英語を話しているときに、「うろ覚えだけど…」「たしかこんな感じだった気がする…」と思うことはありませんか?

記憶が曖昧(あいまい)で、自信がないけど何かを伝えたいとき、日本語では「うろ覚え」という言葉をよく使いますよね。

では、この「うろ覚え」を英語でどう表現すればよいのでしょうか?

この記事では、「うろ覚え」の英語表現をいくつか紹介し、さらに「記憶が曖昧」「なんとなく覚えている」など、似たような意味を持つフレーズもあわせて解説します。

これから英語を学び直す人にもわかりやすく、例文付きで紹介していくので、ぜひ学習に役立ててください。

「うろ覚えだけど」を英語で何て言う?「うろ覚えだけど」を英語で何て言う?

早速「うろ覚えだけど」の英語表現をチェックしていきましょう。

  • I think I remember
  • If I remember correctly
  • I’m not sure, but I think

I think I remember

“I think I remember”(たしか覚えてると思うけど)は、「うろ覚えだけど…」というニュアンスをやわらかく伝える言い方です。

自信がないときに使える便利な表現です。

例文はこちらです。

Aさん

I think I remember her name, but I’m not 100% sure.

(彼女の名前、うろ覚えだけど覚えてると思う。)

If I remember correctly

これは「もし正しく覚えていれば」という意味の表現で、少し丁寧に「うろ覚え」であることを伝えたいときに使えます。

例文はこちらです。

Aさん

If I remember correctly, the meeting starts at 2 p.m.

(うろ覚えだけど、会議は午後2時からだったと思う。)

I’m not sure, but I think

“not sure”(よくわからない)を使い「うろ覚え」を表現しています。

「うろ覚えだけど…たしか〜だったと思う」というニュアンスを、日常会話で自然に伝える言い方です。

例文はこちらです。

Aさん

I’m not sure, but I think he used to live in New York.

(うろ覚えだけど、彼は昔ニューヨークに住んでいたと思う。)

英語でのニュアンスの違いについて

日本語の「うろ覚え」はかなり曖昧なニュアンスを持ちますが、英語では「記憶の確かさ」に応じて表現を使い分けます。

例えば、”I think I remember” はやや自信あり、”I’m not sure” はより不確か、といった使い分けがされます。

「記憶が曖昧」を英語で何て言う?

「うろ覚え」に似た表現として「記憶が曖昧」があります。

これは英語でどう表現できるでしょうか?

ニュアンスが近い表現をいくつか紹介します。

  • My memory is a bit fuzzy
  • I have a vague memory of

My memory is a bit fuzzy

“fuzzy”は「ぼんやりした」「曖昧な」という意味で、”a bit”で「少し」を表現しています。

例文はこちらです。

Aさん

My memory is a bit fuzzy, but I think we met in 2018.

(記憶が少し曖昧だけど、たしか2018年に会ったと思う。)

I have a vague memory of

“vague”は「漠然とした」「曖昧な」という意味。

記憶がはっきりしないときによく使います。

例文はこちらです。

Aさん

I have a vague memory of visiting that place.

(その場所に行った記憶が曖昧にある。)

※”of”は前置詞で、その後に続く動詞は通常、動名詞(動詞の-ing形)になります。そのため、”visit”には”ing”をつけて動名詞化しています。

英語と日本語のニュアンスの違い

日本語の「記憶が曖昧」は感覚的な表現ですが、英語では”fuzzy”や”vague”など、視覚的なイメージを伴った形容詞で表現することが多いです。

「ぼんやり覚えている」を英語で何て言う?

「ぼんやり覚えている」を英語で何て言う?

日本語では「うろ覚え」に似た表現として「ぼんやり覚えている」という表現もあります。

英語ではこれをどう表現するでしょうか?

ここでは以下の2つの表現を紹介します。

  • I kind of remember
  • I vaguely remember

I kind of remember

“kind of”は「なんとなく」「ちょっと」といった意味を持ちます。

「ぼんやり覚えてる」というニュアンスにぴったりです。

例文はこちらです。

Aさん

I kind of remember seeing that movie.

(その映画を見たのをぼんやり覚えてる。)

I vaguely remember

これも”vague”(曖昧な)を使った表現で、「ぼんやりと記憶がある」という意味になります。

例文はこちらです。

Aさん

I vaguely remember what he said.

(彼が言ったことをぼんやり覚えてる。)

「あまり覚えていない」を英語で何て言う?

次は否定文を見ていきましょう。

「あまり覚えていない」と言いたいときにオススメの英語表現を紹介します。

  • I don’t really remember
  • It’s hard to recall

I don’t really remember

「本当に覚えていないわけじゃないけど、はっきりとは思い出せない」というときに使います。

例文はこちらです。

Aさん

I don’t really remember what happened that day.

(その日のことはあまり覚えていない。)

It’s hard to recall

“It’s hard to recall”は「思い出すのが難しい」という少しフォーマルな表現です。

例文はこちらです。

Aさん

It’s hard to recall the details.

(細かいことはあまり覚えていない。)

「なんとなく覚えている」を英語で何て言う?

最後に「なんとなく覚えている」と言いたいときの英語表現を紹介します。

  • I sort of remember
  • Something tells me

I sort of remember

“sort of”は「なんとなく」「少し」という意味で、あいまいな記憶を伝えるときにぴったりの表現です。

例文はこちらです。

Aさん

I sort of remember talking to her at the party.

(そのパーティーで彼女と話したのをなんとなく覚えてる。)

Something tells me

これは直訳すると「何かが私に教えている気がする」という意味ですが、「なんとなくそんな気がする」というニュアンスで使われます。

例文はこちらです。

Aさん

Something tells me we’ve met before.

(なんとなく前に会った気がする。)

まとめ

「うろ覚え」やそれに近い表現は、英語ではその程度やニュアンスによってさまざまな言い方があります。

「たしかに覚えているけどちょっと不安」「ほとんど覚えていない」「なんとなく思い出す」など、日本語では一言で表せても、英語では細かく使い分けることが大切です。

直訳があるわけではないので、近しい表現を状況に応じて使ってみましょう。

この記事で紹介したフレーズを覚えておけば、英会話のときに自信がない部分をうまく伝えることができるようになります。

英語の表現力を少しずつ増やしていきましょう!

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