“think”は日本人にとって「~と思う」と言いたい場合に便利な単語ですが、似たような単語に”suppose”があります。この”suppose”、実は英語圏ではとても便利な単語として多用されています。「思う」という意味の他にも、会話の流れをスムーズにするため、情報を細やかに伝えるために様々なフレーズとして使われています。今回は、そんな”suppose”を例文を用いて紹介していきます。

“I suppose”の意味は?”I think” “I guess”との違いは?

"I suppose"の意味は?"I think" "I guess"との違いは?

ネイティブが良く会話の中で文頭で使っている”I suppose” や “I suppose so”はどういう意味でしょうか。“suppose”は「~だと思う」「~だと考える」という意味から、”I suppose”を文頭に入れることで「私は~と考える」という意味になります。

“I think”も同様に「~だと思う」「~だと考える」という意味になりますが、“I think”よりも”I suppose”の方が「思う」「考える」度合いが弱くなります。

“be supposed to do”の意味は?

“be supposed to do”は、「~することになっている」「~であるはずだ」という意味のフレーズです。

細かく分けると以下のようなパターンになるので覚えておくと日常会話で便利です。

「~するべきだ」(“should”に近い)

誰かが何かをすることが決まっていてそれをするべきだ、つまり”should”のような使い方をします。ルールなどに従うことや、当然するべきことだということを説明する場合に便利です。

Aさん
We are supposed to throw this away every Friday. That’s our rule.
訳)私たちはこれを毎週金曜日に捨てることになっている。これが我々の決まりだ。

「~の予定だ」

あらかじめあることをすると予定されていたことを伝える場合に使います。

Aさん
We are supposed to be here at 9 today.
訳)私たちはここに9時に来る予定だ。

「~のはずだ」

一般的に考えてこうあるべきだ、今までの前例からしてこうあるはずだ、と伝えたい場合に使います。

Aさん
This part is supposed to fit in this hole.
訳)このパーツはこの穴にはまるはずだ。

「~を意図してる」

とある出来事が何か意図して行われている場合に使います。

Aさん
This party is supposed to celebrate her birthday.
訳)このパーティは彼女の誕生日を祝うために行われている。

「~だと考えてられている」

一般的に、人々がとあることに対してこう思っている、一般的にこう考えられると伝える場合に使います。

Aさん
He is supposed to be the best doctor in town.
訳)彼は街で一番の医者だと思われている。

動詞としての”suppose”は?

動詞の”suppose”は、「~だと思う」「~だと考える」という意味があります。

Aさん
I suppose she has some issues with her mother.
訳)彼女はお母さんと問題があるのじゃないかと思う。

また、”I suppose so.”は「そう思う。」というフレーズですが、これは特にあまり興味が無い場合、完全に賛成はしていない場合でも一応同意したいときに使える同意のフレーズです。

Aさん
Do you think I can wear this to the party tonight?
訳)今夜これ着て行っていいと思う?
Bさん
I supposed so.
訳)いいと思うよ。

文頭で”Suppose ~” “Supposing that”から始まる”Suppose”の意味は?

文頭で"Suppose ~" "Supposing that"から始まる"Suppose"の意味は?

文頭から”Suppose~” “Supposing that”と始まる場合、「もし~と仮定したら」という意味になります。意味としては”if”を使う場合とほとんど同じです。

例えば、”Suppose~”は、”if”の仮定法条件説として「もし~なら」という意味として文章を作ることができます。

Aさん
Suppose you won the lottery, what would you do or buy?
訳)もし宝くじに勝ったとしたら、何をするもしくは買う?
Bさん
I would buy a house, definitely!
訳)やっぱり家を買うに決まっているわ!

となります。

Aさん
Suppose it rains tomorrow, what will you do?
訳)明日雨が降ったらあなたは何をしますか?
Bさん
I’ll go to the museum, for sure!)もちろん博物館にいくわ!

また、例えば「私だったらどうする?」と言いたい場合にもこの”suppose”が使えます。

[speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="aさん.png" name="Aさん"]Suppose you were in my place, what would you do?
訳)私の立場だったら、どうしますか?

Bさん
I would go back to my country.
訳)あなたの立場だったら自分の国に帰るかな。

また、”Supposing that”は、”if”の直説法条件節として使えます。

Aさん
Supposing that you meet a bear in the woods, what will you do?
訳)もし森の中で熊に会ったらどうしますか?

ちみに、”supposed that”のような書き方はしませんので注意しましょう。

“Supposedly”はどういう意味?どうやって使う?

“suppose”に似た単語に”supposedly”があります。”supposedly”は、「たぶん」「おそらく」「うわさによれば」という推定の意味のある副詞です。

大きく分けると2つの意味があり、1つ目は「あることが事実だと信じられている」ときに使う”supposedly”です。性格かは定かではないものの、ニュースや会話でとあることが一般的に受け入れられている場合に使います。

Aさん
Masao is supposedly the best player in Japan.
訳)Masaoは日本で一番のプレイヤーだと信じられています。

2つ目は、「あることがこうであると期待される」ときに使う”supposedly”です。何かが特定の期待や予想に基づいている場合に使います。

Aさん
The package was supposedly delivered yesterday.
訳)荷物はおそらく昨日届けられてたとされています。

このように”supposedly”は、予想や期待に基づいた情報を伝えるために使う便利な副詞です。

“suppose”は”if”のような意味以外もある便利な言葉

“suppose”は、”if”のように「もし~だったら」と言いたい場合に使えるワードですが、それ以外にも”be supposed to”や”I suppose so”など、日常会話でさらっと使えたら文章の絶妙なニュアンスをしっかりと伝えられる便利なフレーズとしても使えます。ドラマや映画にもよく出てくる表現なので、使い方をマスターして是非会話に取り入れてみて下さい。

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