「子どもの様子をよく観察する」「植物の成長を観察する」など、日常生活でよく使う「観察」という言葉。
では、「観察する」は英語でどう表現すればよいのでしょうか?
英語では”observe”(オブザーブ)という単語が基本になりますが、他にも”watch”や”monitor”など、場面によって使い分ける必要があります。
この記事では、”observe”の意味や使い方はもちろん、「人間観察」「経過観察」などの具体的な英語表現も紹介します。
英語を学び直したいと思っているあなたに、やさしく丁寧に解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
「観察する」を英語で何て言う?

「観察する」は英語で”observe”と言います。読み方は「オブザーブ」です。
observeの意味と使い方
observeは「注意深く見る」「観察する」「気づく」といった意味があります。
また「(意見や感想を)述べる、コメントする」などの意味も。
科学や医療、教育などの場面でよく使われる、少しフォーマルな言い方です。
英語の例文
例文を紹介します。
We observed the stars through a telescope.
(私たちは望遠鏡で星を観察した。)
The doctor observed the patient’s condition carefully.
(医者は患者の状態を注意深く観察した。)
observeを「観察」という意味で使う場合は「ただ見る」だけではなく、「注意深く見る」というニュアンスがあります。
観察するときに、よく目をこらして細かく見るイメージですね。
また、「述べる」の意味で使う場合の例文はこちらです。
She observed that the weather was getting worse.
(彼女は天気が悪化していると述べた。)
observe(オブザーブ)以外の「観察する」英語表現・意味
英語で「観察」と言う場合、状況によって”observe”以外の単語を使うこともあります。
それぞれの単語に、どのような意味の違いがあるか見ていきましょう。
- watch
- look at
- monitor
watch:動きのあるものを観察するとき
まず”watch”です。
これは「じっと見る」「見守る」という意味があり、テレビを見たり、人や動物の動きを見たりするときによく使います。
例文はこちらです。
She watched the baby sleep peacefully.
(彼女は赤ちゃんが気持ちよく眠るのを見守っていた。)
look at:ざっと見る/視線を向ける
また、”look at”も「観察する」に近いニュアンスの英語です。
これは「(意識的に)見る」動作です。
観察よりは軽めの「見る」という感じですが、場面によっては観察と訳すこともあります。
例文はこちらです。
Look at the sky! It’s so clear tonight.
(空を見て!今夜はとても澄んでいるよ。)
monitor:変化を継続的に観察する
最後に”monitor”も使えます。
これは「経過を見守る」「監視する」という意味で、機械や病気の状態、子どもの成長など、継続して観察する場面で使います。
例文はこちらです。
The nurse is monitoring the patient’s blood pressure.
(看護師が患者の血圧を観察している。)
「人間観察」を英語で何て言う?
「人間観察」が好きという人も多いですよね。
英語では次のように言えます。
- people watching
- observe people
people watching(人間観察)
“people watching”は「人間観察」という意味の自然な表現です。
カフェや駅などで人々の様子をぼんやり観察するようなときに使われます。
例文はこちらです。
I enjoy people watching at the café.
(カフェで人間観察するのが好きだ。)
observe people(人を観察する)
また、もう少しフォーマルな言い方をしたいときは”observe people”という表現も使えます。
例文はこちらです。
Psychologists often observe people to understand their behavior.
(心理学者は人の行動を理解するために観察します。)
「経過観察」を英語で何て言う?

「経過観察」とは、医療において患者の状態や病気の進行を定期的に観察・評価し、治療の必要性や方針を判断するアプローチです。
病院で医師から「経過観察中です」と言われることがありますよね。
これも英語で以下のように表現できます。
- under observation
- monitor one’s condition
under observation(観察中・経過観察)
「経過観察中」は”under observation”という表現が使われます。
例文はこちらです。
The patient is under observation for the next 24 hours.
(その患者は今後24時間、経過観察中だ。)
monitor one’s condition(状態を見守る)
先ほど出てきた”monitor”を使って、「状態を継続して観察する」と表現することもあります。
例文はこちらです。
The doctor will monitor her condition for a few days.
(医者は彼女の状態を数日間観察する。)
「観察日記」を英語で何て言う?
子どもが夏休みに書く「観察日記」も英語で次のように表現できます。
- observation diary
- science journal
observation diary(観察日記)
「観察日記」をそのまま訳すと”observation diary”になります。
これは学校や教育の場面でよく使われる表現です。
例文はこちらです。
My son kept an observation diary about a sunflower.
(息子はひまわりの観察日記をつけていた。)
science journal(理科日記)
理科の学習としての観察日記の場合は、”science journal”という言い方をすることもあります。
例文はこちらです。
Students wrote in their science journals every day.
(生徒たちは毎日、理科日記に書いた。)
まとめ:観察に関する英語表現を使いこなそう!
この記事では、「観察する」という意味の英語”observe”(オブザーブ)を中心に、さまざまな表現を紹介しました。
最後に、今回紹介してきた表現をまとめます。
- 観察する:observe
- 動きのあるものを観察:watch
- ざっと見る:look at
- 状態の変化を観察:monitor
- 人間観察:people watching / observe peopleなど
- 経過観察:under observation / monitor one’s conditionなど
- 観察日記:observation diary / science journalなど
英語では、状況や目的によって「観察」の表現が変わります。
“observe”だけでなく、”watch”や”monitor”もぜひ使い分けられるようにしてみましょう。
英語を学び直している今だからこそ、身近な言葉から表現を増やしていくのが上達への近道です。
ぜひ、日常の中でいろいろな「観察」に関する英語を使ってみてくださいね。
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