英語の代表的な助動詞と言えば、canではないでしょうか。
「~できる」という意味で使うことが多く、I can do it! などが思い浮かびます。Yes, we can!の方が思いつきますかね?
そんなcanですが、実は「~できる」以外にも別の意味があります。
英語のニュアンスを元々理解できるという方ならさほど意味に違いはないと感じるものですが、英語が苦手な方や、論理的に理解しようとしていると別の意味に見えるのです。そして言語を文法メインで教える日本の教育も日本語訳を介しているのでとっても論理的。
今回は、そんなcanの意味をまとめていきます。
「~することができる」
まずは皆さんご存知、「~することができる」という意味のcanですね。canは助動詞ですから、主語の後に入れて使います。そして使う動詞は原形になるため、たとえ主語が3人称単数であっても動詞にsはつけません。あえて公式にするとこんな感じ。
- 主語 + can + 動詞の原形
では例文でより具体的に理解していきましょう。
My mother can speak English well.
訳)母は英語がペラペラなんだ。
And your brother can speak Spanish well?
訳)お兄さんはスペイン語が上手じゃなかったっけ?
こちらは今も見慣れた文章かもしれませんね。
「~してもよい」
先ほど紹介した「~することができる」という意味を持つcanは、文法的に言うと「可能」と言います。そしてここで紹介する「~してもよい」は「許可」と言います。canを使っているものの、日本語でしっくりくる訳にしようと思うと、「~することができる」と訳すのは違和感があります。以下の例文で確認してみましょう。
You can use my computer.
訳)私のコンピュータを使ってもいいよ。
Oh, thank you so much!
訳)わあ、ありがとう!
「~かもしれない」
canには他にも、「~かもしれない」と訳せる場合があります。以下の例文を見てみてください。
It can be true.
訳)それは本当かもしれない。
Now we are in trouble.
訳)じゃあ困ったことになったね。
日本語でも「~かもしれない」と表現する場面は日常生活でたくさんありますから、これを覚えていざという時に使ってみましょう。ただcanを文に入れれば良いだけなので比較的簡単に表現することができます。あとは口が慣れるまでトレーニングあるのみですね!
canを含むよく使われる表現
ここからは、canを使った表現をご紹介していきます。助動詞はある程度のまとまりで覚えて意味もセットで暗記した方が楽な時があります。何度も口に出して言ってみましょう。日常生活でもよく使われるこちらの表現は必ず覚えておきたいものです。
Can I open the window?
訳)窓を開けてもいい?
Sure.
訳)いいよ。
Can I~?で「~してもいいですか」と相手に許可を取る時に使う表現になるのでこれは覚えておきましょう。
また、依頼を意味するCan you~?もセットで覚えておきましょう。相手がそれを可能かどうかを聞くためにも使いますが、「~してもらえますか?」という意味で使うこともあります。例えばこんな感じ。
Can you open the window?
訳)窓を開けてくれる?
Sure.
訳)いいよ。
まとめ
canは簡単な助動詞と思われているものの、代表的な「~することができる」だけが独り歩きしているようです。
実は「~してもよい」という許可を出す表現があることや、「~かもしれない」という表現があることも覚えておきましょう。
1つの単語に複数の意味があると訳す時に困るという場合は、これらがまだ身についていない証拠です。
もっとたくさんの練習を積んで、すぐに意味が取れるように英語に馴染みましょう!