皆さんは、英語で「たくさん」という表現をいくつ言えますか?「many」や「a lot of」はよく聞くと思いますが、意外と学生時代に混乱したという記憶を持っている方が多いのが、「many」と「much」の違いですね。可算名詞と不可算名詞によって違うと言われた時、それをすんなり受け入れられたらいいのですが、まだ英語という言語にあって日本語という言語にない概念に躊躇していると理解しかねたはずです。忘れてしまった、今からもう一度おさらいしたいという方のために、今回はそんな「たくさん」を表す言葉をまとめてみました!

many, much, a lot of, lots ofの違いを一言で!

「たくさん」という英語表現はそれこそたくさんあるので、もう最初に一言でその違いをまとめてしまいましょう!こちらです!

  • many :可算名詞を形容し、「数の多さ」を表現します。
  • much :不可算名詞を形容し、「量の多さ」を表現します。
  • a lot of :可算・不可算どちらにも使えるややカジュアルな表現です。
  • lots of : a lot of をさらに口語的にした表現です。

どうでしょう!既に使い方の基本を覚えている方は、あとはしっかりとそれぞれの単語の使い方を覚えるだけなので、このまとめを見るだけで理解できるはずです。

ここから先は、上記のまとめを見ても使い方がしっくりこなかったという方のためにより詳しくおさらいをします。例文もあるので具体的な使い方をマスターしてしまいましょう!

「many」と「much」の使い分け

「many」と「much」の使い分け

「many」と「much」はどちらも日本語訳にすると「たくさん」となりますが、違いはズバリ、可算名詞に使うのか不可算名詞に使うのか、です。

可算名詞とは、漢字の通り数えられる名詞のことで、不可算名詞とは数えられない名詞のことです。例えばbookやbagなどは1つ、2つと数えることができますが、英語ではwaterやairなどは数えられないとします。そして不可算名詞は複数形の「s」が付きません。ここも特徴ですね。ただし液体はコップやグラスに入れることで1杯2杯と数える方法がありますが、今回は話しがそれるのでまた別の機会にしましょう。

では、可算名詞と不可算名詞、それぞれで「たくさん」と表現する例文をご覧ください。

Aさん
I have so many assignments to finish.
訳)終わらせなくちゃならない宿題がたくさんあるよ。
Bさん
Can I help you?
訳)何か手伝おうか?

宿題を意味する「assignments」には最後に複数形の「s」が付いているので可算名詞とわかりますね。

Aさん
Much rain has fallen this year.
訳)今年は雨が多かったね。
Bさん
Right. Especially on the south erea.
訳)そうだね。特に南部で多かった。

雨を表す「rain」には複数形の「s」が付いていないので不可算名詞です。雨は数えられないのですね。

「a lot of」と「lots of 」の使い方

「a lot of」と「lots of 」の使い方

「a lot of」と「lots of」は簡単です。可算名詞にも不可算名詞にも使えるため、いちいち名詞が数えられるかどうか確かめなくても良いのです。可算名詞か不可算名詞か迷ったらこちらを使えば良いので楽ですね。

ニュアンスとしては、肯定文では「many」より使用する人が若干多いです。そして上記で触れたように、「lots of」の方が「a lot of」よりカジュアルですね。また、文書などでは「many」の方が好まれる傾向もあります。カジュアルな言い回しは基本的に書き言葉では使わないと覚えておきましょう。ですから英語の読み書きをする場合は「a lot of」だけでなくやはり「many」の使い方も覚えておかないといけません。

Aさん
There are lots of cookies on the desk.
訳)机の上にめっちゃクッキーがあるんだけど。
Bさん
Can we eat them?
訳)食べていいのかな。

カジュアルに可算名詞に使える「たくさん」の表現ですね。

Aさん
There are lots of people in front of the station.
訳)駅の前にすごい人だかりができてる。
Bさん
Because it is rainy today?
訳)今日が雨だから?

まとめ

英語を全く知らないとちょっとややこしい「たくさん」という英単語。しかし、覚えてみれば意外と簡単ではありませんか?名詞にだけ注意し、可算名詞か不可算名詞かを見極めて使えばOK!今後も「たくさん」使っていきましょう!