“disgust”は「〜の気分を悪くさせる」や「むかつくような嫌悪」などネガティブなニュアンスが含まれており、落ち込んだ時や愚痴を言いたいときに使える英語表現です。そんな“disgust”ですが、学校で詳しく学ぶことはなく、「いまいち使い方が分からない。」と悩んでいる方も多いと思います。

そこで本記事では「“disgust”について詳しく知りたい。」「“disgust”の意味を理解して会話で使えるようになりたい。」という方に向けて、“disgust”の意味や使い方、“disgust”に似た英語表現を例文付きで分かりやすく解説しています。記事を最後までチェックすれば、“disgust”に関することは一通り理解でき、実践的な例文で学ぶことができるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

“disgust”の意味や使い方

“disgust”には、以下2つの意味や使い方があります。

  • 他動詞 : 〜の気分を悪くさせる、〜をうんざりさせる
  • 名詞 : むかつくような嫌悪、いや気

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

他動詞の“disgust”

他動詞の“disgust”には「 〜の気分を悪くさせる、〜をうんざりさせる」という意味があり、主に受身形で使われることが多く、”at”や”with”などの前置詞と一緒に用いられます。形容詞になると”disgusting”と形を変え「気分が悪くなるような、非常に不快な」という意味になります。まずは、他動詞としての“disgust”の使い方を見ていきましょう。

  • “be disgusted at” : ~うんざりする、愛想をつきさせる
  • “be disgusted with” : 〜にうんざりする、むかついている

他動詞として使用される“disgust”の例文をいくつか紹介します。

Aさん
She was disgusted at his cowardice.
訳)彼女は彼の臆病さに愛想をつかしていた。
Aさん
He made me wait three hours for him again. I’m disgusted with the way that he treats me.
訳)彼にまた3時間も待たされたんだけど。彼の私に対しての扱い方にはうんざりだよ。

次に、形容詞の”disgusting”の使い方について見ていきましょう。

  • “disgusting weather” : すごく嫌な天気
  • “disgusting behavior” : 気持ち悪い行動、最低な行為
  • “disgusting foods” : 不快な食べ物

”disgusting”を使った例文をいくつか紹介します。

Aさん
It’s a disgusting weather today. I don’t want to go anywhere today.
訳)今日はすごく嫌な天気ですね。今日はどこにも行きたくありません。

Aさん
He stole a wallet he found on the street without taking it to the police station.
訳)彼は道で見つけた財布を交番に届けないでそのまま盗んだんだ。

Aさん
It’s disgusting behavior.
訳)それは最低な行為だね。

Aさん
You should try to put mayonnaise on your ramen, it’s so good! 
訳)ラーメンにマヨネーズをかけてみて。すごく美味しいから!

Aさん
Omg, It is disgusting food.
訳)嘘でしょ、気持ち悪い食べものだよー。

“disgusting” は後ろに名詞を置かずに単体としても使うことができます。

Aさん
He really loves her, but he thinks her thick makeup is disgusting.
訳)彼は本当に彼女のことが大好きなんだけど、彼女の厚化粧が嫌いらしい。

名詞の“disgust”

名詞の“disgust”には「むかつくような嫌悪、いや気」という意味があります。「むかつくような嫌悪、いや気」としての“disgust”の使い方を見ていきましょう。

  • “in disgust” : 嫌な気分になって、うんざりして
  • “feel disgust for” : 〜に嫌気が差している、うんざりする
  • “To my disgust” : うんざりしたことに

「むかつくような嫌悪、嫌気」の意味で使用される“disgust”の例文をいくつか紹介します。

Aさん
He was late for the appointment as usual and made no apologies. We stared at him in disgust.
訳)彼はいつものように約束の時間に遅れてきて、一切の謝罪をしなかった。私たちは彼を嫌な目で見た。

Aさん
He cheated on me again. I feel disgust for his behavior.
訳)また彼に浮気された。彼の行動にはうんざりだよ。

Aさん
To my disgust, Tom left his wallet at home again.
訳)うんざりしたことに、トムはまた家に財布を忘れてきた。

英語ネイティブがうんざりした時に発する表現

“disgust”の意味や使い方

上記で説明した通り、”disgust” は「うんざりさせる、気分を悪くさせる」という他動詞で、「人がうんざりする」という意味で使う場合には、be動詞 + disgusted で使います。

次に、英語ネイティブがうんざりした時に発する表現について、見ていきましょう。

  • Yuck!
  • Err!
  • How disgusting!
  • That’s horrible!
  • That’s awful!
  • Ew!(アメリカ英語)
  • Gross!(アメリカ英語)

英米の映画で、上記の表現を聞く機会も多いのではないでしょうか。

実際にどんな風に使うのかを見ていきましょう。

“Yuck!”

