「今日は日焼けしすぎちゃった。肌がヒリヒリする」
「激辛ラーメンで、舌のヒリヒリが止まらない」
日焼け、切り傷などで肌に異常があるとき、またはスパイシーな食べ物によって舌や喉が痛む状態を、日本語ではオノマトペ「ヒリヒリ」で表現します。ところで「ヒリヒリ」は英語にするとどのような表現になるのでしょうか?
この記事では、オノマトペ「ヒリヒリ」の英語”Stinging pain”と”Burning”を解説します。肌や傷のヒリヒリ、辛いものを食べた後のヒリヒリなど、使い分けて英会話に使用できるようにしていきましょう。
オノマトペ「ヒリヒリ」の意味とは?
さっそく、オノマトペ「ヒリヒリ」が持ついくつかの意味を確認していきましょう。
オノマトペ「ヒリヒリ」とは?
「ヒリヒリ」という言葉は、以下2つの意味を表します。
- 火傷(やけど)をしたり、擦りむいたりして、皮膚・粘膜に軽くしびれるような痛みを感じる様子。
- 辛味によって、舌や喉などが軽くしびれる様子。
火傷といえば、ビーチや屋外でする日焼けも、紫外線による皮膚の炎症であり火傷の一種です。
ちなみに「ヒリヒリ」の語源ははっきりと特定されていないものの、痛みを表す擬音語ヒリを繰り返した、辛さを表すピリピリがひりひりに変化していったなどの説があります。
それでは、次から「ヒリヒリ」に当てはまる英語について解説していきましょう。
オノマトペ「ヒリヒリ」の英語Stinging pain

まず、先に紹介した「ヒリヒリ」の最初の状態である「1. 皮膚・粘膜に軽くしびれるような痛みを感じる様子」の英語フレーズからみていきます。それが”stinging pain”という表現です。
”sting”と”pain”の意味
「ヒリヒリ」に当たる英語が”stinging pain”です。まずは、このフレーズを構成する2つの単語の意味から確認します。stingingはstingの形で紹介します。
to cause sharp but usually temporary pain.
訳)シャープだが、通常は一時的な痛みを引き起こす。
シャープ=鋭いです。この説明にすでに”pain”が含まれていますね。
a feeling of physical suffering caused by injury or illness.
訳)怪我や病気によって引き起こされる肉体的な苦痛の感覚。
苦痛の感覚は様々あり、本記事のヒリヒリだけでなく、ズキズキ・ジンジンなども痛みの種類によって使い分けられています。
「ヒリヒリ」の英語Stinging pain
”sting”と”pain”の意味がわかったところで、「ヒリヒリ」の英語の解説に進みます。シャープな痛みがあったときに”stinging pain”で表現できることは、それぞれの単語の意味を紹介しましたので分かりますね。そのシャープな痛み・刺すような痛みがオノマトペ「ヒリヒリ」なのです。ちなみに”sting”は、蜂が刺すというときにも使用される単語です。
「ヒリヒリ」の英語Stinging painの例文
日常英会話で”stinging pain”を使えるようにするため、例文を紹介します。
Stinging painの使い方
虫刺されによる発赤や腫れを伴うヒリヒリ、火傷をしたときに起こるヒリヒリなどの英文を作ってみましょう。
「◯◯がヒリヒリする」という場合には、前置詞inやonを使った”a stinging pain in ◯◯“または”a stinging pain on ◯◯“のパターンにします。
訳)首がヒリヒリしています。
スキンケアが合わなかったのか、強い紫外線にあたってしまったのか、顔や首は痒くなったりヒリヒリすることがあります。
訳)虫に刺されて、右腕にヒリヒリとした痛みを感じます。
「虫に刺される」と言うときは動詞biteを使用します。biteの動詞活用はbite-bit-bittenになります。
訳)今日はどうだった?ビーチに行ったの?
訳)楽しい日でとっても晴れたよ。ビーチに行った後、私たちみんな、肩がヒリヒリしちゃった。
日焼けの英語はsunburn、痛くない程度の日焼けはsuntanです。ヒリヒリといえば前者ですね。
訳)息子は目に点眼薬をさしたら、ヒリヒリした痛みを感じました。
しみる目薬としないタイプがありますが、例文ではしみるタイプを使ったときのヒリヒリを”stinging pain”で表現しています。
辛い食べ物による「ヒリヒリ」の英語

間違って料理のなかの大きな唐辛子を食べてしまったら口のなかがヒリヒリ、なんてことありますね。次にヒリヒリでも「2. 辛味によって、舌や喉などが軽くしびれる様子」の英語”burning”を紹介しましょう。
Burningの使い方
辛味によって、舌や喉などが軽くしびれるヒリヒリの英語は”stinging”でも伝わるのですが、ここで紹介するのは”burning”です。そもそも”burning”は「燃える・燃えている」の意味ですが、燃えるほど辛くてヒリヒリしているというイメージを持ちましょう。
訳)このホットチリソースめちゃ辛くて、口のなかがヒリヒリした!
訳)トムヤンクンスープを食べた後、口から喉にかけてヒリヒリした感覚が広がりました。
炎症による「ヒリヒリ」の英語
最後に、”burning”ではなく”burning sensation”というフレーズも紹介します。このフレーズを使うと、炎症によって起こるヒリヒリ感覚を表現できます。
Burning sensationで「ヒリヒリ」
”sensation”には「感覚」という意味があり、五感を通じて得る感じを指します。”burning sensation”とすることで「ヒリヒリした感覚」を表します。このヒリヒリした感覚とは、皮膚や粘膜の炎症によって引き起こされるものです。
訳)激しいエクササイズを再開した後、筋肉にヒリヒリした感覚を感じました。
なお、”burning sensation”は不安からくる胃の灼熱感といった身体症状を表すこともできます。
まとめ
本記事では、「ヒリヒリ」に当たる英語表現”stinging pain”や”burning”、関連する表現の意味や使い方を例文とともに解説しました。ヒリヒリといってもいくつかの意味を持ちますので、英語ではそれらの意味による言葉の使い分けをできるようにしていきましょう。
