運動会で盛り上がる競技のひとつにリレーがあります。
外国の学校にも運動会がありますし、世界陸上なども観戦するのが楽しいですね。では、皆さんはリレーは英語でどう表現するか知っていますか?

記事では英語「リレー」を取りあげ、リレーの語源や意味の説明、陸上リレー、リレー選手からバケツリレーまで幅広く紹介します。

リレーの意味

リレーの英語は「relay」です。
カタカナの発音は日本語のようにリレー、またはリレイのように発します。relayは名詞として「リレー競技・中継装置・(中継される)信号やメッセージ・交代要員や替え馬」、動詞として「中継する・中継して伝える」といった様々な意味を持っています。

リレーと言って思い出すのは、バトンをパスしながら走る競技バトンリレーではないでしょうか?
しかし、リレーの意味にはそれ以上のものがあります。
そこで、weblio辞書からrelayの語源や意味などを紹介しましょう。

relayの語源と由来

【relayの語源は、フランス語の「relais(ルレ)」に遡る。元々は、騎手を交代させるための馬の交換所を意味していた。後に、同じ役割を持つ人間の交代所や、メッセージや荷物を交換する場所を指すようになったとされている。
この「relais」が英語に入り、特に鉄道業界では、列車を運転するために必要な機関士や運転士の交代を行う場所や、列車が荷物や乗客を転送するための停車場を「relay」と呼ぶようになった。】

この他、信号や電力を切り替えるための電子部品や、事業継承のためのマッチングプラットフォームをrelayと呼びます。

このように、スポーツのリレー競技の印象が強いrelayには別のところに語源や由来があったんですね。

引用:weblio辞書「relay」
https://www.weblio.jp/content/relay

relayの使い方例を紹介

ここではリレー競技以外に、relayがどのように使われるのかweblio辞書から簡単に3つ紹介しましょう。

relay station

「中継所」とも呼ばれ、情報や物資を転送するための中継地点や施設のことを指す。

relay satellite

「中継衛星」とも呼ばれ、通信や放送などの信号を地球上の別の場所に中継するために使用される人工衛星のことを指す。

relay team

「リレーチーム」とも呼ばれ、複数の人が一つの目的を達成するために協力して行動するグループのことを指す。

陸上リレーの英語

陸上リレーの英語

relayには、交代地点や他に引き継ぐ中継地点という意味があることが分かりました。
ここでは、私たちにとってもっとも使うであろう「陸上のリレー」について話を進めましょう。

陸上リレーはrelay race

英語で陸上リレーは「relay race」です。
raceは日本語でもレースとして使われ、競争の意味を持ちます。このrace、そしてrelayの持つ、リレー競技の「区間」を組み合わせて、チームメンバーが一定の区間を交代で走るレース競技である陸上リレーを表現しています。
ちなみに、陸上競技の英語はtrack and fieldです。

Aさん
I love watching relay races on TV. It’s so exciting!
訳)テレビで陸上リレーを見るの大好きなんです。とっても興奮する!
Aさん
Ekiden is a type of long-distance relay race.
訳)駅伝は長距離リレーの一種です。

Ekiden=駅伝、長いものでは数百キロにも及ぶ長距離をリレー形式で走る陸上競技です。

競歩のリレー

陸上競技の花形でもあるリレーですが、競歩でもリレーがあることを知っていますか?
2024年のパリ2024オリンピックでは新たにマラソン競歩が実施される予定です。男女混合のリレー形式で競技が行われます。

競歩の英語は以下のようにいくつかの表現があります。
race walking
walking race
heel-and-toe walking
heel-and-toeing
competitive walking

リレーの選手の英語

リレー競技ではリレーの選手達が活躍します。正式なコンペティションだけでなく、小学校の運動会でも最後にリレーがあると大変盛り上がりますね。

リレー選手はrelay runner

リレー選手を英語で言うと「relay runner」になります。

Aさん
The 2nd relay runner is so fast!
訳)2番手のリレー選手はとっても速い!

他にも、リレーやリレー選手に関係する言葉の英語を紹介しましょう。

リレー選手 relay runner
アンカー(リレーの最終走者) anchor
バトン baton
バトンパス pass a baton
たすき sash

さっそく、これらの単語を使った例文をみてみましょう。

Aさん
The relay runner in the lead has just passed the baton on to the anchor!
訳)先頭のリレー選手がアンカーにバトンを渡しました!
Aさん
Ahhhh! The relay runner dropped the baton and the other 2 relay runners overtook him.
訳)あ~!リレー選手がバトンを落とし、他の選手2人が彼を追い抜きました。

overtake=追い抜く

バケツリレーの英語

バケツリレーの英語

バケツリレーとは運搬方法で、もともと防災のために一列に並んだ人々が水の入ったバケツを次々とリレーで渡していくものです。それらバケツに入った水を火消しに使いました。これが現在、競技になっています。

バケツリレーはbucket relay

「bucket relay」がバケツリレーの英語フレーズになります。bucketはそのままバケツ・手おけという意味ですので、バケツを使ってのリレーという表現になっています。

バケツリレーにはいくつかのやり方がありますが、以下でひとつ紹介しましょう。

Aさん
How do you play a bucket relay?
訳)バケツリレーってどうやりますか?
Bさん
1. The team has 10 players forming a straight line.
訳)1. チームは10人の選手が一直線に並びます。

 

Bさん
2. Put one empty bucket for each team at the finish line.
訳)2. 各チームに空のバケツを1つずつ、ゴールラインに置きます。

 

Bさん
3. Players take turns filling up their cup from their full bucket and dumping it into their empty bucket.
訳)3. 選手は順番に、満杯のバケツからカップを満たしてそれを空のバケツに流し入れます。

 

Bさん
4. The game is over when the starting-line bucket is empty. The team with the most water in their finish-line bucket wins.
訳)4. スタートラインのバケツが空になるとゲームが終了。ゴールラインのバケツにもっとも多く水があるチームが勝ちです。

バケツリレーはシンプルなルールにも関わらずチームプレイを必要として、子どもから大人まで楽しめるゲームです。

放送のリレー中継

リレー放送とは、ひとつの番組を時間ごとに放送局を変えて放送する形式を指します。
このようなリレー中継のフレーズを紹介しましょう。

放送のリレー中継の英語

a relay broadcast

そもそも、relayには放送などを「中継する」、または情報などを人に「中継して伝える」という意味がありました。
そして、broadcastには「放送・番組」や「放送する・広める・送信する」などの意味があるため、放送のリレー中継は「broadcast relay」で表現します。

まとめ

リレーの英語は「relay」です。
本記事ではrelayは陸上リレーやリレー選手だけでなく、放送・信号・電気関連の上で使われる「中継」という意味を持つことを紹介しました。ちなみに、野球の中継ぎ投手はmiddle relieverでrelayは使いません。
英語の意味や使い方をひとつ一つ、確実にしていきましょう。