「化石の英語表現を完全習得しよう!」
皆さんは英語で「化石」を表現できますか?
こちらの記事では、英語学習者向けに、化石を表す英語表現の種類や使い方、さらには具体的な例文を紹介します。
化石に関する英語表現が分からなくて困っている人や、英語で化石について話したいと思っている人は必見です!
「化石」を英語で表現する方法
まずは、「化石」を意味する英単語を3つ紹介していきます。
- “Fossil”
- “Petrified remains”
- “Remains”
それぞれの単語の意味や使い方・例文を確認していきましょう。
“Fossil”
“Fossil”は、化石を一般的に指す言葉です。
古代の生物や植物の遺体や痕跡が地層に保存されている化石を指します。
品詞は「名詞」であり、発音は「ファサル」となるので、覚えておきましょう。
訳)古生物学者は化石を研究することで、古代の生物について調査します。
“Petrified remains”
“Petrified remains”は、化石化した遺体や植物の遺骸を指す表現です。
有機物が鉱物に置き換わる過程で固まり、化石化した状態を表します。
“Petrified”は、形容詞で「石化した」を意味しており、”Remains”は名詞で「残骸」や「遺骨」を指すのです。
訳)この博物館には、数百万年前に生きていた恐竜の石化した遺骨が展示されている。
“Remains”
“Remains”は、生物の遺体や化石の一部を指す一般的な表現です。
化石の場合、特に保存されている部分を指すことがあります。
上でも少し触れましたが、この単語は名詞で「残骸」や「遺骨」の意味を持つこともあるのです。
訳)考古学者が古代人の集落跡を発見した。
「化石」に関連する表現
次は、「化石」に近しい意味を持つ表現を確認していきましょう。
- 生きた化石:“Living fossil”
- 有名な化石:”Famous fossil”
それぞれの単語の意味や使い方、例文を解説します。
生きた化石:“Living fossil”
“Living fossil”は、「生きた化石」を表す一般的な表現です。
生きた化石は、地球上で数百万年以上前から存在している種であり、現在でもほとんど変化せずに生き残っている生物を指します。
例えば、「ホシガメ(Coelacanth)」や「ギンブナ(Ginkgo)」、「ナマコンロ(Nautilus)」などは、いわゆる「生きた化石」に分類される生き物です。
訳)シーラカンスは何百万年もの間、ほとんど姿を変えていないため、生きた化石と考えられている。
有名な化石:”Famous fossil”
「有名な化石」と英語で言いたい場合は、”Famous fossil”を使って表現しましょう。
例えば、「ティラノサウルスの化石(Tyrannosaurus rex fossil)」や「トリケラトプスの化石(Triceratops fossil)」は、覚えておいて損はないです。
訳)アルケオプテリクスは、恐竜と鳥類のつながりを示す重要な証拠となる有名な化石である。
「化石」の実戦練習|例文紹介
最後に「化石」を使った実戦練習をしていきましょう。
対話形式の例文を用意したので、ぜひ参考にしてください。
“Fossil”の例文紹介
訳)ねえ、今までに化石を見たことある?
訳)うん、あるよ!博物館で恐竜の化石を見たことがあるんだよね。
訳)それは凄いね!恐竜の化石ってどのくらい古いんだろうね?
訳)だいたい6500万年前の物だったらしいよ。推定だけどね。
“Petrified remains”の例文紹介
訳)石化した遺骨について聞いたことがあるだろうか?
訳)ありますよ。石化した遺骨は、鉱物に置き換わった化石ですよね。
訳)その通り!有機物が時間をかけてゆっくりとミネラルに置き換わることで形成されるんですよね。
訳)私は一度、国立公園で石化した遺骨の木の切り株を見たことがあります。
“Remains”の例文紹介
訳)博物館に展示されているこの恐竜の化石を見てよ!
訳)わあ、信じられない。骨や化石が保存されているなんて。
訳)そうだね。恐竜の化石は過去の歴史を教えてくれるし、数百万年前に存在した世界を理解するには重要な役割を果たすよね。
「化石燃料」ってどんな燃料?
