2010年代後半から、旅先として急速に人気が高まっているのがクロアチアです。皆さんのなかにもすでにクロアチアを訪れた方がいるかもしれませんね。クロアチアに港町であるトロギールという場所があり、世界遺産に登録されています。なぜ、古都トロギールが世界遺産になったのかご存知ですか?

この記事では、クロアチアの世界遺産「古都トロギール」を」解説します。どのような世界遺産なのか、英語表現とともに紹介します。さっそく、クロアチアの旅をスタートしましょう。

「古都トロギール」の基本情報を紹介

「古都トロギール」の基本情報を紹介

クロアチアはドブロブニクなどの旧市街に加え、アドリア海を望む美しい海岸線やプリトヴィッツェ湖群国立公園など自然の美しさも魅力です。
まずは、古都トロギールについて基本的な情報を紹介しましょう。

クロアチアのダルマチアに位置するトロギール

クロアチア(Croatia)の南西部、美しいアドリア海に面した場所に港町トロギールがあります。この町の歴史は大変古く、紀元前3世紀にギリシャの植民地としてつくられました。その後はローマ時代に重要な都市として栄え、中世にも多くの建築物が建設されました。

現在の旧市街には、ルネサンス、バロック、ロマネスク様式の建物が混在しています。さらに、中世時代の城壁の一部もそのまま今も残っていることからも歴史を感じる町が古都トロギールだということをイメージできるでしょう。

古都トロギールの英語フレーズを紹介

ここからは、古都トロギールの英語表現をみていきます。

古都トロギールの英語表現

トロギールは”Trogir”、古都トロギールは英語にすると”Historic City of Trogir”になります。”Historic City of ◯◯”で「古都◯◯」とすることを覚えましょう。もし、かつて国または地域の中心都市であった古都を言う場合は”Ancient capital”というフレーズを使います。

Aさん
Trogir is an historic town and harbour on the Adriatic coast of Croatia.
訳)トロギールは、クロアチアのアドリア海沿岸にある歴史的な町であり港です。

アドリア海沿岸を”the Adriatic coast”で表現していますが、アドリア海であれば”the Adriatic sea”です。

Aさん
Trogir is a unique town, full of history and culture, and a great place.
訳)トロギールは、歴史と文化が豊かで素晴らしいユニークな街です。

古都トロギールが世界遺産になった理由は?

城壁に囲まれた小島で、入り組んだ石畳の路地が張り巡らされるトロギール。ここで、古都トロギールが世界遺産に登録された年や理由をみていきます。

古都トロギールが世界遺産になった年

Aさん
Historic City of Trogir was designated as a UNESCO World Heritage Sites in 1997.
訳)古都トロギールは、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。

古都トロギールが世界遺産になった理由とは?

古都トロギールは保存状態の良い建物群が評価されています。次に、古都トロギールが世界遺産に登録された理由を紹介しましょう。

Aさん
Trogir is an excellent example of a medieval town built on, and conforming with, the layout of a Hellenistic and Roman city that has conserved its urban fabric to an exceptional degree and with the minimum of modern interventions, the trajectory of social and cultural development is clearly visible in every aspect of the townscape.
訳)トロギールは、ヘレニズム時代とローマ時代の都市の配置に基づいて建設され、それに従った中世の町の優れた例で、その都市構造は例外的に保存されており、近代的な介入は最小限に抑えられており、社会と文化の発展の軌跡が町の景観のあらゆる側面にはっきりと見て取れます。

長めの例文ではありますが、トロギールの建物群が例外的と言えるほどに良い状態で保存されている点が貴重なものとして世界遺産に登録された理由ということがわかります。

引用:UNESCO World Heritage Centre

古都トロギールの見どころ紹介(1)

古都トロギールの見どころ紹介(1)

街全体が中世の雰囲気を残すトロギール。いくつかの国に支配された過去によって様々な歴史が交差し、その結果豊かな文化が生まれました。

トロギールの歴史的建築物

トロギールの旧市街は、狭い石畳の道と歴史的建築物が建ち並ぶ独特の美しい景観を持ちます。旧市街を散策するだけでも、トロギールを感じる貴重な体験ができます。そして13世紀~15世紀にかけて建設された聖ロヴロ大聖堂は、様々な時代の建築様式が組み合わされているのが特徴、必見です。
聖ロヴロ大聖堂の英語表記は”St. Lawrence’s Cathedral”になります。

Aさん
St. Lawrence’s Cathedral occupies the main spot among the churches of Trogir.
訳)トロギールの教会のなかでも、聖ロヴロ大聖堂が中心的な位置を占めています。

聖ロヴロ大聖堂はクロアチア屈指の教会であり、正面入り口の彫刻は1240年ごろのロマネスクの傑作と言われています。

古都トロギールの見どころ紹介(2)

歴史的建造物が素晴らしい状態で残っている町のトロギールですが、魅力はそれだけでなく、自然の美しさを多くの人々を魅了しています。

トロギールの豊かな自然

アドリア海に面している国はイタリア、モンテネグロ、アルバニア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、そしてクロアチアという6ケ国です。地中海の内海であるアドリア海はヨーロッパ有数のリゾート地です。トロギールもその自然の美しさから、多くの観光客が訪れる町です。

Aさん
It’s guaranteed that you’ll fall in love with Trogir at the very first sight. Trogir offers a blend of natural beauty and historical charm.
訳)トロギールを一目見たら、きっと恋に落ちるでしょう。トロギールは、自然の美しさと歴史的な魅力が融合した町です。

古都トロギールへのアクセス

最後に、日本からトロギールまでのアクセスがどのようなものになるのか紹介しましょう。

日本からトロギールへ

日本からクロアチアの直行便は現在ありません。そのため、パリやフランクフルトなど、ヨーロッパの各都市での乗り継ぎを得てスプリット空港(Split)に行くことになります。スプリットは、首都ザグレブに次ぐクロアチア第二の都市です。

スプリット空港からトロギールへはバスが運行されています。所要時間は約30分ほど、運賃は約300円です。頻繁に運行されているため、不便を感じることなく移動できるでしょう。タクシーを利用する場合は所要時間約15分ほどで行くことができます。

まとめ

本記事では、クロアチアの世界遺産「古都トロギール/Historic City of Trogir」を紹介しました。

紀元前3世紀にギリシャの植民地としてつくられ、その後はローマ時代に重要な都市として栄えた町です。それぞれの時代の建築物が良い状態で保存されていることが評価され、世界遺産に登録となりました。
美しいクロアチアを訪れる機会には、世界遺産の古都トロギール散策のプランを計画するのもおすすめです。