「バッファローチキン」という食べ物をご存知ですか?アメリカでは、スポーツ観戦と言えば「バッファローチキン」と思い浮かぶ国民も多いほど、「バッファローチキン」はアメリカの食に根付いています。もちろん、スポーツ観戦だけでなく、映画鑑賞や普段の食事のメニューとしてもおすすめの一品です。様々な味付けもあり、ビールはもちろん炭酸飲料にも相性抜群のこの「バッファローチキン」について、今回は紹介していきます。
「バッファローチキン」って何?

バッファローチキンは、アメリカ・ニューヨーク州のバッファロー市で誕生した(以下参照)ピリ辛のチキン料理です。特に「バッファローウィング」として知られ、揚げた手羽先に特製のバッファローソースを絡めて食べるのが一般的です。
この料理の特徴は、辛味と酸味、そしてバターの風味が効いたソースにあります。バッファローソースは、カイエンペッパーソース(代表的なものに「フランクス・レッドホット」など)と溶かしバターをベースに、酢やガーリックパウダーなどを加えて作られます。その独特な風味と辛さがクセになる味わいです。
通常、バッファローチキンにはセロリスティックやにんじんスティックが添えられ、ブルーチーズドレッシングやランチドレッシングにディップして食べるのが定番のスタイルです。
また、バッファローチキンは応用料理も多く、ピザやサンドイッチ、サラダ、ディップなど、さまざまなメニューにアレンジされています。(以下紹介します)
日本の「ピリ辛チキン」とは異なり、バッファローチキンはアメリカンスタイルの「酸味+辛味+バター」の組み合わせが特徴です。一度食べるとやみつきになる人も多く、アメリカでは特にスポーツ観戦やパーティーの定番メニューとして親しまれています。
なぜ「バッファロー」?
そもそも、なぜ名称に「バッファロー」が付くのでしょうか?
「バッファローチキン」、あるいは「バッファローウィング」と呼ばれるこの料理における「バッファロー」は、動物ではなく、アメリカ・ニューヨーク州の都市「バッファロー”Buffalo”」のことを指しています。この料理が誕生した場所に由来する名称です。1964年、ニューヨーク州バッファローにあるレストラン”Anchor Bar(アンカーバー)”にて、この料理が誕生しました。
参考:Wikipedia
“Anchor Bar(アンカーバー)”のTeressa が手羽先を半分に切って(ドラムレットとフラットの形にし)、揚げて辛いバターソースを絡め、セロリやブルーチーズドレッシングと共に提供した点です。そして、これはすぐにバッファローで話題となり、やがてレギュラーメニューに定着していったと言われています。その後、1970〜80年代にかけてアメリカ各地に広まり、Buffalo Wild Wings(1982年設立)、Hooters(1983年)、そしてドミノ・ピザやマクドナルドのような大手チェーンにも広がりました。
バッファローチキンのレシピ

ここでは、そんなバッファローチキンのレシピを紹介してきます。お家でも簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてください。
材料(2〜3人分)
【チキン】
- 鶏手羽先または手羽中:500g〜700g
- 塩:少々
- 胡椒:少々
- 小麦粉(または片栗粉):大さじ2〜3(カリッと仕上げたい場合)
【バッファローソース】
- 無塩バター:50g
- フランクス・レッドホットソース(またはタバスコ少なめでも可):大さじ3〜4
- 酢(白酢またはリンゴ酢):小さじ1(なくてもOK)
- ガーリックパウダー(またはおろしニンニク):少々
- はちみつ(甘みが欲しい場合):小さじ1(お好みで)
【ディップと付け合わせ】(お好みで)
- ブルーチーズドレッシング or ランチドレッシング
- セロリスティック、にんじんスティック
作り方
① チキンを下ごしらえする
- 手羽先を関節で2つに切り分ける(ドラムとフラットに)。
- 塩・胡椒を軽く振る。
- 小麦粉を薄くまぶすと、よりカリッと揚がる。
② 揚げる(またはオーブンでもOK)
- 【揚げる場合】:180℃の油で7〜8分、きつね色になるまで揚げる。
- 【オーブンの場合】:220℃で20〜25分、途中で裏返すと均等に焼ける。
③ ソースを作る
- 小鍋にバターを入れて弱火で溶かす。
- ホットソース、酢、ガーリックパウダー、(好みではちみつ)を加え、混ぜながらひと煮立ちさせる。
- 火を止めておく。
④ チキンとソースを絡める
- 揚げた(または焼いた)チキンをボウルに入れ、温かいソースを上からかける。
- トングなどで全体をしっかり絡める。
⑤ 盛り付ける
- セロリやにんじんスティックを添え、ディップをつけてどうぞ。
参考:Parade
バッファローチキンのアレンジ方法

バッファローチキンを作りすぎた、買いすぎた場合に便利なアレンジ方法を筆者の経験談をもとに紹介します。簡単で普段とはちょっと違う料理ができるので便利です。ぜひ参考にしてみて下さい。
まずおすすめなのが、「バッファローチキンサンドイッチ」。こんがり焼いたバンズやトーストに、バッファローチキン、チーズ、レタス、トマトなどを挟み、仕上げにランチドレッシングやブルーチーズドレッシングをかければ、満足感のあるボリュームサンドに。辛さとまろやかさのバランスが絶妙です。
ヘルシーに食べたいなら、「バッファローチキンサラダ」がぴったり。たっぷりのグリーンサラダにスライスしたバッファローチキンをのせて、ドレッシングをかければ、食べ応えのあるサラダになります。ブルーチーズやシーザー系のドレッシングとの相性が抜群です。
ごはんに合わせるなら、「バッファローチキンライスボウル」もおすすめです。温かいごはんにバッファローチキンをのせ、アボカドやピクルス、半熟卵、サワークリームをトッピングすれば、まるで海外のカフェ風ボウルに仕上がります。韓国風にしたい場合は、コチュジャンや甘酢を加えるとさらにおいしくなります。
“buffalo chicken”を英語でオーダーしてみよう
では、いざ英語でバッファローチキンをオーダーする際はどうすればよいでしょうか。バッファローチキンは英語で”buffalo chicken”です。以下、英語でオーダーする例文を紹介します。
訳)こんにちは。バッファローチキンをおねがいします。
“Can I get~”、”Can I have~”でもよいのですが、丁寧に言いたい場合は”Could I get~”と言います。
訳)フライと一緒にバッファローチキンをお願いします。ミディアムスパイシーでお願いします。
辛さが選べる場合は、
マイルドでお願いします。
中辛でお願いします。
辛口でお願いします!
などと表現することができます。
バッファローチキンはアメリカのチキンの王道メニュー
バッファローチキンは、フライドチキン同様もしくはそれ以上に頻繁に食べられるチキンのメニューです。さまざまなソースで食べられ、辛い物から甘いものまでその人の好みで選べるのも魅力です。スポーツ観戦などのフィンガーフードとしても好まれていて、ビールや炭酸飲料との相性も抜群です。今度のスポーツ観戦にはバッファローチキンはいかがでしょうか。ぜひ試してみてください。
