皆さんは「平成女児」という言葉を英語でどう表現するかご存じでしょうか。
2025年の街中を見渡すと、子供服ブランドのロゴが入ったTシャツや、ジャラジャラとキーホルダーを付けたバッグを持つ若者をよく見かけます。
こちらの記事では、令和の時代にリバイバルヒットした「平成女児」の英語表現や、Y2Kファッションとの関係、そして新語・流行語大賞ノミネート語30に選ばれた背景まで、最新の情報を交えてわかりやすく整理していきます。
平成女児を英語でどう言う?

まずは、この日本独自のカルチャー用語を英語でどう表現するかを見ていきましょう。
直訳なら”Heisei era girls”
言葉の意味をそのまま伝えるなら、“Heisei era girls”(平成時代の女の子たち)となります。
- Heisei era:平成時代(1989-2019)
- Girls:女の子たち
ただし、2025年のトレンドワードとして使う場合は、単に「その時代に生きていた人」ではなく、「その時代のファッションや雰囲気を楽しむスタイル」を指すことが多いため、補足が必要です。
スタイルを指すなら”2000s girl aesthetic”
ファッションや世界観を表すなら、英語圏で通じやすい“2000s girl aesthetic”(2000年代のガーリーな美学)や、世界的なトレンドである“Y2K fashion”(Year 2000 fashion)という言葉を使うのがベストです。
英文でさくっと説明してみよう
このトレンドについて友人と話すシーンを想定してみましょう。
訳)今、Z世代の間で「平成女児」スタイルが流行っているんだ。
そもそも平成女児とは?

英語表現がわかったところで、そもそもなぜ令和の今になって「平成」が注目され、2025年に社会現象になるほど話題になったのか、その背景を確認しておきましょう。
キラキラでカオスな「平成レトロ」への憧れ
「平成女児」とは、主に2000年代初頭(平成中期)に小学生だった女の子たちが好んでいたファッションやアイテム、およびそれを再現するカルチャーのことです。
具体的には以下のような要素が挙げられます。
- 子供服ブランド(エンジェルブルー、メゾピアノなど)
- デコったガラケーやたまごっち
- シール交換やプロフィール帳
- 一期一会などのファンシー文具
今ではデジタルな時代となり、中々このような流行がオフラインで発生することは難しくなりましたが、だからこそ「みんな持ってたアレ」や「みんなでやった/みんなで着たアレ」に価値が生じ、今ではある種の憧れの的となっているのです。
Z世代にとっては「エモい」新文化
当時を知る世代にとっては「懐かしい(黒歴史)」ですが、当時を知らないZ世代にとっては、この過剰なまでのデコレーションや色彩が「新鮮でエモい」と捉えられました。
2025年には、当時の人気ブランドが相次いで復刻商品を発売したり、カプセルトイ(ガチャガチャ)で平成アイテムが即完売したりと、巨大な経済効果を生み出しました。
平成時代(1989~2019年)のトレンドが今、熱狂的な消費を生み出している──「平成レトロブーム」「平成女児ブーム」などと呼ばれ、当時流行したファッションや文化、女児が夢中になったキャラクターなどの人気が再燃しているのだ。中でも、特に注目度が高いのが「キャラクター」だ。
ビジネス+ITより引用
平成女児を外国人に説明する
訪日外国人や海外の友人にこの話題を説明する場合、これが「日本のY2Kカルチャー(Japanese Y2K culture)」であることを伝えるとスムーズです。
①2000年代の日本の女の子のスタイルだと伝える
まずは、いつの時代の話なのかを伝えます。
訳)「平成女児」とは、2000年代初頭の日本の女の子たちのファッションスタイルのことです。
②カラフルで懐かしいアイテムが流行っていると補足する
次に、具体的なビジュアルイメージを説明します。
訳)カラフルでかつ、カオスで、すごく懐かしい感じです。Z世代は「エンジェルブルー」のようなレトロなブランドを着て楽しんでいます。
海外でも“Kidcore”(子供っぽいアイテムをあえて取り入れるファッション)というジャンルがあるので、それに近いと伝えてあげるのも一つの手です。
- 参考:Reddit より
平成女児が流行語大賞に?

さて、そんなリバイバルブームを象徴する「平成女児」ですが、2025年の流行語大賞の候補にも入りました。
なぜこのタイミングで話題になっているのか、詳しく見ていきましょう。
『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定
年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。
自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。
ウィキペディアより引用
2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。より詳しく知りたい方は、以下公式HPをご覧ください。
「平成女児」も候補入り
今回記事に取り上げている「平成女児」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。
候補の中では「No.24」の位置づけとなっておりますが、順位が24位というわけではありません。
単なる懐古趣味にとどまらず、親子二世代で楽しめるコンテンツとして市場を活性化させ、SNS映えするビジュアルが拡散され続けたことが選出の理由です。
「7月5日」や「トランプ関税」なども候補に
「平成女児」のほかにも、今年は色々な言葉がノミネートされています。
予言漫画で話題となり防災意識を高めた「7月5日」や、世界経済への懸念から注目された「トランプ関税」。
また、若者の美意識を象徴するスラング「ビジュイイじゃん」など、カルチャーから政治経済まで幅広いジャンルの言葉が並んでいます。
現在候補に挙がっている30個はまさにサラダボウルのような状態であり、何が大賞を取るのか最後まで目が離せません。
まとめ
こちらの記事では「平成女児」の英語表現や、Y2Kブームの背景、そして流行語大賞ノミネートの話題までご紹介しました。最後に一緒に復習していきましょう。
- 英語では”Heisei era girls”や”2000s girl aesthetic”
- 2000年代初頭の女児カルチャーのリバイバル
- エンジェルブルーなどのブランド復刻が話題に
- 2025年の新語・流行語大賞ノミネート語30にも選ばれた
これから「流行語大賞」やトップ10の発表も行われることになりますので、ぜひ「平成女児」がどこまでランクインするのか、一緒に情報を追いかけていきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
