今回の記事では“access(アクセス)”の意味や使い方、同義語などを解説します。

カタカナで「アクセス」としても使われることがある英単語ですが、意外と意味を知らない人もいるのではないでしょうか?

例文をたくさん紹介するので、実際にどう使うのか、しっかり覚えていってくださいね。

access(アクセス)の意味とは?

access(アクセス)の意味とは?

access(アクセス)の基本的な意味や、使い方について詳しく解説しましょう。

accessの基本的な意味

accessは、主に名詞または動詞として使われます。

名詞としては、「接近」「立ち入り」「アクセス」「利用の機会」などの意味があり、不可算名詞です。

動詞としては、「近づく」「アクセスする」などの意味があります。

accessの使い方

accessの使い方を、例文の中で確認しましょう。

まずは「名詞」として使う場合の例文です。

Aさん

I have access to the internet.

(私はインターネットを利用できる。)

不可算名詞なので”an access”など冠詞がつかないのがポイントです。

次に「動詞」として使う場合の例文はこちらです。

Aさん

I can’t access my email account.

(私は自分のメールアカウントにアクセスできない。)

access toの意味は?

access toはどのような意味なのでしょうか?

access toの基本的な意味

「~へのアクセス」「~を利用できる権利」という意味で、名詞として使われます。

accessは「不可算名詞」なので、”an access”や”accesses”とはならず、常に単数形で使います。

access toの使い方

access toの使い方を、例文を見ながら確認していきましょう。

Aさん

Students have free access to the library.

(学生は図書館を無料で利用できる。)

Aさん

He has limited access to his children.

(彼は子どもたちと限られた時間しか会えない。)

Aさん

We need better access to clean water.

(私たちは、より清潔な水を利用できる環境が必要だ。)

間違えやすい表現

よくある間違いはこちらです。

Aさん

I have an access to the internet.(”an”は不要)

正しくは以下の表現です。

Aさん

I have access to the internet.(accessの前に冠詞なし)

accessの同義語

accessには、「接近」「利用」「入手」などの意味がありますが、状況によって適切な同義語は異なります。

ここでは、文脈別にaccessの同義語を紹介し、例文とともに詳しく解説します。

「接近・到達」の意味での同義語

approach(アプローチ、接近)

approachは「何かに近づくこと、接近する方法」という意味で使われます。

物理的な距離だけでなく、問題解決の方法としても用いられるのが特徴です。

例文はこちらです。

Aさん

The only approach to the castle is through a narrow bridge.

(その城への唯一の道は細い橋を渡ることだ。)

「利用・入手」の意味での同義語

entry(入場、入手)

entryは、特定の場所や情報への「入場」や「入手」を意味します。

access toと似た使い方ができますが、特に物理的な場所に入る場合に使われることが多いです。

例文はこちらです。

Aさん

She was denied entry to the event.

(彼女はそのイベントへの入場を拒否された。)

admission(入場、入学、許可)

admissionは、「特定の場所や機関に入ることが許される」という意味を持ちます。

大学の入学(admission to a university)などの文脈でも使われます。

例文はこちらです。

Aさん

He applied for admission to Harvard University.

(彼はハーバード大学への入学を申し込んだ。)

「情報やシステムへのアクセス」の意味での同義語

availability(利用可能性、入手可能性)

availabilityは、何かを使える状態であることを意味します。

特に”access to information(情報へのアクセス)”の代わりに使われることがあります。

例文はこちらです。

Aさん

This app ensures the availability of real-time data.

(このアプリはリアルタイムデータの利用を可能にする。)

connectivity(接続性、接続環境)

connectivityは、インターネットやネットワークへの接続の可否を表す際に使われます。

例文はこちらです。

Aさん

Poor connectivity makes it hard to work remotely.

