決算という言葉を見たり、聞いたりしたことがある方もいるでしょう。とくにビジネスシーンでは、たびたび使用する言葉です。ただ、決算という言葉を知っているものの、英語では、どのように表現すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、「決算って英語でなんていう?」をテーマに、決算の意味や、決算という言葉が使用されるシーンに加え、決算の英語表現を紹介します。
さらに、記事の後半では、決算を意味する英語を使った英語例文も紹介するので、ぜひ英語学習の参考にしてください。
「決算」という言葉はどのような場面で使われる言葉?
決算という言葉は、主に企業や組織の財務状況を表すときに使用する言葉です。具体的には、以下のような場面で使用します。
【企業の財務報告】
企業が一定期間(通常は四半期、半年、または年度)の経営成績や財務状況をまとめて報告する際に使います。
例: 「会社は3月末に決算を行い、利益が前年より増加したことを報告しました。」
【株主総会】
企業が年度末の決算報告を行い、株主に対して財務状況を説明するために開かれる会議で使われます。
例: 「年次株主総会で、経営陣は年度決算を発表し、配当金の支払いについて議論しました。」
【税務申告】
企業が決算を基に法人税などの税金を申告する場面で使われます。
例: 「年度末の決算が完了した後、税務申告の準備を進めます。」
【予算と実績の比較】
企業や組織が予算と実際の業績を比較して、経営のパフォーマンスを評価する際に使います。
例: 「決算結果を基に、来年度の予算を見直す必要があります。」
【金融機関や投資家への報告】
企業が銀行や投資家に対して、財務健全性や投資のリターンを報告する際に使われます。
例: 「投資家向けの説明会で、最新の決算報告が行われました。」
【内部管理】
企業内部で経営状況を把握し、戦略的な意思決定を行うために決算が利用されます。
例: 「部門ごとの決算結果を分析し、次年度の計画を立てます。」
【事業計画の見直し】
過去の決算結果を基に、将来の事業計画や戦略を調整する際に使われます。
例: 「前年度の決算を踏まえて、成長戦略を再評価します。」
【監査】
企業の財務諸表が正確であることを確認するために、外部監査人による監査が行われる際に使われます。
例: 「決算報告書は監査法人によって監査されます。」
「決算」は英語でなんていう?
決算の具体的な意味は理解できたものの、英語ではなんていうのかわからない方もいるでしょう。
決算は英語で、”settlement” “settlement of accounts”といいます。発音記号は、séṭlmənt(米国英語), ˈsetʌlmʌnt(英国英語)であり、「セトルメント」と発音します。
Settlementには、決算という意味のほかに、「定住」「開拓地」「財産贈与」といった意味があるので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
「決算」にまつわる英語
ここでは、決算にまつわる英語を見ていきましょう。
- Financial Statement:決算報告書
例: “The company will release its annual financial statement next week.”
「会社は来週、年度決算報告書を発表します。」 - Fiscal Year:会計年度
例: “Our fiscal year ends in March.”
「私たちの会計年度は3月に終わります。」 - Quarterly Report:四半期決算報告書
例: “The quarterly report shows a significant increase in profits.”
「四半期決算報告書は利益の大幅な増加を示しています。」 - Annual Report:年次報告書
例: “The annual report includes the company’s financial statements and future projections.”
「年次報告書には会社の財務諸表と将来の予測が含まれています。」 - Balance Sheet:貸借対照表
例: “The balance sheet provides a snapshot of the company’s assets and liabilities.”
「貸借対照表は会社の資産と負債の概要を示しています。」 - Income Statement:損益計算書
例: “The income statement shows the company’s revenue and expenses over the fiscal year.”
「損益計算書は会計年度の会社の収益と費用を示しています。」 - Cash Flow Statement:キャッシュフロー計算書
例: “The cash flow statement highlights the company’s cash inflows and outflows.”
「キャッシュフロー計算書は会社の現金の出し入れを示しています。」 - Audit:監査
例: “The financial statements were audited by an independent firm.”
「財務諸表は独立した監査法人によって監査されました。」 - Earnings Report:収益報告書
例: “The company’s earnings report will be released at the end of the fiscal quarter.”
「会社の収益報告書は会計四半期末に発表されます。」 - Account Settlement:決算処理
例: “The account settlement process includes finalizing all financial transactions for the period.”
「決算処理には期間内のすべての金融取引の確定が含まれます。」 - Profit and Loss Statement (P&L):損益計算書
例: “The P&L statement is crucial for understanding the company’s profitability.”
「損益計算書は会社の収益性を理解するために重要です。」 - Closing the Books:帳簿を締める
例: “The accounting team is busy closing the books for the fiscal year.”
「経理チームは会計年度の帳簿を締めるのに忙しいです。」
「決算」という意味の英語を使った英語例文
ここでは、決算という意味の英語を使った、英語学習に役立つ英会話例文を紹介します。ぜひ参考にしてください。
年度決算報告書が確定したので、来週の取締役会に向けて準備を進める必要があります。すべての部門が期限内に報告書を提出しているか確認してください。
承知しました。マーケティング部門と営業部門に連絡し、明日までにすべてが準備できるようにします。
今月末までに財務諸表の監査を完了する必要があります。すべての財務記録が正確であることを確認してください。
すべての記録を再確認し、誤りがあれば訂正します。予定通りに監査に対応できるようにします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「決算って英語でなんていうの?」をテーマに、決算の意味に加え、決算という言葉を使用するシーンについても解説しました。
また、決算は英語で、”settlement”といい、ビジネスシーンでたびたび使用する言葉です。さらに、決算にまつわる英語もたくさんあることから、settlement以外の英語も併せて覚えておきましょう。