「化石」fossilと聞くと、「化石燃料」fossil fuelという言葉を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
「化石燃料」とは、「地殻内に存在する生物由来の炭化水素を含む物質のうち、エネルギー源として利用できるもの」を指します。
化石燃料には、石炭、石油、天然ガス(LNG)などが含まれます。すべての化石燃料は、空気中で、あるいは空気から取り出した酸素を使って燃焼させ、熱を供給することができます。
化石燃料燃焼の主な副産物のひとつが二酸化炭素(CO2)です。
2011年の東日本大震災以降、日本では、エネルギー源として「化石燃料」を使用する火力発電の割合が増えていることが問題になっています。
日本はエネルギー自給率が低い国として知られています。日本のエネルギー自給率は2019年度で12.1%であり、ほかのOECD諸国(経済協力開発機構)とくらべてもかなり低い水準です。東日本大震災前の2010年度には20.2%でしたが、原子力発電所の停止などによって、エネルギー自給率は大幅に下がりました。
日本のエネルギーは石油・石炭・LNG(天然ガス)といった化石燃料に大きく依存していて、そのほとんどが海外からの輸入です。1970年代に起こったオイルショックで化石燃料への依存度は少し下がっていたのですが、2011年の東日本大震災以降、再び化石燃料の使用が増加しており、2019年度の化石燃料への依存度は84.8%でした。
海外にエネルギーを依存している場合、エネルギーの安定供給が難しいという問題もあります。国際情勢などに左右されて、安定的にエネルギー源を確保できないことが考えられます。
二酸化炭素を排出して環境にやさしくない化石燃料にエネルギー源の大半を依存している日本は、環境意識の高いヨーロッパの国々からよく批判されます。
訳)なぜ日本が環境意識の高いヨーロッパの国々から、よく批判されているか知ってる?
訳)うん、知ってるよ。日本はエネルギー源として化石燃料を使う火力発電に依存していて、二酸化炭素を排出しているからね。
カーボンニュートラルの実現に向けて
近年、化石燃料の排出を減らしてカーボンニュートラルを実現しようという動きもあり、再生可能エネルギー(再エネ)などの自然由来のエネルギーにも注目が集まっています。しかし、太陽光や風力といった自然条件に左右され安定供給が難しいエネルギーを活用するためには、蓄電技術が欠かせません。
蓄電に必要な電池に欠かせないのがレアメタルです。たとえば、電動車に使われているリチウムイオン電池には、リチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルが使用されていますが、日本はそれらの鉱物資源のほぼ100%を輸入に頼っています。
日本のEEZ(排他的経済水域)内の海底で、コバルトリッチクラストの掘削試験が行われています。コバルトリッチクラストとは、コバルトを多く含む海底鉱物資源で、それがレアメタルとして活用できるということになれば、鉱物資源の安定供給が可能になるかもしれません。
訳)日本はカーボンニュートラルを実現するために、再生エネルギーの活用について真剣に考えなきゃならないね。
訳)太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの安定的な供給には、蓄電池が必要なんだ。
訳)蓄電池の材料になるものって、近年話題になっているレアメタルだね。
訳)2020年から日本のEEZ内の海底でコバルトリッチクラストの掘削試験が行われており、この鉱物は鉱物資源の乏しい日本の救世主になるかもしれない。
まとめ
今回の記事では、英語で「化石」を表す様々な単語とその使い方について紹介しました。3つの言い方を最後に復習していきましょう。
- “Fossil”
- “Petrified remains”
- “Remains”
英語を使った「化石」の表現は、日常会話やビジネスの場でも頻繁に使われる表現の一つです。
経済や環境問題に関して「化石燃料」fossil fuel という表現がよく使われるので、「化石燃料」とそれにまつわる問題についても紹介しました。
今回の記事を参考に、「化石」を正確に伝えるための表現を学び、英語力の向上に役立ててみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。