「組織」というと、「会社組織」が一番使われる単語になるのではないでしょうか。「○○部の○○課に所属している○○係」のように、組織ごとに英語で言えたら自己紹介も英語でできちゃいますね!会社の立ち位置を英語で紹介するのは難しいので、社会人になってからの自己紹介は苦労する人もいます。もし明日から英語圏の人がやってくるとして、きちんと自己紹介できるようにしておきましょう。また、後半では「体内組織」にまつわる英語表現もご紹介するので、どちらの意味の「組織」でも言えるようになりますよ!
「○○部」は英語でdepartment, division
会社組織の中でも大きなグループが「○○部」ですよね。これを英語で言うなら、DepartmentかDivisionです。Departmentの方は、大学の時に学部を表す表現で知っていたという方もいるでしょう。これは会社でも使えます。
Divisionを○○部としても良いのですが、○○部よりも大きなグループになる「本部」や「事業部」のことを言うこともできます。もし今あなたが事業部にいるのなら、DepartmentよりもDivisionを使った方が適切です。
どのように使うのか、例を以下に挙げるので自分の部署を言えるようにしておきましょう。
- 営業部 Sales Department
- 企画部 Planning Department
- 広報部 Public Relations Department
- マーケティング部 Marketing Department
- 販売部 Sales Department
- 商品開発部 Product Development Department
- 経理部 Accounting Department
- 財務部 Finance Department
- 労務部 Labor Relations Department
- 人事部 Personnel Department
「○○課」 は英語でsection, department, division
「○○課」と言いたい時には、基本的にはSectionを使いましょう。ここであえてDepartmentやDivisionも使えると書いたのは、英語では組織の規模のみを表すことがあまりないからです。
つまり、英語で自分の立場を表したい時には、大きなグループか小さなグループかで英単語を決めるべきであり、日本語の「○○部」や「○○課」に縛られる必要はないのです。
一般的にはDivisionやDepartmentの方がSectionよりも大きなグループなので、その次の組織という意味でとらえてみてください。
「○○係」はunit, team, section, subsection
「○○係」で最も一般的なのはUnitですね。チームのようになって仕事をしているのならば、日本語通りTeamという単語を使うのも間違いではありませんし、もう少し規模が大きいようならSectionを使っても構いません。
Sub-という接頭語は補助的に用いられるので、Sectionの中に別の組織がある場合などにはSubsectionをいう単語を用いるとわかりやすいでしょう。
「○○室」はdivision, office
「○○室」はちょっと厄介なのですが、一般的な日本の組織の序列に従い、「○○部」、「○○課」、「○○係」、「○○室」という順番で規模が小さくなっていくようであれば、「○○室」はOfficeでOKです。
しかし、中には「○○部」に匹敵するような大きなグループが「○○室」と呼ばれていることもあるので、そのような場合にはDivisionを使った方が適切です。
まとめると、DivisionとDepartmentが最も大きなグループで、その次がSection、次がTeamかSubsectionというイメージですね。ですがこれもあくまでイメージなので、英語圏にない日本文化を伝えるなら100%伝わらないこともあると理解しておきましょう。
内閣官房ウェブサイトでの「組織」の英訳
今までは一般企業で使われる組織の英訳をご紹介してきましたが、実は内閣官房ウェブサイトでは英語訳は以下のように決められていたりもします。
- 「局」 ⇒ bureau
- 「部」 ⇒ department
- 「課」 ⇒ division
- 「室」 ⇒ office
- 「班」 ⇒ section
- 「係」 ⇒ unit
これをネイティブがどのようにとらえるかはわかりませんが、どうしても厳密に伝えたいのであれば、まずは日本の企業の組織図を説明するところから始めなければなりませんね。
「体内組織」にまつわる英単語は?
「組織」というと、日本語の場合「会社組織」のようなグループを示すこともあれば、「体内組織」を表すこともありますよね。急に理科や医療系になってしまいますが、人体にまつわる英語はなかなか覚える機会がなかったりするので、これを機に少し暗記してみましょう!
「眼球」はeyeball
覚えるのが簡単な体内組織はEyeballですね。知らなくても、見ればなんとなくわかるという謎解きができそうです。「目のボール」、すなわち「眼球」になるわけです。
注意したいのは、EyeとBallの間にスペースがないこと。英語は、たまにこのようにして単語と単語をつなぎ合わせる時にスペースが消えてできる新しい単語もあるので、小さなことですが気を付けていきましょう。
血管はblood vessel
血液はBloodだと知っている方も多いかなと思ったので、血管のBlood vesselをご紹介しましょう。血液という単語を知っていて、周りの文脈から推測できれば意味がわかりますが、単体で言われたらちょっと迷いますね。
海外旅行中にお医者さんにはかかりたくないものですが、万が一の時のために多少は人間の身体や、病気、症状に関する英語は抑えておいた方が安心です。
鼓膜はeardrum、tympanum
「鼓膜」はEardrum、またはTympanumと言います。覚えやすいのはEardrumの方ですね。「耳の太鼓」とは上手く表現したものです。
ちなみに鼓膜は破れても、自己修復することをご存知でしたか?また、大きな音や顔面への衝撃で鼓膜が破れると思っている人も多いですが、耳が痛いなと思ったら鼓膜が破れていたなんてこともあるそうです。それにしても鼓膜まで修復しちゃう人体、すごいですね・・・!
まとめ
今回は「組織」にまつわる英単語をご紹介しました。ひとつは「会社組織」にまつわる英語、そしてもうひとつは「体内組織」にまつわる英語でした。会社組織を表す英語はあまりないので、説明がそもそも難しいという点は覚えておきたいですね。また、体内組織は英語で知っていれば海外での不調を医師に訴えることができるので、念のために覚えておきたいところです。