空港や旅行先などで外国人観光客と出会ったとき、「この人はどこの国から来たのかな?」と聞いてみたくなることがありますね。今回は「どこの国から来たの?」の英語表現を学んでいきましょう。
「どこの国から来たの?」は”Where are you from?“”What country are you from?“

“Where are you from?“は、「どこから来たの?」「どこ出身ですか?」と相手の出身地を尋ねたいときのいちばんポピュラーな表現です。教科書でもおなじみのフレーズですよね。
“Where are you from?“と聞かれて”I came here from my house.“「家から来ました」と答える人はいませんね。前置詞”from“にはどんな意味があるのか、確認しておきましょう。
from
used to show the origin of something or someone
何かや誰かの起源を示すために使用される
“Where are you from?“では上記の意味で”from“が使われているのですね。出身地を尋ねるフレーズであることが暗黙の了解になっています。
Where are you from?
どこから来たの?
I’m from the United States.
アメリカから来たよ。
アメリカの人は自分の国のことを”America”とは言わず、”the United States“または”the US“と言うことが多いです。さらに、国の中のどこ出身なのかを聞きたいときは以下のように尋ねます。
Where in the United States?
アメリカのどこ?
I’m from Seattle, Washington.
ワシントンのシアトルだよ。
「ワシントン州のシアトル」は”Seattle, Washington“のように、都市名を先に言ってから、州名を付け加えます。「州」は”state“ですが、「ワシントン州」は”the state of Washington“と言うことはあまりなく、単に”Washington“と言うのが自然です。
日本の都市名と県名を言いたいときも、同じ順序で表現します。
I am from Sapporo, Hokkaido.
私は北海道の札幌出身です。
“Where are you from?“は失礼な言い方ではありませんが、フォーマルな場面や目上の人に尋ねるときは、”May I ask you where you are from?“”Could you tell me where you are from?“を使うと安心ですね。
「どこの国から来たの?」は”What country are you from?“
海外から来た人に「どこの国から来たの?」とはっきり国名を尋ねたいときは、”What country are you from?“とも言います。”Where are you from?“の”Where“の部分を”What country“にすることで、少し丁寧できちんとした表現になります。
Are you from around here?
Could you tell me how to get to this station?
地元の人ですか?
この駅までどうやって行くか教えてもらえませんか?
Of course!
Turn right at that intersection and you will arrive at the station.
By the way, what country are you from?
もちろん!
あの交差点を右に曲がると駅ですよ。
ところで、どこの国から来たんですか?
I’m from New Zealand.
This is my first time here in Japan.
ニュージーランドから来ました。
初めて日本に来たんです。
That’s nice.
I’m glad you came to our city.
Have a great trip!
いいですね。
この町に来てくれてうれしいです。
すてきな旅を!
“What country are you from?“に対しては、”I’m from 国名.“の答え方の他に、”I’m Japanese.”「私は日本人です。」という言い方もできます。国籍を伝えるときは、”Japanese”は形容詞として使います。”I’m a Japanese.”のように”a”をつけるとネイティブには不自然に聞こえてしまうので、”a”はつけないように気をつけましょう。
“Where do you come from?“は少しフォーマルな表現

“Where do you come from?“は”Where are you from?“と意味は同じですが、よりフォーマルな表現です。“come from“の意味を辞書で確認してみましょう。
come from
to be born, got from, or made in a particular place
特定の場所で生まれた、その場所から得られた、またはその場所で製造された
COME FROM SOMEWHERE/SOMETHING – Cambridge English Dictionary
I like your beautiful accent.
Where do you come from?
あなたのアクセントきれいですね。
どこのご出身ですか?
I’m originally from Hong Kong, but I live in the UK now.
I spoke English as a child, but I’ve learned British pronunciation and accent since I started living there.
香港出身です。でも今イギリスに住んでいるんです。
子供のころから英語をしゃべっていましたが、イギリスで暮らし始めてから、イギリス英語の発音とアクセントを身につけました。
“originally from…“は「元々の出身国、出身地(生まれ)は〜です。」と伝えたいときに便利です。
国籍を尋ねる表現には”What is your nationality?“もありますが、かしこまった表現で、日常会話で使うことはほとんどありません。パスポートの申請や入国審査、仕事の面接など、正確な国籍を確認する必要があるシーンで使うイメージです。
What is your nationality?
国籍はどちらですか?
I’m Japanese.
日本です。
What is the purpose of your visit?
入国の目的は何ですか?
Sightseeing.
観光です。
How long will you be staying?
どのくらい滞在する予定ですか?
About five days.
5日間です。
「どこに住んでいますか?」は”Where do you live?“
相手に現在の居住地、住所を聞きたいときは”Where do you live?“を使います。
So, where do you live now?
で、今はどこに住んでるの?
I live in Fukuoka, but I’m thinking about moving abroad.
福岡に住んでるよ。
でも海外に引っ越そうと思ってるんだ。
まとめ
今回は「どこの国から来たの?」「どこ出身ですか?」の英語表現を解説しました。おなじみの”Where are you from?“の他にもいろいろな言い方があるので、海外の人との会話のきっかけとして、使ってみてくださいね。