(接続環境が悪いとリモートワークが難しくなる。)

「権利・許可」の意味での同義語

privilege(特権、優遇)

privilegeは、特定の人に与えられる特別な「権利」や「特権」を指します。

“access to exclusive content(限定コンテンツへのアクセス)”のような意味を表現する際に使われます。

例文はこちらです。

Aさん

Members have the privilege of accessing premium content.

(会員はプレミアムコンテンツを利用できる特権がある。)

authorization(許可、認可)

authorizationは、公式に許可されるという意味です。

特に、セキュリティやシステムアクセスの文脈で使われます。

例文はこちらです。

Aさん

You need authorization to access this database.

(このデータベースにアクセスするには許可が必要だ。)

accessとapproachの違いは?

accessとapproachの違いは?

accessとapproachはどちらも「接近する」「利用する」などの意味を持ちますが、使われる文脈やニュアンスが異なる単語です。

これから、意味・用法の違いを詳しく解説します。

accessの意味と使い方

accessは、「何かを利用する権利・手段」「到達できる状態」を指します。

物理的な場所だけでなく、情報・サービス・ネットワーク・リソースなどへの「アクセス」にも使われます。

「access to + 名詞」の形で使われることが多いです。

動詞として使う場合は「~にアクセスする」という意味になり、access toとはならない点に注意が必要です。

approachの意味と使い方

approachは、「何かに近づくこと」「接近方法」「物事への取り組み方」を指します。

名詞として使う場合、「方法」「手段」という意味にもなります。

動詞として使う場合、「物理的に近づく」「問題に取り組む」などの意味で使われます。

どちらを使えばいいか?

どちらを使うべきか迷ったときは、「それは何かを利用できる話なのか、それとも近づく話なのか?」を考えると適切な単語を選べます。

「アクセスできるかどうか」を話す場合は”access”を使います。

主に、インターネットや情報、システム、リソースの「利用ができる場合」の話で使えます。

例文はこちらです。

Aさん

Only employees have access to this data.

(従業員のみがこのデータを利用できる。)

「物理的に近づく」「取り組み方を考える」ことについて話す場合は”approach”を使います。

例文はこちらです。

Aさん

She slowly approached the dog.

(彼女はゆっくり犬に近づいた。)

「アクセスが良い」の言い換え表現

「アクセスが良い」を”access”を使わずに表現してみましょう。

今回は、以下のように言い換える場合の英語表現を解説します。

  1. 交通の便が良い
  2. ネット環境が良い
  3. 施設・サービスの利便性が良い

交通の便が良い

まず「アクセスが良い」は「交通の便が良い」と言い換えられます。

Aさん

It is conveniently located near the station.

(駅に近くて便利な立地だ。)

「アクセスが良い」は「行きやすい/近くて便利」とも言い換えられます。

例文はこちらです。

Aさん

It is easy to get to from the airport.

(空港から行きやすい場所にある。)

ネット環境が良い

次に、ネットアクセスに関する言い換え表現です。

「ネットアクセスが良い」は「インターネット環境が整っている」と言い換えられます。

Aさん

This café has a well-equipped internet environment.

(このカフェはインターネット環境が整っている。)

施設・サービスの利便性が良い

「アクセスが良い=施設・サービスの利便性が良い」という文脈で使う場合の、言い換え表現を紹介します。

Aさん

This app is easy to use.

(このアプリは利用しやすい。)

「手軽に使える」とも言えます。

Aさん

This service is easily accessible.

(このサービスは手軽に利用できる。)

 

まとめ

今回はaccessの意味や使い方、同義語などを解説しました。

ポイントのおさらいです。

  • accessの名詞の意味は「接近」「立ち入り」「アクセス」「利用の機会」
  • 動詞の意味は「近づく」「アクセスする」
  • 同義語はapproachやentryなど文脈に応じて異なる
  • インターネットや情報、システム、リソースの利用ができる場合→access
  • 「物理的に近づく」「取り組み方を考える」→approach
  • accessを使わずとも「アクセスが良い」は表現可能

復習を忘れずに、ぜひ今日から活用してくださいね!