日本語の「ペコペコ」はおもにお腹が空いているとき、そして頭を下げて謝ったり愛想良くする様子を表すオノマトペです。
一つの言葉「ペコペコ」でこれらを表現できますが、英語では使い分けをする必要があります。それらがどのような言葉になるのかご存知ですか?

この記事では、オノマトペ「ペコペコ」の英語Hungry / Bowing repeatedlyについて解説します。それぞれを例文とともにみていきますので、どう使うか理解していきましょう。

オノマトペ「ペコペコ」の意味2選

冒頭で「ペコペコ」の意味について触れました。ここで、例文とともにその意味をみていきます。

「ペコペコ」の意味2つ

「子どもがお腹ペコペコー!と帰ってきたわ」
「あの人、ちょっとペコペコしすぎじゃない?」

この2つの「ペコペコ」はまったく異なる意味を持ちます。「ペコペコ」にはもう一つ、缶などがへこむ音にも使用されますね。ちなみに「ペコペコ」は「へこむ」の古い形である「ぺこ」が重なることで生まれたという説があります。

ひとつ目の例文はお腹が空いている様子、2つ目は頭を上下に動かし何度もお辞儀をしている様子を「ペコペコ」で表現しています。

次からは、それぞれの「ペコペコ」に当たる英語表現を紹介していきましょう。

オノマトペ「ペコペコ」の英語Hungry

オノマトペ「ペコペコ」の英語Hungry

ひとつ目は空腹の状態を表す「ペコペコ」を解説します。多くの英語学習者にとって馴染みのある単語hungryが「ペコペコ」に当たります。これだったらすぐに使えそうですね!

「ペコペコ」の英語hungry

hungryを辞書で調べてみると、以下になります。

Aさん
“wanting or needing food”
訳)食べ物を欲しがったり必要としたりする。

お腹がぺこぺこなときは、食べるものが欲しいですね。ゆえにその状態を表す形容詞hungryがオノマトペ「ペコペコ」に当てはまります。

参考:Cambridge Dictionary ”hungry”

「ペコペコ」の英語Hungryの例文

お腹が空いたときの「ペコペコ」は”hungry”で表すことが分かりました。そこで、実際の使い方を例文で紹介していきます。

hungryの使い方

hungryは形容詞です。形容詞の使い方としては、以下の2種類がありました。
1. 名詞の前において修飾する。
2. be動詞の後ろにおいて主語を説明する。

「ペコペコ」は2番目の使い方をすると、簡単に英文にできます。

Aさん
I’m hungry.
訳)私、おなかぺこぺこだよ。

主語が自分ですので後にくるbe動詞”am”を使い、今現在お腹が空いていることを表す例文になっています。次で主語や時制などを変えてみましょう。

Aさん
I became hungry as I went to the gym for exercise.
訳)エクササイズにジムに行ったので、お腹がペコペコになりました。
Aさん
He is very hungry and grabs some bread before dinner.
訳)彼はお腹がとってもペコペコだったので、夕食の前というのにパンをいくつか素早く取りました。

この例文では副詞veryを加え、お腹が非常に空いていることを強調しています。

Aさん
Are you hungry?
訳)お腹、空いてるの?
Bさん
Yes I’m starving! Do we have something to eat?
訳)うん、ほんとに腹ペコ!何か食べるものある?

ここで登場した”I’m starving.”は”I’m very hungry.”と比べてもより空腹感が強いときの表現になります。

オノマトペ「ペコペコ」の英語Bowing repeatedly

2つ目の「ペコペコ」は、頭を上下に動かし何度もお辞儀をしている様子を表す英語フレーズ”Bowing repeatedly”の紹介です。

“bowing”と“repeatedly”の意味

さっそく“bowing”と“repeatedly”のそれぞれの意味を確認します。それらを理解すれば、だから「ペコペコ」を表すのだと後で分かります。

bowingの原形bowをみてみましょう。

Aさん
”to bend your head or body forward, especially as a way of showing someone respect or expressing thanks to people who have watched you perform”
訳)特に、誰かに敬意を示したり、自分のパフォーマンスを見た人に感謝の気持ちを表したりするために、頭や体を前にかがめる。

参考:Cambridge Dictionary ”bow”

ステージでショーの終わりに出演者がお辞儀をすることがありますが、あの行為がbowになります。

そして、repeatedlyはrepeatに関連する単語であり、“many times”(何度も)というシンプルな意味を持つ副詞です。

参考:Cambridge Dictionary ”repeatedly”

「ペコペコ」の英語Bowing repeatedly

“bowing”と“repeatedly”を組み合わせると「何度もお辞儀をする」=ペコペコになるんですね。ところで、日本語でペコペコと言うときは、どちらかと言えばネガティブなニュアンスがあります。相手に媚びているような、必要以上にへりくだるような、主体性のない態度を指すためです。ペコペコは外国人というより、普段からお辞儀をする習慣を持つ日本人がしてしまう行動と言えるかもしれません。相手とのやりとりが電話であってもペコペコするような場面を見れば、それは海外の人にとってかなり不思議な行動と見えています。

「ペコペコ」の英語Bowing repeatedlyの例文

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それでは、bowing repeatedlyの使い方を例文で確認していきましょう。日本語のオノマトペ「ペコペコ」はどちらかと言えばネガティブな言い方ですが、bowing repeatedlyはそうとは限りません。以下、例文でみていきます。

bowing repeatedlyの使い方

Aさん
The Japanese businessman was bowing repeatedly to the foreign boss after the meeting.
訳)ミーティングの後、日本人ビジネスマンは外国人上司にペコペコしていました。
Aさん
People paid respect to the king by bowing repeatedly.
訳)人々は繰り返しお辞儀をして、王に敬意を表しました。
Aさん
His action of bowing repeatedly makes him look like he has no confidence.
訳)ペコペコする彼の行動は、自信がないようにうつります。
Aさん
All of the performers on stage were bowing repeatedly to show their gratitude to the crowd.
訳)ステージ上のすべてのパフォーマーたちは、観客に感謝の気持ちを示すために繰り返しペコペコとお辞儀をしていました。

まとめ

本記事では、「ペコペコ」に当たる2つの英語表現”Hungry”と”Bowing repeatedly”の意味や使い方を例文とともに解説しました。”Hungry”はお腹が空いたときの日常会話に、”Bowing repeatedly”は日本語のペコペコの媚びたちょっとイヤな感じだけでなく、繰り返しおじぎをする際にも使用できるフレーズということをおさえてください。
この機会に、2つの「ペコペコ」英語を会話に使えるようにしましょう。

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