askは中学校で習う基本的な英語表現です。

askは「尋ねる」や「質問する」といった意味で教科書で習い、例えば”Can(May) I ask you a favor?”(ちょっとお願いしてもいいですか?)という一連のまとまりで覚えた人も多いでしょう。

そんなaskですが、他にも色んな表現と一緒に使われ、特に英語を話す外国人は表現力豊かに色んな意味でaskを使います。

この記事では、askが意味する色んな英語表現を例文付きで紹介します。

この記事を読み終わる頃には、あなたも英語を話す外国人のように意味や使い方を適切に使い分けられるようになるのでぜひ最後まで読んでください。

askが意味する英語の表現まとめ

askが意味する英語の表現まとめ

「ask」という英単語は、日本人英語学習者にとって覚えやすく使いやすい単語ですが、状況によって微妙に異なる使い方があります。

ここでは、「ask」を使ったいくつかのパターンとそのニュアンスについて解説します。

ask

”ask”を単体で使う場合、「尋ねる」や「質問する」の意味で使われます。

この場合のaskは、広く相手に情報を求めるときに使われます。

例えば”May I ask you a question?”(質問してもよろしいですか?)という英文は、具体的な質問の前に、相手が質問に答えてくれる状態にあるかを「尋ねる」丁寧な表現だと言えます。

また他にも”He asked if I was feeling okay.”(彼は私の体調がどうか尋ねた。)と、具体的な質問をする場合もaskを使って表現されます。

ask for

askが”ask for”の形で使われる場合は、「求める」「お願いする」「要求する」の意味で使われます。

例えば、”I asked for a glass of water.”(私はコップ一杯の水を欲しがった。)という文章では、コップ一杯のお水を「要求する」「求める」という意味で使われています。

他にも”She asked for more time to finish the project.”(彼女はプロジェクトを完遂するために時間がもっと欲しいとお願いした。)といった感じで、「お願いする」の意味やニュアンスでも使われます。

総じて、“ask forは”何か具体的な物や助けを求める場合に使われるわけですね。

”for”の後に、具体的な要求の内容が置かれるイメージです。

ask about

askが”ask about~”の形で使われる場合は「~について尋ねる」や「~に関して質問する」を意味します。

”about”が「〜について」を意味するので、aboutが付くことによって、話題に対して「焦点を当てて」、”ask”(尋ねる、質問する)をするイメージです。

例えば”She asked about the schedule.”(彼女はスケジュールについて尋ねた。)という文では、「スケジュール」に焦点を絞って聞きたいことを尋ねています。

他にも、”He asked about her new job.”(彼は彼女の新しい仕事について尋ねた。)という文では、彼女の「新しい仕事」に焦点を絞って尋ねています。

このように、askが”ask about”の形で使われる時は、具体的なトピックやテーマに焦点を当てて尋ねる場合に多く使われるわけですね。

ask around

askを”ask around”の形で使う場合は「人に聞いて回る」を意味します。

“around”が「周り」を意味しますから、ask aroundを直訳して「周りに尋ねる」という意味から「人に尋ねる」の意味を連想しやすいですよね。

具体的には「人に聞いて回る」や「情報を得るためにいろいろな人に尋ねる」といった意味合いで使われます。

例えば、”I’ll ask around to see if anyone has seen your cat.”(誰か、あなたの猫を見た人がいないか聞いて回ってみます。)という感じで、ある情報(例文の場合は猫ちゃんの情報)を得るために、複数の人に尋ねて回るときに使われます。

ask out

少しカジュアルな表現になりますが、askを”ask out”の形で使うと「デートに誘う」の意味になります。

外出や遊びに誘う際に使われる”invite”とは明確に区別されて、恋愛的なニュアンスを含めた「デートのお誘い」で”ask out”が使われます。

例えば、”He finally asked her out.”(彼はついに彼女をデートに誘った。)という文では、明確に主語の「彼」が目的語の「彼女」を、恋愛的なニュアンスでデートに誘ったことが表現されています。

カジュアルな表現なのでビジネスシーンなどのオフィシャルな場では好んで使われませんが、日常英会話で使えるとこなれていて格好いいですよ。

ask after

askを”ask after”の形で使うと「~の安否を尋ねる」や「~の様子を尋ねる」の意味になります。

相手の健康や近況を尋ねる時に使われる言葉です。

“after”が「〜の後」を意味しますから、”ask after”を直訳すると「その後を尋ねる」となり、転じて「安否を尋ねる」や「様子を尋ねる」という意味で使われるわけですね。

例えば”She asked after your health.”(彼女はあなたの身体が大丈夫か尋ねた。)という文では、主語である「彼女」が目的語である「あなた」の健康状態について心配して、安否を尋ねるニュアンスで”ask after”が使われています。

また”He asked after his old friends.”(彼は旧友の様子について尋ねた。)という文では、目的語の「旧友」の(健康状態やどんな様子で過ごしているかを含めて)近況状態を尋ねています。

以上のように、健康や近況の状態を尋ねて「安否」や「様子」を確認するときに”ask after”が使われるわけですね。

ask over

askが”ask over”の形で使われているときは「家に招待する」の意味になります。

友人や知人を自宅に招く際に”ask over”が使われます。

例えば”We asked them over for dinner.”(私たちは彼らを夕食に誘った。)という文では、食事をともにする意図で、「家に」誘っていることを明確に表しています。

また”She asked me over to her place for a chat.”(彼女はおしゃべりをするために自宅に招待してくれました。)という文でも、単に「おしゃべりに誘う」だけではなく、おしゃべりを目的に「家に」誘っていることを表現しています。

ask for it

askが”ask for it”の形で使われているときは、「自業自得だ」や「自ら招いた結果だ」の意味で使われます。

日本語の「自業自得」が意味するように、ネガティブな結果について「自らの行動が原因で招いたことだ」という意味合いで使われます。

例えば”He was asking for it by driving so recklessly.”(無茶な運転をしていたので、自業自得だ。)という文では、彼の危険な行動(運転)が、何か悪い結果を招いたことを示しているのがわかります。

元の”ask”からはなかなか連想しづらい表現ですが、ひとつの「慣用句表現」として覚えておくと、あなたの英語の表現力がグッと豊かになりますよ。

まとめ

まとめ

この記事では、基本的な表現でありながら、色んな意味と使い方がされる”ask”を例文付きで紹介しました。

ここまでお読みのあなたは、askが意味する色んな意味やフレーズを、あなた自身も英語を話す外国人のように適切に使い分けられる知識が身についているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語の表現力をより豊かにできれば幸いです。