先日、関西の某県にあるバウムクーヘンの食べ放題に行ってきました。甘党なのもあり、最初はとても幸せな時間が過ぎていったのですが、それも20分くらいまでの話。制限時間である1時間が近づく頃には、脳みそが全部砂糖になってしまったかのような、強烈な頭痛に襲われていました…。いやはや、何事もほどほどが肝心ですね。
さて、そんなわけで今回のテーマは「砂糖」です。英語で砂糖を何と言うのか、例文を交えつつ詳しく確認していきます。
また、記事の後半では「砂糖菓子」や「砂糖漬け」など、砂糖の関連表現についても取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「砂糖」は英語で何て言う?
「砂糖」は英語で “sugar” と言います。発音記号は「ˈʃʊɡər」で、カタカナ表記だと「シュガー」となります。日本でもよく使われる単語なので、聞き馴染みがある方も多いでしょう。
sugar は主に、サトウキビ(sugarcane)を原料として生成される甘味料のことを表します。日本では一部テンサイを主原料とした砂糖も使われていますが、世界的に見れば十中八九サトウキビ由来と思ってよいでしょう。
実際、sugar の語源自体も、もともとサンスクリット語でサトウキビを表していた “sarkara” から来ているといわれています。英語なのになぜインド系のサンスクリット語由来なのか、おそらく当時インド方面から輸入していたのでしょうが、言葉の由来の奥深さを思い知らされますね。
The majority of sugar worldwide is made from sugarcane.
訳)世界中の砂糖の大半は、サトウキビを原料に作られています。
砂糖は英語で複数形にできない?
砂糖を表す英単語 sugar の注意点として、sugars と複数形にはできない点が挙げられます。なぜ sugar が複数形にできないのかというと、1粒1粒を数えられないからです。
このように、細かすぎたり、決まった形がなかったりして数えられない名詞のことを、文法用語で「不可算名詞」と言います。sugar 以外だと salt(塩)や soy sauce(醤油)なども不可算名詞です。
このように、調味料には不可算名詞が多く含まれるので、特に注意しておくとよいでしょう。
I understand why sugar and salt cannot be counted, but why can’t soy sauce be counted?
訳)砂糖と塩が数えられない理由はわかったけど、どうして醤油も数えられないの?
Well, soy sauce doesn’t have a specific shape, does it?
訳)だって、醤油に決まった形はないでしょ?
I see. So, both large bottles and small bottles would be considered as one unit.
訳)なるほどね。大瓶も小瓶も同じ1つって扱いになっちゃうのか。
That’s right.
訳)そういうこと。
ちなみに、それでも sugar を数えたい場合には「塊の砂糖」という意味で ”lump of sugars” が使われることもあります。また、口語では sugars としてしまうことも多いですが、 本来は誤りなので、積極的には使わない方がよいでしょう。
「白砂糖」は英語で何?
日本では、砂糖を色によって「白砂糖」「黒砂糖」と呼び分けることがありますが、これは英語も同様です。ただし、色の種類が少し違う点には少し注意が必要でしょう。
まず「白砂糖」はそのまま “white sugar(ホワイトシュガー)” でOKです。白砂糖の白さは、サトウキビの成分から不純物を除去し、甘未成分であるショ糖だけを抽出しているから。別の日本名として「精製糖」とも呼ばれます。
わざわざ漂白して白くしているわけではないので、身体への悪影響はないですが、当然摂取のし過ぎは健康に悪影響を与えます。
「黒砂糖」は英語で何?
その一方、「黒砂糖」は “brown sugar(ブラウンシュガー)” と言います。日本語のイメージで “black sugar” と言っても通じない可能性があるので注意が必要です。
brown sugar は、white sugar にサトウキビの絞り汁由来の成分を添加することで色を付けています。それにより、白砂糖とは異なる風味が味わえる点が特徴です。
ちなみに、主に沖縄で作られている「黒糖」の場合は、より素朴な作り方で作られていることから、「生の砂糖」というニュアンスを込めて “raw sugar(ロウシュガー)” と呼ばれています。
「角砂糖」は英語で何?
「角砂糖」は英語だと “sugar cube(シュガーキューブ)”、あるいは “cube sugar(キューブシュガー)” と呼ばれます。
どちらでも問題なく通じますが、強いて言うと sugar cube の方がよく使われます。おそらく、sugar が不可算名詞で cube sugars と言うのに違和感があるからでしょう。
sugar cube は1つでティースプーン1杯に相当する砂糖が含まれていて、主にコーヒーや紅茶に入れる際に使われます。
また、炭酸飲料などの糖分含有率を表す際に、指標として角砂糖が使われることもあります。砂糖自体に罪はないですが、くれぐれも摂取のし過ぎには注意しましょう。
Hey, did you know that a 500ml cola contains approximately the sugar equivalent of 85 sugar cubes?
訳)ねえ知ってた? 500mlのコーラには角砂糖約85個分の糖分が含まれてるんだって。
Really? That sounds kind of scary, but as long as we don’t drink too much, we should be fine, right?
訳)まじ? そう聞くとなんだか怖いけど、飲みすぎなきゃ大丈夫なはず…だよね?
sugar の砂糖以外の意味は?
sugar は砂糖という意味から派生して、愛情を表すスラングとしての使い方もあります。日本でもラブラブのカップルなどを見て「甘い」と言いますが、英語でもほとんど同じイメージと考えてOKです。
どちらかの言語が一方に影響を与えたのか、それとも人類共通の感覚なのか、興味深い現象ですね。
The relationship between you and me is filled with sugar.
訳)あなたと私の関係は甘い愛に満ち溢れている。
It’s making me super shy.
訳)めっちゃ照れる。
「砂糖菓子」や「砂糖漬け」など、砂糖の関連表現を英語で言ってみよう
ここからは、「砂糖菓子」や「砂糖漬け」など、砂糖に関連する言葉を英語で何と言うか、詳しく確認していきましょう。
「砂糖菓子」in English
「砂糖菓子」は英語で “candy(キャンディー)” や “sweet(スウィート)” と呼ぶのが一般的です。
日本語でキャンディーと言うと飴(アメ)を表しますが、アメリカ英語ではチョコレートなど甘いお菓子はすべて candy と呼びます。また、sweet はイギリス英語で主に使われる表現です。
なお、砂糖菓子を直訳すると “confection(コンフェクション)” という表現になりますが、こちらは少し専門的なニュアンスなので、日常会話ではあまり使われません。
「砂糖漬け」in English
砂糖漬けにされたものを英語で表す際は、”candied(キャンディード)” や “sugar-coated(シュガーコーテッド)” を使うことが多いです。candied は周囲を甘い砂糖菓子で包んだイメージで、sugar-coated は砂糖でコーティングをかけたイメージです。
ちなみに、苦いものでも砂糖でコーティングすれば食べやすいことから、sugarcoat は相手を傷つけないよう、ものごとを遠回しに表現する意味でのスラングとしても使われます。日本語で言うところの「オブラート」に包むに近いニュアンスです。
まとめ
今回は「砂糖」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。
砂糖は英語で “sugar” と言います。1粒1粒は数えられないので通例不可算名詞として使われますが、口語では sugars と複数形にしてしまうことも多いです。
また、sugar は砂糖の意味以外にも、愛情の深さを表したり、sugar coat で「オブラートに包む」という意味になったりなど、英語ではさまざまな場面で使われる単語です。この機会にぜひイメージをマスターしておきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!