日常会話でよく使うフレーズのひとつが「待ってます」です。友達との待ち合わせで「駅で待ってます」と言ったり、電話やメールで「ご連絡をお待ちしてます」と伝えたりと、日常のいろいろな場面で自然に登場します。英語でも同じように「待ってます」と表現できる言い方がたくさんあり、カジュアルからフォーマルまで幅広く使い分けが可能です。今回は、日常会話で役立つ「待ってます」の英語表現をまとめてご紹介します。

wait|カジュアルに「待ってます」を表す英語

wait|カジュアルに「待ってます」を表す英語

日常で「待ってます」と言うとき、一番よく使うのが “wait” です。友達との待ち合わせや、メッセージで「〜を待ってます」と伝えるときなど、カジュアルな場面に幅広く使えます。「〜を待ってます」と言いたいときは “wait for + 人/物”の形になり、現在進行形にすると「〜を待っているところ」というニュアンスになります。

Aさん

I’m at the station. Where are you?

駅に着いたよ。どこにいる?

Bさん

I’m waiting for the bus. It should be here soon.

バスを待ってます。もうすぐ来るはずです。

await|フォーマルに「待ってます」を表す英語

await” は、ビジネスメールや公式な文章で使われるフォーマルな「待ってます」の表現です。“wait”よりも文語的で改まった響きがあります。目的語を直接取るため“await for”とは言いません。進行形で使われることもありますが、実際には文語表現が中心。口語ではほとんど使われず、日常の場面では“wait” を使う方が自然です。

Aさん

Have you received the signed contract from the client?

クライアントから署名済みの契約書は届きましたか?

Bさん

Not yet. We are awaiting their confirmation.

まだです。先方の確認をお待ちしているところです。

短時間だけ待ってほしいときの英語表現

電話や対面で少しの間待ってもらいたいときに使えるフレーズです。状況や関係性に応じて、カジュアルな表現からから丁寧なものまで使い分けましょう。

Hold on.

短くカジュアルに「ちょっと待ってて」と言うときに使います。電話や対面、作業中など、幅広い場面で便利です。

Aさん

Let’s go, the movie’s starting soon.

行こうよ、映画がもうすぐ始まるよ。

Bさん

Hold on, I just need to grab my jacket.

ちょっと待ってて、ジャケットだけ取ってくる。

Hang on.

Hold on.” とほぼ同じ意味で、特にイギリス英語でよく使われます。くだけた響きがあり、親しい間柄での会話に適しています。

Aさん

I’ll tell you the address.

住所を教えるね。

Bさん

Hang on, I need to grab a pen.

ちょっと待ってて、ペン取ってくる。

Just a moment.

丁寧に「少々お待ちください」と伝える表現です。接客や電話対応など、フォーマルな場面でよく使われます。

Aさん

Could I speak to Mr. Smith?

スミスさんとお話できますか?

Bさん

Just a moment, please.

少々お待ちください。

Just a second.

Just a moment.”よりカジュアルで、友達同士や日常会話でよく使われる表現です。

Aさん

Are you ready?

準備できた?

Bさん

Just a second. I’m putting my shoes on.

ちょっと待ってて。靴を履いてるところ。

「長く・辛抱強く待っています」を表す英語

長い時間や忍耐を伴って「待ってます」と言うときに使う表現です。病院の待合室や行列、大事な返事を待っているときなどに役立ちます。

wait patiently

落ち着いた態度で「辛抱強く待ってます」という意味です。

Aさん

The doctor will see you soon.

医師がもうすぐお呼びします。

Bさん

Okay, I’ll wait patiently.

わかりました。ゆっくりで大丈夫です。(辛抱強く待っています)

wait for ages

「とても長い間待っています」という口語的表現です。やや大げさに使うこともあります。

Aさん

How long have you been here?

どれくらいここにいたの?

Bさん

I’ve been waiting for ages!

ずっと待ってるよ!

時間に関する「待つ」の表現

「〜まで待つ」や「〜するまで待つ」という表現は、日常生活でもよく使われます。待ち合わせ時間やイベント開始時刻、雨がやむまで待つなど、期間や条件を明確に伝えられるため、相手に安心感を与えることができます。

wait until

フォーマル・カジュアルどちらでも使える「〜まで待つ」という表現です。

Aさん

Are you leaving now?

もう出るの?

Bさん

No, I’ll wait until you’re ready.

いや、君の準備ができるまで待つよ。

wait till

wait until”よりくだけた響きで、会話でよく使われる表現です。

Aさん

Let’s wait till the rain stops.

雨がやむまで待とう。

Bさん

Good idea.

いいね。

「順番を待ってます」「列に並んでます」を表す英語

買い物やイベント、乗り物などで列に並ぶときの表現です。アメリカ英語とイギリス英語で異なる表現があるため、海外旅行や留学生活でも覚えておくと役立ちます。

wait in line

アメリカ英語の「列に並んで待つ」です。

Aさん

How long did you wait in line?

どのくらい列で待ってました?

Bさん

About an hour, but it was worth it.

1時間くらい待ってました。でも並んだ甲斐があったよ。

queue

イギリス英語で「列に並ぶ」です。動詞・名詞の両方で使えます。

〈動詞〉

Aさん

We had to queue for tickets.

チケットを買うために並ばなきゃいけなかった。

Bさん

Was it crowded?

混んでた?

〈名詞〉

Aさん

Look at that long queue in front of the bakery.

あのパン屋の前の長い行列見て。

Bさん

Wow, their bread must be really good.

わあ、きっとすごくおいしいんだね。

line up

カジュアルな「並ぶ」です。アメリカ英語・イギリス英語どちらでも使えます。

Aさん

The kids lined up to get autographs from the players.

子どもたちが選手からサインをもらうために並んでたよ。

Bさん

They must be so excited.

きっとすごくワクワクしてるね。

「待つ」に関するイディオム

「待つ」に関するイディオム

ネイティブが日常的に使う「待つ」にまつわるフレーズをご紹介します。

Wait up!

歩いて行く相手に「待って!」と呼び止めるときに使います。

Aさん

I’m heading to the store now.

今からお店に行くね。

Bさん

Wait up! I’m coming with you.

待って!一緒に行くよ。

wait and see

「成り行きを見守ろう」という意味で、結論を急がない姿勢を示します。

Aさん

Will we get the results today?

今日、結果が出るかな?

Bさん

Let’s wait and see.

様子を見よう。

play the waiting game

「状況が動くまでじっと待つ」という意味です。

Aさん

Have you heard back from them yet?

もう返事きた?

Bさん

Not yet. We have to play the waiting game until they make a decision.

まだだよ。彼らが決定を下すまでじっと待つしかないね。

参考:

Oxford Learner’s Dictionaries

Cambridge Dictionary

まとめ

「待つ」という行為は、日常のあらゆる場面で登場します。状況や相手との関係によって言い方を使い分けられると、やり取りがよりスムーズで自然になります。幅広い表現を身につけることで、会話の中にニュアンスや感情を込めやすくなり、ネイティブらしい響きも生まれます。日常会話で自信を持って使えるよう、少しずつ練習してみましょう。