“Stuff”は「物事」を表わし、そこから派生して「もの」や「こと」を表わす英語ですが、抽象的でなんだか分かりづらいですよね。英語のドラマや実際にネイティブと話してみると”stuff”という単語に出会うことが多くなります。

またより馴染みのある”thing”も「もの」や「こと」という意味なので、どちらを使えば良いのか迷ってしまい、結局聞きなれている”thing”を使ってしまうことがあると思いのではないでしょうか?

実際の意味は“stuff”も”thing”も同じですが、“stuff”の方がよりカジュアルな場面で使われるなど微妙にニュアンスに違いがあり、ネイティブはしっかりと使い分けています。そんな“stuff”ですが、学校ではあまり詳しく教わらないため、「いまいち使い方が分からない。」と悩んでいる方も多いと思います。

そこで本記事では「“stuff”について詳しく知りたい。」「“stuff”と”thing”のニュアンスの違いを知ってネイティブに近づきたい」という方に向けて“stuff”の意味や使い方、“stuff”に似た英語表現を例文付きで分かりやすく解説しています。

記事を最後までチェックすれば、“stuff”に関することは一通り理解でき、実践的な例文で学ぶことができるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

“stuff”の意味や使い方

“stuff”の意味や使い方

“stuff”のコアなイメージは以下の通りです。

  • 名詞のstuff : もの、こと
  • 動詞のstuff : 詰める

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

名詞の“Stuff”

  • stuff : もの、こと、荷物、エロい
  • and stuff : ~など
  • hot stuff : 流行りのもの・セクシーな人
  • Know one’s stuff : しっかりしている

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

“Stuff”

“stuff”は「もの、こと」という意味があり、”thing”と同じ意味で使われますが、異なる点が2つあります。

  • ”thing”は可算名詞だが、“stuff”は不可算名詞で数えられない
  • “stuff”のほうが”thing”よりカジュアルなニュアンスがある

その他にも“stuff”は「荷物」という意味や、スラングで「エロい」という表現も含まれています。

それぞれ例文を紹介します。

「もの」として使われる“stuff”を例文で紹介します。

Aさん
I like sour stuff.
訳)酸っぱいものが好きなんです。

「こと」として使われる“stuff”を例文で紹介します。

Aさん
He has a lot of stuff to do.
訳)彼はやることがたくさんあります。

“many”は使えず、不可算名詞で使うことができる”a lot of”や”much”を使います。

続いて手荷物という意味の”stuff”を例文で紹介します。

Aさん
Grab your stuff!
訳)荷物を持って!

Aさん
We’re going for a ride.
訳)ドライブに行くよ。

“and stuff”

“and stuff”は「〜など」と”and so on”のような形でよく使われますが、“and stuff”のほうが”and so on”よりカジュアルなニュアンスになり、日常会話で主に使われます。逆に”and so on”は

ビジネスシーンでよく使われます。

Aさん
What did you buy yesterday?
訳)昨日は何を買ったんですか?

Aさん
Like a mirror, a toothbrush and stuff.
訳)鏡とか、歯ブラシとか。

”and stuff like that”でも同じ意味で使うことができます。

“hot stuff”

“hot stuff”は「流行りのもの、セクシーな人」という意味があります。それぞれ例文で紹介します。

Aさん
This cell phone is hot stuff right now.
訳)この携帯が、今流行ってるんだよ。

 Know one’s stuff 

“Know one’s stuff”は「しっかりしている」という意味で使われます。

Aさん
He knows his stuff.
訳)彼はしっかりしている。

動詞の”stuff”

動詞の”stuff”のコアなイメージは「詰める」という意味があります。

  • stuff A with B:AをBで詰める
  • I’m stuffed:お腹がいっぱい
  • stuff up:しくじる、やらかす
  • Stuffed animal : ぬいぐるみ

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

“stuff A with B”

“stuff A with B”は「AをBで詰める」という意味で使われますが、”be stuff with”と受身形にして「~を詰める」という形で使われることが多いです。

Aさん
That bag was stuffed with money.
訳)その袋の中身はお金が詰めてあった。

“I’m stuffed”

“I’m stuffed”は「お腹がいっぱい」という意味で使われます。

Aさん
I’m stuffed. The burger that I ordered was quite huge.
訳)お腹いっぱい。注文したハンバーガーがめちゃくちゃ大きかった。

“stuff up”

動詞の”stuff up”には「しくじる、やらかす」という意味で使われます。

Aさん
I stuffed up. I’m  sorry.
訳)やらかしちゃいました。ごめんなさい

“stuffed animal”

“Stuffed animal”で「ぬいぐるみ」という意味になり、その理由はぬいぐるみの中に「綿が詰められている」からきています。

Aさん
I want you to give me a stuffed animal.
訳)ぬいぐるみをプレゼントしてほしい。

“stuff”に似た英語表現の意味や使い方

“stuff”に似た英語表現の意味や使い方

“stuff”に似た英語表現以下2つの意味や使い方について解説します。

  • thing
  • luggage

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

“thing”

”thing”は”stuff”と同じように「もの、こと」として使うことができますが、”thing”は”stuff”と違い数えられるものに対しても使うことができます。また細かなニュアンスを見ると”thing”の方が”stuff”より狭い範囲の意味で使われます。

Aさん
I have three more things to do.
訳)あと3つ、やらなければならないことがあるんです。

”stuff”は不可算名詞の時しか使えませんが、”thing”は”things”で複数形にすることができるので、迷ったら”thing”を使うのもアリです。

“luggage”

“luggage”は「荷物」という意味で、”stuff”の「荷物」という意味と同じく使えますが、“luggage”のほうがスーツケースやカバンなど、どっしりとした荷物を持つニュアンスがあり、”stuff”は手荷物など軽い荷物のニュアンスがあります。

Aさん
He heaved the heavy luggage up to the bed.
訳)彼は重い荷物をベッドの上まで持ち上げた。

まとめ

“Stuff”の意味や使い方、“stuff”に似た英語表現の意味や使い方について解説をしました。”stuff”は「もの、こと」という意味ですが、同じ意味の”thing”よりもフォーマルで微妙にニュアンスがちがく、スラングとしてもたくさんの意味をもつ表現です。

微妙なニュアンスは英語のドラマやニュースを見てインプットをして、あとは実際に使ってみることがおススメです。今回の記事でstuff”の意味を少しでも理解することができれば幸いです。特に”stuff”は日常会話でかなりの頻度で使われるため、しっかりとしたニュアンスを覚えることができたら、ネイティブにより近づくことができます。