ワクワク感、スカッと晴れたお天気、気分がアガるときってあります。が、毎日生活していればこれらとは違う状態になることも自然ですね。そういったときに知っていると便利な英語表現があることを知っていますか?
この記事では、英語dullの意味と使い方を解説します。退屈でつまらない、どんよりした天気などを表す英語表現を学びましょう。
dullの意味
本記事で取り上げるのはdull(カタカナ語の発音はダル)です。日本語に「ダルい」という言葉がありますが、読み方がちょっと似ていますね。
dullの意味と語源
dullは「鈍い」「鈍感」を意味する古英語dol/dullrが語源と言われています。
そこから、現在のdullが持つ意味は以下になります。
・まったく面白くも刺激的でもない
・透明でもなく、明るくも光沢もない
・鈍感な・鈍い
・切れない
・ありふれた
dullは「鈍くする」「痛みを和らげる」など動詞としての意味も持ちますが、メインは形容詞です。これらの意味を見てどうでしょう?なんだか、dullはどんよりぼうっとしているイメージがあります。
例えば、退屈な映画、はっきりしない天気、よく切れない包丁、鈍い反応などなど、日常会話で登場する様々な表現をdullで表すことができます。
dullの類語紹介
dullを理解するために、類語にどのような表現があるのか紹介しましょう。
面白くも刺激的でもないときには、boring(つまらない・退屈な)やuninteresting(興味のわかない・面白くない)など。
透明でもなく、明るくも光沢もないときには、drab(くすんだ色の)やdark(黒ずんだ・暗い)など。
鈍感な・鈍いには、slow(鈍い・つまらない)、dense(鈍感な・頭の回転が遅い)などがあります。
これらをすべてカバーするdullは、やはり覚えると便利な単語です。
dullの使い方
dullのニュアンス掴めてきました。さっそく、具体的にどう使うのか例文をみていきましょう。
dullの例文
訳)はさみの刃が切れないです。
切れ味の悪いハサミにdullが使用されています。包丁など、他の刃物に関しても同様に使えます。
訳)多くの学生は、その教授の講義はいつも退屈だと思っています。
退屈といえば、dull speach/dull conversationなどなど色々思い浮かびますね。
訳)友達はくすんだ肌を明るくしたかったので、スキンケアを変えたのよ。
くすんだ肌をdull skinで表現しています。こういった言い方はなかなか出てこなかったりますが、dullを覚えればいいということが分かります。
訳)新しい映画はつまらなかったので寝てしまったわ。
訳)パーティの雰囲気がつまらなかったので、私たちは予定よりも早く帰って飲みにいったよ。
ワクワク楽しいはずのパーティなど集まりも、時には退屈でつまらないと感じることがあります。そんなときにもdullです。
「単調」の対義語2選
単調とは、変化で乏しく単純なことを言います。単調の英語はdullの名詞dullness(ダルネス)などで表現できます。ここでは、2つの単調の表現とそれに対する対義語について紹介します。
dullness vs joyfulness
dullnessは、面白くもなく刺激もないこと、また何に対しても興味がないというやる気のなさを表します。こういった人生は単調ですね。一方、joyfulnessには非常に嬉しく感じることを言います。
訳)彼は、些細なことでも喜びを見出すことができます。
monotone vs exciting
monotoneは日本語でもモノトーンとして使われ、音楽の単調音だったり、単調な話し方といった単調さを表現します。そして、excitingは強い熱意と意欲を刺激し「刺激的な・面白い・心躍る」の意味を持ちmonotoneの対義語になります。
訳)彼女の会話は刺激的なので人々を魅了します。
dullの意味 – スラング
ここまで、dullの意味を紹介してきましたが、基本的にネガティブなニュアンスであることが分かりました。
それでは、dullがスラングになるとどういった意味になるのでしょう。みなさん、想像できますか?
スラングdullで「面白くないヤツ・つまらないこと」
もし、誰かのこと、また物事に対してスラングdullを使うとすると、面白くない、つまらない人(こと)という不承認の意味になります。
訳)面白くないヤツだな。
訳)彼、私のことつまらないって言ったの。なんて失礼なんだろ!
ここでみなさんに考えていただきたいことは、スラングはネイティブが親しい友達間で使うかなり砕けた表現ということです。dullに関わらず、スラングは使う相手に注意しましょう。
「鈍痛」の対義語2選
さて、dullには鈍痛という意味もあります。
鈍痛とは、シャープなものではなく、にぶい重い感じの痛みを指します。最後に、この痛みを表すdull、そして対義語を紹介します。海外などで痛みについて、的確に伝えられるようにしましょう。
dullで「鈍痛」
痛みにはいろいろな種類がありますが、そのなかで鈍痛の英語はdullで表現します。例えば、dull pain、dull acheのような感じで使います。
訳)1ケ月ほど下腹部に慢性的な鈍痛があって、とっても心配なんです。
chronicは「慢性の・しょっちゅうぶり返す」の意味です。そこで、chronic dull pain=慢性的な鈍痛がa lower belly(下腹部)にあることを心配している人の例文となっています。こんなときには気分もdull feelingになってしまうでしょう。
訳)夫が背中に鈍痛があると言った。もしやまた腎臓結石?!
ちなみに、painは強い痛み、一方acheはpainよりは軽い痛みを表現します。
対義語sharp pain/pins and needles
刃物の先端が鋭いというときのsharpを使いsharp painにすると鈍痛に対して「鋭い痛み」の意味になります。またpins and needlesという面白いフレーズは「ピリピリした痛み」を言い、正座をしたときに足が痺れたようなときに使用します。pinはピン、needleは針だからであり、鈍痛とはまったく違いますね。
訳)いたた!急に胃が痛くなった!
鈍痛にdull pain、dull acheをぜひ使えるようにしておきましょう。
まとめ
dullが持つ意味まとめです。
・まったく面白くも刺激的でもない
・透明でもなく、明るくも光沢もない
・鈍感な・鈍い
・切れない
・ありふれた
生活していればいつも絶好調とはいきません。英語学習だって波があります。退屈、つまらない、鈍い、どんより天気から鈍痛まで表現するdullは覚えないともったいないくらいではないでしょうか?!
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