イタリアの北部に位置するヴェローナは、ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)の名作『ロミオとジュリエット:Romeo and Juliet』の舞台として世界的に有名な都市です。
そのヴェローナの中でも歴史的価値が高い「旧市街(歴史地区)」のエリアを「ヴェローナ市街」(City of Verona)といい、ユネスコの世界遺産に登録されています。
本記事では、そんなヴェローナの魅力を英語フレーズと共に紹介しながら、楽しく英語学習もできる内容になっています。
ヴェローナの基本情報

ヴェローナは、アディジェ川沿いに赤い屋根の家々が広がる美しい都市で、紀元前から続く長い歴史を持ちます。人口は約25万人。ミラノやヴェネツィアから電車で簡単にアクセスできることから、観光地としても人気です。
ローマ、中世、ルネサンスの時代の建造物が混在
ヴェローナは、古代ローマ時代から続く長い歴史を持ち、各時代の建築物が今も街中に残る貴重な都市です。
紀元1世紀に建てられた円形闘技場「アレーナ・ディ・ヴェローナ(Arena di Verona)」や中世のカステルヴェッキオ城(Castelvecchio)、ルネサンス様式の広場など、街を歩くだけで各時代にタイムスリップするような体験ができます。
ロミオとジュリエットの舞台
シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』の舞台とされているのが、このヴェローナ。ジュリエットの家(Casa di Giulietta)には、「ロミオ、なぜあなたはロミオなの」とジュリエットがささやく、あの有名なバルコニーがあり、世界中の恋人たちが訪れるロマンチックなスポットとなっています。
ロミオとジュリエットの物語が、歴史的な街並みと結びついて、訪れる人の想像力をかき立ててくれる場所です。
ヴェローナの英語フレーズ
英語学習者にとって、旅行先での英語表現を覚えるのはとても役立ちます。ここでは、ヴェローナ観光に使える英語フレーズを紹介します。
訳)ジュリエットの家はどこですか?
訳)ヴェローナ市街はロマンスと歴史にあふれた街です。
訳)ヴェローナ市街はいろいろな時代の建築物が混在していて、街に溶け込んでいます。
これらのフレーズを覚えておけば、現地の雰囲気を英語で楽しむことができますね!
世界遺産になった年と理由は?
次に、ヴェローナ市街が世界遺産になった年や理由をみていきましょう。
世界遺産になった年
訳)ヴェローナ市街は、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。
世界遺産になった理由
その理由は、以下のようなこととなります。
訳)ヴェローナ市街は、2000年にわたって途切れることなく発展を続けてきた都市の構造と建築を示す優れた例です。各時代の高い芸術性を反映しています。
訳)ヴェローナ市街は、ヨーロッパの歴史の重要な局面において、要塞都市の概念を際立って示しています。
現在のヴェローナ市街は、ローマ時代・ロマネスク・中世・ルネサンスの建築要素が現存しており、都市の歴史的重要性や文化的価値も高く評価されています。
引用:UNESCO World Heritage Centre:City of Verona
ヴェローナの歴史
ヴェローナの歴史は、紀元前のローマ帝国時代にまでさかのぼります。戦略的な要地としてローマ軍が拠点とし、都市が発展しました。中世にはデッラ・スカラ家がこの地を治め、現在のような美しい街並みが整備されていきます。
その後、ヴェネツィア共和国やフランスの支配を受けつつも、独自の文化を守り続け、現在の魅力あふれる観光都市へと成長しました。
ヴェローナ市街のおすすめスポット

ヴェローナ市街には見どころがたくさんあります。以下に代表的な観光スポットを紹介します。
ジュリエットの家
恋人たちの聖地として知られる「ジュリエットの家」には、あの有名なバルコニーがあります。館内にはジュリエットの衣装や彫像も展示されており、シェイクスピアの世界に入り込んだ気分を味わえます。
ジュリエットの像の右胸に触れると幸せになれるといわれており、多くの観光客たちが触れているので、ピカピカに光っています。
ロミオの家
ジュリエットの家のすぐ近くにあるロミオの家は、現在は一般公開されていませんが、外観を見ることができます。こちらも多くの観光客が訪れるスポットです。
アレーナ・ディ・ヴェローナ
ローマ時代に建てられた円形闘技場。初期は、人間同士の闘技が行われていましたが、2世紀ごろからは人間対猛獣の闘技も催されました。
現在はオペラや音楽イベントが開催されており、約2万人を収容できます。夏には野外オペラが人気です。
シニョーリ広場
中世の雰囲気を感じられる広場で、周囲には歴史的な建物が並んでいます。カフェで一休みしながら、ヴェローナの空気を味わいましょう。
エルベ広場
元々はローマ時代のフォーラム(市場)で、現在も地元の人々や観光客でにぎわっています。お土産や食べ物を買うのにぴったりの場所です。「エルベ」はイタリア語で「野菜」を意味します。
ランベルティの塔
高さ84メートルの塔に登ると、ヴェローナの街並みを一望できます。エレベーターもあるので安心です。
カステルヴェッキオ城
カステルはイタリア語で「城」、ヴェッキオは「古い」、すなわち「古城」を意味します。もともとはスカラ家が築いた中世の城塞で、現在は博物館として公開されています。隣接するスカリジェロ橋からの眺めも美しく、写真スポットとしても人気です。
ヴェローナ大聖堂(ドゥオーモ)
12世紀に建てられたロマネスク様式の教会で、美しいフレスコ画や彫刻が見どころです。
まとめ
ヴェローナ市街は、歴史、ロマンス、文化が融合した特別な場所です。英語学習のモチベーションとして、ぜひ一度ヴェローナを訪れてみてはいかがでしょうか。
あなたの英語学習が、もっと楽しく、もっと広がりますように!
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