語で何?

「ヘビ」は英語で “snake(スネーク)” と呼ぶのが最も一般的です。

大きい蛇の場合は “serpent(サーペント)”、毒蛇の場合は “viper(ヴァイパー)” と呼ぶこともありますが、これらも広義では snake の仲間なので、困ったら snake を使っておけば間違いないでしょう。

Aさん
My uncle swallows most of his food whole without chewing.
訳)私の叔父は、だいたいの食べ物を噛まずに丸呑みします。
Bさん
He’s like a snake.
訳)ヘビみたいな人だね。

 

「トカゲ」は英語で何?

「トカゲ」は英語で “lizard(リザード)” と言います。

lizard の語源には諸説ありますが、もともとはラテン語でヘビを表していた単語を変形して、「ヘビに足が生えた生物」の意味で使い始められたとする説が濃厚です。

普通に考えると、ヘビの方が「脚のないトカゲ」と捉えられそうですが、発見された順序が関係しているのかもしれません。

実際、エデンの園でイブをそそのかしたのはヘビですし、先述の通り「虫」の漢字もヘビの形が由来なので、本当に後から脚が生えてトカゲが生まれたのかもしれませんね。

Aさん
Did snakes grow legs and become lizards, or did lizards lose their legs and become snakes?
訳)ヘビに脚が生えてトカゲになったのか、トカゲの脚が取れてヘビになったのか…。
Bさん
It’s like the age-old question of which came first, the chicken or the egg.
訳)卵が先か鶏が先かみたいな話だね。

 

「ヤモリ」は英語で何?

「ヤモリ」は英語で “gecko(ゲッコー)” と言います。

gecko の語源はその鳴き声で、「ゲッコーゲッコー」と聞こえるからこう名付けられました。意外と安直な由来ですよね。

日本人の私たちからすると、「ゲッコー」と言えばカエルの鳴き声が思い浮かびますが、英語圏だとカエルの鳴き声は “ribbit ribbit(レベットレベット)” と聞こえるようです。

言われてみればそう聞こえなくもない…? 文化が変われば音の聞こえ方が変わる好例だといえるでしょう。

Aさん
When Japanese people hear “gecko,” apparently they imagine a frog.
訳)日本人が「ゲッコー」と聞くとカエルを想像するらしいよ。
Bさん
I see, indeed, the sound of a frog might also sound like that.
訳)なるほど、確かにカエルの鳴き声もそう聞こえるかもしれない。

 

「カメ」は英語で何?

「カメ」は英語で “turtle(タートル)”、あるいは “tortoise(トータス)” と言います。

主に水中に生息している「ミズガメ」の場合は turtle、陸上にいる「リクガメ」の場合は tortoise ですが、ひっくるめて turtle と呼ぶことも多いです。そのため、迷った場合は turtle を使っておけば間違いないでしょう。

Aさん
I’m thinking of creating an attraction where you can talk to tortoises called “Tortoise Talk.”
訳)リクガメと話せるアトラクションで「トータストーク」ってやつを作ろうと思うんだ。
Bさん
You’ll probably get in trouble, so it’s better to not do it.
訳)たぶん怒られるからやめた方がいいよ。

 

「恐竜」は英語で何?

現存する爬虫類のご先祖様である「恐竜」は、英語で “dinosaur(ダイナソー)” と言います。

dinosaur の語源はギリシア語で、「恐ろしく大きいトカゲ」を意味していたそうです。「恐ろしい」と捉えている点が、日本語の「恐竜」の字義と似ています。

ちなみに、空想上の生き物である「竜」は英語で “dragon(ドラゴン)” と言います。日本語と英語で、恐竜を実際にいるトカゲにたとえるか、空想上の竜にたとえるか、発想の大元が違っている点が面白いですね。

Aさん
Did dinosaurs really exist?
訳)恐竜って本当にいたのかな?
Bさん
I think the fact that fossils have been unearthed suggests they did.
訳)化石が出土してるってことは、いたんだと思うよ。

 

「両生類」や「魚類」など、他の生物の分類名を英語で何と言う?

ここでは、カエルなどの「両生類」や、マグロなどの魚類といった、爬虫類以外の生物の分類名を英語で何と言うか、一覧で確認していきましょう。

日本語名 英語名
両生類 amphibians(アンフィビアンズ)
魚類 fish(フィッシュ)
甲殻類 crustaceans(クラスタシアンズ)
昆虫類 insects(インセクツ)
鳥類 birds(バーズ)
哺乳類 mammals(ママルズ)

まとめ

今回は「爬虫類」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

爬虫類は英語で “reptile” と言います。今回ご紹介したことを参考に、ヘビやトカゲなど、色々な爬虫類を英語で表現してみましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!