今回の記事では、“merge”の基本的な意味や使い方を詳しく解説し、類似語(marge, merger, acquire)との違いについても説明します。
さらに、ビジネスやプログラミングにおける具体的な活用例を紹介するので、”merge”をより深く理解できるようになります。
英語の例文を豊富に交えながら、初心者でもわかりやすく解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
mergeの意味・使い方

最初に、mergeの基本的な意味や使い方を解説します。
mergeの基本的な意味
mergeは動詞として使用され、主に以下のような意味を持ちます。
- 合併する、統合する
- 混ざり合う、一体化する
mergeの使い方
次に、mergeの使い方を、例文の中で確認しましょう。
まず、mergeは他動詞として「AとBを合併させる」という形で使えます。
The CEO decided to merge Company A and Company B to create a stronger organization.
(CEOは会社Aと会社Bを合併させて、より強力な組織を作ることに決めた。)
また、自動詞として「合併する、融合する」という文章も作れます。
The two rivers merge into the sea.
(その2つの川は海へと合流する。)
mergeとmargeの違い
“merge”と似たスペルの”marge”ですが、意味は全く異なります。
それぞれの意味は、次のとおりです。
- merge(動詞):合併する、融合する
- marge(名詞):境界、縁(古い英語表現)
“marge”はフランス語の”marge”やラテン語の”margo”(縁、境界)に由来し、英語では古風な言葉として”margin”(余白、縁)の意味で使われることがあります。
特に詩や文学で、川の岸辺や何かの境界を美しく表現する際に登場します。
例文はこちらです。
She stood at the marge of the river, gazing into the water.
(彼女は川の縁に立って、水を見つめていた。)
また、人の名前の可能性もあります。
Margeは”Margaret”(マーガレット)や”Marjorie”の愛称としても使われます。
アメリカでは、例えばアニメ「ザ・シンプソンズ」のキャラクター”Marge Simpson”(マージ・シンプソン)が有名です。
“marge”は日常英語ではほとんど使われないため、基本的には”merge”を覚えておけば問題ありません。
mergeとmergerの違い
“merge”と”merger”はどちらも「合併」に関係しますが、品詞が異なります。
- merge(動詞):合併する
- merger(名詞):合併、統合
また、ニュアンスも異なり、”merge”はプロセスや動作に焦点を当て、”merger”は、その結果や事実を強調します。
それぞれの例文はこちらです。
The two banks merged last year.
(その2つの銀行は昨年合併した。)
The merger of the two banks was completed successfully.
(2つの銀行の合併は成功裏に完了した。)
mergeとacquireの違い
“merge”と”acquire”はビジネスの文脈でよく使われますが、意味が異なります。
それぞれの意味は以下のとおりです。
- merge(合併する):対等な関係で2つの企業が1つになる
- acquire(買収する):一方の企業がもう一方を買収する
mergeは、どちらか一方が消えるというより、両方が新しい形に統合される特徴があります。
対するacquireは、買収なので対等ではなく、買う側が主導権を握るイメージです。
それぞれの例文はこちらです。
The two companies merged to create a stronger market presence.
(2社は市場での存在感を高めるために合併した。)
The larger company acquired the smaller one for $50 million.
(大手企業が小規模企業を5000万ドルで買収した。)
ビジネスにおけるmergeの意味
ビジネスの場面では、”merge”は企業の合併や、部門統合を指します。
以下のようなさまざまな目的で、合併が行われます。
- コスト削減
- 市場シェア拡大
- リソースの共有
- 競争力強化
例文はこちらです。
The two tech companies merged to expand their market share.
(その2つのIT企業は市場シェアを拡大するために合併した。)
Our company is planning to merge the marketing and sales teams.
(当社はマーケティング部門と営業部門の統合を計画している。)
IT分野での「マージする」とは?

IT分野では日本語でも「マージ(merge)する」というカタカナ表現が使われますが、一体どういう意味なのでしょうか?
プログラムやデータの結合
プログラミングでは、”merge”はデータやコードの統合を意味します。
以下で、さらに用法を分けて解説します。
バージョン管理システム(例:Git)でのマージ
最も一般的な用法で、異なる開発者が書いたコードや複数の変更点を1つのコードベースに統合するプロセスです。
例えば「ブランチをマージする」という言い方をします。
これは、別々に進めていた開発作業(ブランチ)をメインのコード(例えばmainブランチ)に統合することを指します。
英語の例文はこちらです。
He merged the feature branch into the develop branch.
(彼はfeatureブランチをdevelopブランチにマージした。)
データの統合
「マージする」は、データベースやファイル操作で、複数のデータセットを1つにまとめることでもあります。
例文はこちらです。
Merge two CSV files into one report.
(2つのCSVファイルをマージして1つのレポートを作成せよ。)
UIやデザインの文脈
「マージする」という表現は、まれに、複数の要素を視覚的・機能的に融合させる意味で使われることもあります。(例: コンポーネントをマージして新しいレイアウトを作る)。
例文はこちらです。
She merged the components to create a new layout.
(彼女はコンポーネントをマージして新しいレイアウトを作った。)
まとめ
今回は、ビジネスやIT分野でよく目にする英単語”merge”や、似たスペルの英語などを紹介しました。
解説してきた意味などをまとめます。
- mergeの基本の意味は「合併する、統合する」「混ざり合う、一体化する」
- 似たスペルのmargeの意味は「境界、縁(古い英語表現)」
- mergerは名詞で、「合併」「統合」
- acquireは一方の企業がもう一方を買収すること
- ビジネスの場面での”merge”は、企業の合併や、部門統合を指すことが多い
- IT分野での「マージする」は、「プログラムやデータの結合」という意味
基本はどれも「一体化する」イメージです。
便利な単語なので、復習してきちんと覚えましょう!

