“kind”を「〜の種類」や「優しい」という意味で覚えている方は多いのではないでしょうか?確かに間違いではありませんが、その他にも”kind”には「曖昧さ」を表すニュアンスを含む表現が多くあり、ネイティブは日常会話でたくさん”kind”を使います。
”kind”は学校でしっかりと学んだはずですが、ネイティブが普段使うような曖昧さを表す”kind”はあまり詳しく習わないため、「いまいち使い方が分からない。」と悩んでいる方も多いと思います。そこで本記事では「“kind”について詳しく知りたい。」「“kind”の意味を理解して会話で使えるようになりたい。」という方に向けて、“kind”の意味や使い方、“kind”に似た英語表現を例文付きで分かりやすく解説しています。
記事を最後までチェックすれば、“kind”に関することは一通り理解でき、実践的な例文で学ぶことができるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
“kind”の意味や使い方
“kind”には、以下4つの意味や使い方があります。
- 親切な、優しい
- 〜の種類
- なんか、ちょっと
- 〜のような
それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
親切な、優しい
“kind”には「親切な、優しい」という意味があります。”kind”は単体で使われることもありますが、「〜の」という意味の”of”と一緒に使われることが多いです。「親切な、優しい」としての”kind”の使い方を見ていきましょう。
- “kind” : 親切な、優しい
- “It’s very kind of you” : どうもご親切にありがとう
「親切な、優しい」として使用される”kind”の例文をいくつか紹介します。
He’s very kind.
訳)彼はとてもやさしいです。
日常会話では“very”よりも“such”がよく使われます。
Aさん
He’s such a kind person.
訳)彼はとても優しい人です。
Aさん
It’s very kind of you to listen to me.
訳)私の話を聞いてくれてありがとう。
〜の種類
“kind”には「〜の種類」という意味があり、人に何かの種類を聞く際によく使われる表現です。それ以外にも皮肉の意味を込めて「どんな〜だよ」などのように使われる表現などもあります。「〜の種類」としての”kind”の使い方を見ていきましょう。
- “Kind of” : 〜の種類、どんな
- “all kind of” : あらゆる種類の、たっぷりの
- “my kind of” : 私好みの
「〜の種類」の意味で使用される“kind”の例文をいくつか紹介します。
Aさん
What’s your favorite kind of ramen?
訳)あなたのお気に入りのラーメンの種類はなんですか?
Aさん
Did your boyfriend hit you in the head?
訳)彼氏に頭を殴られたの?
Aさん
What kind of man is he!?
訳)一体どんな(種類の)彼氏なんだよ!?
Aさん
You will get to meet all kinds of interesting people.
訳)たくさんのいろんな面白い人たちに出会えますよ。
“all kind of”は「たっぷりの」と量を表すこともできます。
Aさん
You have all kinds of time. Let’s start with what you can do.
訳)時間はたっぷりあるんだから、まずは出来ることから始めてみよう。
Aさん
This is my kind of restaurant.
訳)こんな感じのレストランが好きです。
なんか、ちょっと
“kind”には「なんか、ちょっと」という意味があり、表現を少し曖昧にしたいときにも使われる表現です。「なんか、ちょっと」の意味で使用される“kind”の例文をいくつか紹介します。
Aさん
Do you wanna play tennis today?
訳)今日テニスしない?
Aさん
I feel kind of sick, so I think I’ll pass.
訳)なんか気分悪いから、今日はパスかな。
Aさん
He’s kind of weird.
訳)彼はちょっと変人なんだよ。
“kind of”と一言で終わらすこともできます。
Aさん
Were you busy yesterday?
訳)昨日忙しかったの?
Aさん
Kind of.
訳)ちょっとね。
〜のような
“kind of”に” like”をつけて「〜のような」という意味になり、何か説明するときや例えをするときに使われます。” like”と意味はほとんど同じですが、”kind of like”の方がより曖昧で柔らかい印象です。「〜のような」の意味で使用される“kind”の例文をいくつか紹介します。
Aさん
What was the name of that ancient creature? You know It’s kind of like an elephant.
訳)あの古代生物の名前なんだっけ?あれだよ、象みたいな動物のやつ。
Aさん
You mean a mammoth?
訳)マンモスのことですか?
Aさん
California rolls are kind of like sushi in Japan.
訳)カリフォルニアロールは日本で言う寿司みたいなものだよ。
“kind”に似た英語表現の意味や使い方
“kind”に似た英語表現以下3つの意味や使い方について解説します。
- “sort of”
- “type of”
- “gentle”
それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
“sort of”
“sort of”は”kind of”と同じように「〜の種類、ちょっと」と言う意味になり、”kind of”とほとんど同じ意味になります。しかし”my kind of”が”my sort of”になるのはネイティブには違和感があるので注意が必要です。”sort of”を使った例文をいくつか見てみましょう。
Aさん
What sort of ramen do you like?
訳)どの種類のラーメンが好きですか?
Aさん
I’m sort of tired.
訳)ちょっと疲れてます。
“type of”
“type of”は「〜の種類」と言う意味になり、”kind of”とほぼ同じ意味で使うことができますが、”type of”の方が”kind of”よりも種類や分類をより正確に表さニュアンスがあり、ビジネスの場でよく使われる表現です。”type of”を使った例文をいくつか紹介します。
Aさん
Is there a specific type of machine that you were looking for?
訳)こういった種類の機器が欲しいといったご希望はございますか?
Aさん
Alcoholic is a type of dependence.
訳)アルコール依存症は依存症の種類の一つです。
“gentle”
“gentle”は「優しい」と言う意味になり、”kind”よりも穏やかで上品な印象があります。” gentle”を使った例文をいくつか見てみましょう。
Aさん
The doctors are very gentle.
訳)先生方はとても優しいです。
Aさん
She looks scary but she’s really a gentle giant.
訳)見た目は怖いけど、本当は優しい人なんです。
まとめ
“kind”の意味や使い方、”kind”に似た英語表現3つの意味や使い方について解説しました。”kind”は「〜の種類」や「優しい」と意味もありますが、「ちょっと、〜のような」など曖昧さを表したいときに使う表現でもあります。”kind”は日常会話でたくさん耳にする表現なので、この記事でインプットをしたら、実際にオンライン英会話などで使ってみることがおススメです。今回の記事で“kind”の意味を少しでも理解することができれば幸いです。