7月は、アメリカは「インデペンデンスデー」で盛り上がる月です。日本にいると、特に同様なイベントは同時期には無く、その名前も聞くことも無いでしょう。アメリカにいる方にとっては、仕事や学校も休みになり、お店はセールで盛り上がり、各所でイベントが開催れるワクワクした雰囲気が漂う祝日です。本日は、アメリカのことをもっと知りたい方は把握しておくべき「インデペンデンスデー」について紹介します。

インデペンデンスデーってどんな日?

「インデペンデンス・デー(Independence Day)」は、アメリカ合衆国にとってとても重要な祝日です。

インデペンデンス・デー(Independence Day)は、アメリカ合衆国の独立記念日であり、毎年7月4日に祝われます。この日は、アメリカがイギリスからの独立を宣言した日として、国民にとって非常に重要な意味を持っています。

この祝日の起源は、1776年7月4日にさかのぼります。当時、アメリカはまだイギリスの植民地でしたが、13の植民地が団結し、独立を目指す動きが高まりました。その結果、大陸会議(Continental Congress)という代表者たちの会議で、イギリスからの独立を正式に表明する文書「独立宣言(Declaration of Independence)」が採択されました。

この文書は、トーマス・ジェファーソンを中心に起草され、「すべての人間は平等に創られている」といった自由や人権に関する理念が明記されました。これがアメリカという国の建国の精神的な基礎となっています。

独立宣言の意味

独立宣言は、単なる政治的な宣言ではなく、アメリカが「自由」と「自己決定」の理念に基づいて新しい国を築く決意を示すものでした。この宣言によって、アメリカはイギリスの支配から離れ、独立した国家として歩み始めることになります。

つまり、インデペンデンス・デー(7月4日)は、アメリカという国が誕生した記念日であり、国民が「自由」「独立」「民主主義」といった価値を再確認し、祝う日なのです。

インデペンデンスデーはアメリカではどう祝われる?

インデペンデンスデーはアメリカではどう祝われる?

この日は「アメリカの誕生日」とも言える日であり、人々は家族や友人と集まって盛大に祝います。以下、国民がそのお休みに何をするのかを紹介していきます。

花火(Fireworks)

花火は、インデペンデンスデーで最も象徴的なイベントです。夜になると、都市や町のあちこちで大規模な花火大会が行われます。特に有名なのは、ニューヨークの「メイシーズ花火大会」などです。

個人でも家庭で手持ち花火や打ち上げ花火をする人が多いです(※州によっては法律で制限あり)。インデペンデンスデーの夜はそこかしらから花火の音が聞こえてきます。

パレード(Parades)

ニューヨークなどの大都市では、朝からパレードが開催され、マーチングバンド、兵士、地元の団体などが行進します。赤・白・青の衣装やアメリカ国旗の装飾で町が彩られます。

バーベキューやピクニック(BBQ & Picnics)

インデペンデンスデーは夏の祝日なので、家族や友人と庭や公園でバーベキューを楽しむのが定番です。バーベキューでは、ハンバーガー、ホットドッグ、トウモロコシ、スイカなどがよく食べられます。

アメリカ国旗の色(赤・白・青)にちなんだデザートも人気です(たとえばベリーのケーキやゼリーなど)。

 アメリカ国旗を掲げる(Flags & Decorations)

多くの家庭や建物がアメリカ国旗で飾られます。車や服、小物まで星条旗デザインがあふれます。

愛国的な音楽(Patriotic Music)を楽しむ

インデペンデンスデーでは、「星条旗よ永遠なれ(The Stars and Stripes Forever)」や
「アメリカ・ザ・ビューティフル(America the Beautiful)」などの曲が流れます。花火のバックに音楽が流れる演出も人気です。

テレビや映画

インデペンデンスデーには、花火大会の中継や、アメリカ独立にちなんだ歴史番組が放送されます。映画『インデペンデンス・デイ』のように、独立にちなんだ映画を家族で観ることもあります。

一部ではスポーツ観戦

スポーツが好きな方は、野球の試合(MLB)など、スポーツ観戦と合わせて祝う人もいます。

雰囲気はどんな感じ?

インデペンデンスデーは、とても明るく開放的で、自由な雰囲気です。日本で言えば「夏祭り」+「お正月」+「建国記念日」が合わさったような感じです。

街全体が「アメリカらしさ」に包まれる一日です。もちろん、アメリカ人でなくても一緒にお祝いの雰囲気を楽しむことができます。

セールも大事なイベント!

セールも大事なイベント!

アメリカではインデペンデンス・デー(7月4日)は、大型セールの時期としてもとても楽しみにしている方も多いです。アメリカでは祝日ごとにセールが行われることが多く、この「セール文化」が根付いています。また、インデペンデンス・デーは夏の真ん中にあるため、「夏物一掃セール」や「新学期前の買い替え需要」と重なります。また、3連休になる年も多いため、人々が買い物やレジャーに出かけるタイミングになります。

アパレルショップや家電だけでなく、家具や車や旅行などもセールになることがあります。

オンラインセールは数日前から始まることも多いです(7月1日頃から)。ちょうどその時期に旅行や滞在でアメリカにいる方は是非お好みのショップをチェックしてみて下さい。

“Independence Day” “July 4th”を使った英語例文

「インデペンデンスデー」は、英語では”Independence Day”もしくは”July 4th”と呼びます。ここでは、それらのワードを使った英語例文を紹介していきます。

Aさん
July Fourth marks the day the United States declared independence from Britain.
訳)7月4日はアメリカがイギリスからの独立を宣言した日です。

通常、”Independence Day”は、歴史を語る際に使い、日常会話で、その祝日に何をするのかなどと話す際は”July 4th”として使うのが自然です。

Aさん
Do you have any plans for July Fourth this year?
訳)今年はなにかインデペンデンスデーに予定を計画している?
Bさん
We’re planning a barbecue for July Fourth.
訳)バーベキューをインデペンデンスデーに予定しているよ。

インデペンデンスデーイベントで何をしたか、何をする予定かを話す際に参考にしてみて下さい。

Aさん
We watched the July Fourth fireworks from the beach. How about you?
訳)私たちはビーチでインデペンデンスデーの花火を見たよ。君は何をしたの?
Bさん
I bought a new grill during the July Fourth sale.
訳)インデペンデンスデーのセールで新しいグリルを買ったよ。

「インデペンデンスデー」はアメリカをフルに体験できる祝日

「インデペンデンスデー」は、アメリカではハロウィンやサンクスギビング、クリスマスに並ぶビッグなイベントです。花火に関しては一年で一番楽しめる日です。セールやバーべキュー、パレードなど様々な楽しみ方があるので、7月にアメリカに行く予定の方はぜひ注目してみて下さい。

【関連記事】