海外から日本の友人や家族に手紙を出すのって特別な気分ですよね。
逆に、海外の友人から手紙を受け取るのも、輪をかけて嬉しいものです。
その国のことや、手紙が渡ってきた旅路なども思い起こされてロマンを感じます。
最近では、いろいろなチャットサービスなどの普及により、あまり経験することが無くなってしまいました。
そんな時代だからこそ、うんと素敵な手紙を送るのも粋かもしれませんね。
今回は、「封筒」の英単語や関連表現とともに、封筒の宛先の英語での書き方をご紹介します。
「封筒」は英語で何ていう?
「封筒」は英語で“envelope”です。カタカナで書くと「エンベロープ」です。
同じ語源で“envelop”という動詞がありますが、これはそのまま「完全に包み込む」という意味です。
動詞の場合は最後に”e”がつかないのでご注意を。
まずは、”envelope”におきまりの関連表現を確認しましょう。
- 住所氏名を書き返信用の切手を貼った封筒
A self‐addressed and stamped return envelope - 横型封筒(洋封筒)
A side‐opening envelope - 縦型封筒(和封筒)
An end‐opening envelope - 茶封筒
Manila envelope
(フィリピンのバナナの木から取れるマニラ麻を使用していることが起源だそうですよ。) - 封筒の山
A stack of envelopes - 封筒を投函する
Put an envelope in a mailbox - 封筒に手紙を入れる
Put a letter into an envelope - 筒を封じる
Seal an envelope - 封筒に切手を貼る
Stick/put a stamp on the envelope. - 封筒をナイフで開封する
Slit an envelope with knife.
What do I need to do to send an envelope?
訳)封筒を送るにはどうしたらいいの?
Just address it, stick a stamp, seal it and put it in a mailbox. Don’t forget to write sender’s name too.
訳)ただ宛名を書いて、切手を貼って、ポストに投函するだけだよ。差出人の名前も忘れずに書くんだよ。
Sara handed me this envelope today at school.
訳)今日学校でサラがこの封筒を渡してきたの。
Is it sealed? Let’s cut it open right now.
訳)何が入ってるの?今開けてみようよ。
「封筒に宛名を書く」って英語で何ていう?宛名の書き方も確認
「封筒に宛名を書く」って英語で何ていう?
「封筒に宛名を書く」は“address an envelope”です。
“address”は「住所」の意味として名詞用法の馴染みが深いですが、動詞としても比較的良く使われます。
「(人に)話かける」や「(人を)~と呼ぶ」といった意味が代表的です。
【意味】
- The president has been asked to address the assembly.
(訳)代表は集会に対して演説する様にもとめられた。 - Many women prefer to be addressed as “Ms.” rather than “Miss” or “Mrs.”
(訳)多くの女性は“Miss” や “Mrs.”ではなく、“Ms.”と呼ばれることを好む。
そして今回のテーマである、「手紙・小包に宛名を書く」や「手紙・小包を~にあてて出す」という意味としても使われます。
その他、”address”を使った下記の表現を覚えておきましょう。
- 封筒の宛先住所
envelope address - 封筒の宛名側
address side of an envelope
英語での宛名・宛先の書き方
横型の洋封筒に宛先を英語表記する場合は、一般的に、下記の位置にそれぞれの情報を書きます。
- 宛名(相手の情報):封筒の右下または真中
- 差出人(こちらの情報):封筒の左上(もしくは裏)
- 切手:封筒の右上
- By Air Mail シール:封筒の左下(もしくは切手の左隣)
なお、住所の表記は日本とは逆さの順番で、部屋番号→番地→町名→県名→郵便番号となります。
脱線しますが、日本を出てみると、いかに日本の郵便制度が整然としているかを実感します。
以前住んでいた中東エリアでは、我々日本人の感覚でいうところの住所がありませんでした。
番地はおろか、ストリート名もありません。
住んでいる場所を伝えるときは、町名の様なものと近くの目印だけが頼りでした。
現地の人々は郵便局で私書箱を使用していた様です。
さらに、スウェーデンでも郵便局を通しての書類や配達物は、基本的に自ら出向いて取りに行きます。
日本では郵送物を自宅まで届けてくれるばかりか、発送したいものまで集荷に来てくれて本当に便利ですよね。
手紙や封筒の英文宛先-家族・友達向けの書き方のポイント
英語では、親しい人には”Mr”や”Miss”などの敬称はつけなくても良いです。名前だけを書いて、親しさを強調するのが一般的です。
なお、“To”と”For”と”Dear”には下記の様な違いがあるので意識して選びましょう。
- To
単純に「~へ」。一番無難な宛名の書き方です。 - For
「〇〇へという想い」といったところ。宛名に使われることはありません。 - Dear
「親愛なる~へ」という意味で、家族や友人など親しい人が対象というのが基本的な考え。場合によっては、それほど親しくなくても使われます。
特に中東では、”dear”は会話やメッセージのやり取りの中でも気軽に、そしてかなり頻繁に使われていました。
特に女性の友人同士で使うことが多かったです。アラビア語でもそういう表現があるからなのでしょう。
さて、家族や恋人など、より親密な関係にある相手には下記の様な表現もできますよ。
古風な感じがしたり、強烈すぎたりということもあるので、恋人宛に使いたいときは良く吟味して下さいね。
- My dear
- To my dearest
- To my love
- Especially for you
- To my precious sweetheart
- To my love of life
手紙や封筒の英文宛先-ビジネス向けの書き方のポイント
ビジネス向けの宛先の場合、「社名」「役職」「部署名」をどこに書くのかという配慮が加わります。
基本的なルールは、
- 個人名、会社名の順に記載する。
- 役職名を入れる場合は、個人名と会社名の間に一行入れる。もしくは、行数を整えるために、個人名と同じ行に併記する。
- すべて左寄せで頭を揃え、シングルスペースで書く。
- 部署名を記載する場合は、会社名と住所の間にき、部署名の先頭に”Attn:”(”attention”の略)と加える。
上記のことを踏まえた例は下記の通りです。
Ms. Rebecca Smith, President(個人名) International ABC Trading, Inc. (社名) Attn: Marketing Department(部署名) 123 MAIN STREET(番地・町名) NEW YORK, NY 12345(区・市名・州名・郵便番号) U.S.A.(国名)
なお、英国式の場合には、個人の敬称(Mr/Ms)には、ピリオド(.)を打たないのが通例です。
まとめ
「封筒」は英語で”envelope”です。
また、「封筒に宛名を書く」は”address an envelope”です。
「封筒を投函する」や「封筒の封を閉じる」などの関連用語も確認しました。
さらに、英語での封筒の宛先の書き方もご紹介しました。
この記事を書いていて私も、海外から日本の友人や家族宛に、またハガキや手紙を送ってみたくなりました。
若い方や子供たちには新鮮な経験でしょうし、手紙を出し合っていた世代には懐かしく感じられるのではないでしょうか。