皆さんは海が好きですか?
私はあまり泳ぎが得意でないので、正直なところ海に入ること自体にはあまり魅力を感じません。しかし海岸の雰囲気は好きなので、旅行で海に行った際は、よく海岸沿いでぼーっと過ごしています。
さて、そんなわけで今回のテーマは「海岸」です。英語で海岸を何と表現すればいいのか、詳しく確認していきます。
また、記事の後半では「海」を英語で何と言うのかも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「海岸」は英語で何て言う?
海岸は英語で “shore”、”coast”、”beach”、”seaside” のいずれかを使って表すのが一般的です。4種類それぞれに表す海岸のニュアンスが異なるので、1つずつ違いを詳しく確認していきましょう。
海岸①:shore
海岸の意味で最も一般的に使われるのが “shore” です。発音記号は「ʃɔːr」、カタカナだと「ショア」となります。
shore は水域と接している岸辺を表します。そのため、海岸に限らず湖岸や川岸などの場合にも広く使われる表現です。
また、後述する coast が広域を表すのに対して、shore は小さい範囲の岸辺を表します。その点でも、日本の「海岸」という語感に最も近い表現だといえるでしょう。
I like zoning out on the shore.
訳)私は海岸でぼーっとするのが好きです。
海岸②:coast
広い範囲の海岸を表す際によく使われるのが “coast” です。発音記号は「koʊst」で、カタカナだと「コースと」と読みます。
coast は海に沿った長い距離の陸地、つまり海岸線を表します。そのため、1つの海岸という具体的な場所というより、海岸付近の地域一帯がイメージされます。
たとえば、アメリカの東海岸は英語で “east coast”、西海岸は “west coast” と言いますが、ここでもそれぞれの地域全体が表されています。
Driving along the coast uplifts my spirits.
訳)海岸沿いをドライブすると気分が高揚します。
海岸③:beach
海岸のうち、特に砂浜になっている部分のことを英語で “beach” と言います。発音記号は「biːtʃ」、カタカナだと「ビーチ」です。今回ご紹介する表現の中では、最も日本人に馴染みのある表現ではないでしょうか。
beach は砂や小石に覆われている海岸の砂浜部分を表す言葉です。そのため、どんなに海に近くても砂浜になっていなければ beach とは呼べません。
また、大きさの観点で見ると「coast > shore > beach」の関係が成り立ちます。
That beach is crowded with swimmers.
訳)その海岸は海水浴客でごった返しています。
海岸④:seaside
海に面した地域を表す際によく使われるのが “seaside” です。発音記号は「ˈsiːsaɪd」、カタカナだと「シーサイド」と読みます。
seaside は「海(sea)のそば(side)」という字義通り、海岸だけでなく沿岸部の町なども表します。たとえば、直接海に接していなくても、窓外に海が見えるホテルであれば、それは seaside hotel と呼んで差支えないでしょう。
My dream is to live in a charming seaside town.
訳)私の夢は、素敵な海岸沿いの町で暮らすことです。
海は英語で何て言う? sea と ocean の違いは何?
海岸繋がりで、ここからは「海」を英語で何と言うか確認していきましょう。
海の英語というと “sea” と “ocean” の2つが有名どころですが、実際はニュアンスに応じて以下の4種類が使い分けられています。
- sea
- ocean
- marine
- offshore
それぞれの違いについて、詳しく確認していきましょう。
海①:sea
海の意味で最も一般的に使われるのが “sea” です。念のため発音記号は「síː」、カタカナ表記では「シー」となります。
sea が表すのは、私たちが普段目にする海、つまり陸地に囲まれた海です。世界には地中海やエーゲ海、日本海など色々な地域に面した海がありますが、これらはすべて sea を使って表現されます。
- 地中海:Mediterranean Sea
- エーゲ海:Aegean Sea
- オホーツク海:Sea of Okhotsk
- 日本海:Sea of Japan
- 瀬戸内海:Seto Inland Sea
海②:ocean
“ocean” が表すのは、sea よりも広い範囲の広大な海です。発音記号は「ˈoʊʃən」、カタカナだと「オーシャン」です。
ocean は「見渡す限り全部水」という状態の海のイメージであり、日本語だと「大洋」や「海洋」といったニュアンスに近い表現です。
たとえば、日本地図の上にある海は「日本海(Sea of Japan)」ですが、この海域は日本と中国、韓国に挟まれているので、たいていは陸地が見えます。
その一方、日本地図の下にある海は「太平洋(the Pacific Ocean)」の場合は、日本を出るとしばらく他の大陸がないため、航海中は見渡す限り360度海面といった状態になります。
つまり、ocean と sea の違いは大きさであり、「ocean > sea」の関係になっていると理解すればよいでしょう。
海③:marine
“marine” は「海の○○」という形で、主に形容詞として使われます。発音記号は「məˈriːn」、カタカナだと「マリーン」です。
前述の sea や ocean が「海そのもの」を表していたのに対して、marine は基本的に「海で行うこと」を表します。特に学術や軍隊に関する文脈で使われるケースが多く、日常生活での使用頻度は少ないといえるでしょう。
ちなみに、marine と単体で使う場合はたいてい「海軍」の意味になります。
- 海洋生物:marine life
- 海洋環境:marine environment
- 海洋保険:marine insurance
- 海洋運輸(開運):marine transport
海④:offshore
“offshore” は、陸地から離れた海を表す際に使われます。発音記号は「ˌɔːfˈʃɔːr」、カタカナだと「オフショア」です。
shore は先述の通り海岸を表しますが、off はそこから離れることも意味します。つまり offshore は海岸から離れた海、つまり日本語で言うところの「沖」を表すのです。
日常生活で使用する機会は少ないですが、ニュースなどで耳にする機会は少なくないので、覚えておいて損はないでしょう。
また、ビジネスシーンでは特に、「自分の国(陸地)から離れた場所」というイメージから offshore が「海外の」という意味で使われることもあります。
海のおしゃれな言い方
海を表す際、ここまでにご紹介した4種類以外にも、いくつかおしゃれな言い方が存在します。
- the blue(ザ ブルー):「広大な青い海」というイメージの詩的表現
- the deep(ザ ディープ):「どこまでも深い海」というイメージの詩的表現
- brine(ブライン):「無尽蔵にある塩水」というイメージの古風な表現
これらの表現は、文学作品や歌詞などで使われることがあります。余裕がある方はこの機会に覚えておくと、いざというタイミングにかっこいい表現に使えますよ。
世界の海の名前一覧
最後に、世界にある有名な海の名前を一覧で確認しておきましょう。
世界3大海洋 | 太平洋 | the Pacific Ocean |
大西洋 | the Atlantic Ocean | |
インド洋 | the Indian Ocean | |
7つの海 | 南太平洋 | the South Pacific Ocean |
北太平洋 | the North Pacific Ocean | |
南大西洋 | the South Atlantic Ocean | |
北大西洋 | the North Atlantic Ocean | |
インド洋 | the Indian Ocean | |
北極海 | the Arctic Ocean | |
南極海 | the Southern Ocean |
まとめ
今回は「海岸」を表す英語表現について、詳しく確認してきました。
海岸を英語で表現する際は “shore”、”coast”、”beach”、”seaside” の4種類が使われます。このうち、shore が最も一般的ですが、それぞれにニュアンスが異なるので、表したい海岸のイメージに合わせて使い分けていきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!