Aさん
My little brother forgot to flush the toilet this morning.
訳)今朝、私の弟がトイレを流し忘れたんだ。

Bさん
Yuck!
訳)ゲッ!
”Yuck!” は、イギリス人、アメリカ人ともに、うんざりして嫌気がさすときに共通してよく使う表現です。

“Gross!”

Aさん
When I visited my brother’s apartment the other day, I saw flies buzzing above the piles of dirty unwashed dishes. 
訳)先日兄のアパートを訪ねると、洗っていない汚れた食器の山の上でハエがブンブン飛んでいるのを見たよ。

Bさん
Gross! Sounds disgusting!
訳)ゲッ!  汚いね!
“Gross!”はアメリカ人がよく使う表現ですが、イギリス人もハリウッド映画などを見る機会が多いので、知っています。イギリス人の子供が映画を通してその表現を学んで日常生活で使ったら、親が注意するというような状況もあるようです。
映画を通して英語の口語表現がたくさん学べます。学校の英語のテストで、高得点を取るには、教科書や参考書で単語・熟語や文法をきっちり学ぶことが重要ですが、時間のある時に、ハリウッド映画などを見ると、ネイティブが使う口語表現が学べます。

“disgust”に似た英語表現の意味や使い方

“disgust”の意味や使い方

“disgust”に似た英語表現以下3つの意味や使い方について解説します。

  • “dislike”
  • “sick of”
  • “nauseate”

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

“dislike”

“dislike”も”disgust”と同じように「〜嫌う、嫌がる」と「嫌悪」をするニュアンスが含まれていますが、”dislike”の方が「嫌い」とはっきりしているニュアンスがあります。“dislike”を使った例文をいくつか見てみましょう。

Aさん
I dislike jogging late at night because it is dangerous.
訳)深夜遅くにジョギングするのは危ないので嫌いです。

Aさん
We don’t serve innards often because so many people dislike it.
訳)ホルモンが嫌いな人が多いので、私たちはあまりホルモンを提供していません。

“sick of”

“sick of”は「〜にはうんざりしている、飽きている」と言う意味になり、日常会話でネイティブがよく使う表現です。“sick of”を使った例文をいくつか紹介します。

Aさん
I’m getting sick of it snowing everyday.
訳)毎日雪が降ってばっかりでうんざりだよ。

Aさん
I’m sick of eating nothing but sprouts and rice every morning.
訳)毎朝、もやしとご飯しか食べられないのはもううんざりだ。

“sick and tired of”と使うことも多いです。

Aさん
Every day my boss at work demands unreasonable things from me and I’m sick and tired of my job.
訳)毎日職場の上司に理不尽なことばかり要求されるし、仕事にはうんざりだよ。

“nauseate”

“nauseate”も”disgust”と同じように、「うんざりさせる、気分を悪くさせる」というニュアンスですが、「吐き気を催させる」というかなり強い意味になります。

“nauseate”の形容詞形は、”nauseating”で「吐き気を催させるような」という意味になります。”vomit”は「吐く」という意味ですが、その少し手前の「吐きそうな」というニュアンスです。

Aさん
I have worked as a freelancer for many years, and the invoice system that started last October nauseates freelancers with low income like me.
訳)私は長年フリーランサーとして働いてきたが、昨年10月に始まったインボイス制度は、私のような収入の少ないフリーランサーをうんざりさせる。

Bさん
If you don’t agree with the invoice system, you don’t have to be enrolled in the system.
訳)インボイス制度に賛成していないなら、登録しなければいいんじゃないの。

 

Aさん
I have not been enrolled in the invoice system, but translation companies no longer assign much work to people who are not enrolled in the invoice system. So, the invoice system is nauseating to me.
訳)私はインボイス制度に登録していないけれど、翻訳会社がインボイス制度に登録していない人に仕事をもうあまり手配しないよ。だからインボイス制度に私はうんざりしてるんだ。

まとめ

“disgust”の意味や使い方、英語ネイティブがうんざりした時に発する表現、”disgust”に似た英語表現3つの意味や使い方について解説しました。

“disgust”は動詞「〜をうんざりさせる」や名詞「 むかつくような嫌悪」などネガティブな英語表現で、学校でもあまり習わないので馴染みのない単語です。「動詞」と「名詞」の使い方について例を挙げて解説しました。学校では教わらない表現ですが、ネイティブ同士の日常英会話ではよく使われている表現の1つです。

”disgusting”は形容詞ですが、この表現は英語ネイティブ同士の英会話で耳にする機会が多いです。英語ネイティブの会話を聞いて、”disgust”や”disgusting”という表現が出てきたら、どういう場面で使っているかを確認してみましょう。

英語ネイティブがうんざりした時に発する表現も紹介しています。うんざりしている時に発する表現は、1語の短いものが多く、全体的に短いですね。

何か日常生活で嫌なことがあったり落ち込んだりしたときに、この記事で学んだことを思い出して、実際にオンライン英会話などで使ってみることがおススメです。今回の記事で“disgust”の意味を少しでも理解することができれば幸いです。