恐竜と聞いて最初に思い浮かべるのは何でしょうか?
ティラノサウルスやトリケラトプスなど映画などで多く取り上げられている恐竜がパッと浮かぶことでしょう。しかし実は、恐竜の世界にはもっとたくさんの魅力的な種類がいるのです。
今日は、そんな中から「パキケファロサウルス」という、まるでヘルメットをかぶったような厚い頭を持つ草食恐竜をご紹介。
Kimini英会話として、「英語で恐竜について話すにはどうすれば良いか」という観点で、英語と日本語の両方を学んでいきましょう。
パキケファロサウルスとは?

恐竜好きなら一度は聞いたことがあるパキケファロサウルス。
「石頭恐竜」なんて言われることもありますが、実際のところどんな生物だったのでしょうか。
まずは簡単な生体から確認していきましょう。
基本情報
パキケファロサウルス(Pachycephalosaurus)は、約7,000万年前の白亜紀後期に、現在の北アメリカ大陸で暮らしていた鳥盤目の恐竜です。
パキケファロサウルス(学名 Pachycephalosaurus、「厚い頭を持つトカゲ」の意)は、中生代白亜紀後期のマーストリヒチアン(約7,000万 – 6,600万年前)の現北米大陸西部に生息していた、いわゆる石頭恐竜の代表的なものの一つ。
ウィキペディアより引用
その名前はギリシャ語で「厚い頭のトカゲ」を意味します。まさに名前通り、とてつもなく厚い頭骨を持った恐竜だったのです。
その厚さは25〜30センチメートルにも達し、現代のヘルメットなんて比べ物にならないほどでした。
どこに住んでいたの?
パキケファロサウルスの化石は、アメリカ合衆国のモンタナ州、サウスダコタ州、ワイオミング州などで発見されています。
現在のアメリカの中西部から西部にかけての広い範囲に住んでいたのです。
当時は森林や河川が広がる環境だったと推測されており、植物を主食とするパキケファロサウルスにとって適した生息地だったようです。
体の大きさはどのくらい?
全長約4.5メートル、体重約370〜450キログラムと推定されています。
現在の競走馬くらいの重さですが、体つきはもっとがっしりとしていました。パキケファロサウルス科では最大級のサイズなのです。
なんでこんなに有名なの?
やはり「厚い頭骨」というインパクトが大きいでしょう。頭骨の厚さは25センチメートル以上にもなり、同種間での闘争や捕食者からの防御に使われたとする説があります。
また、映画『ジュラシック・パーク』でも登場していた恐竜なので、知らぬ間に見たことがある人も意外と多いのではないでしょうか。
パキケファロサウルスの特徴を英語で説明しよう
恐竜について英語で話せると、古生物学の話題でも活躍しそうです。
次は、パキケファロサウルスを英文で説明してみましょう!
英語での基本紹介文
訳)パキケファロサウルスは、とても厚い頭骨を持つ草食恐竜でした。
サイズについて
訳)全長約4.5メートル、体重は約450キログラムでした。
生息地について
訳)科学者たちは、北アメリカでパキケファロサウルスの化石を発見しました。
生活の様子
訳)二本足で歩き、おそらく厚い頭で他の恐竜に体当たりしていました。
絶滅について
訳)パキケファロサウルスは多くの恐竜が絶滅した約6,600万年前に絶滅しました。
パキケファロサウルスに関する英単語・フレーズ集
次は、パキケファロサウルスに関連する言葉を学んでいきます。
覚えておきたい基本単語10選
- herbivorous :【形容詞】 草食の
- skull :【名詞】 頭蓋骨
- domed :【形容詞】 ドーム状の
- thick :【形容詞】 厚い
- bipedal :【形容詞】 二足歩行の
- Late Cretaceous :【名詞】 白亜紀後期
- extinct :【形容詞】 絶滅した
- head-butting :【名詞】 頭突き
- fossil :【名詞】 化石
- paleontology :【名詞】 古生物学
“thick”は厚いという重要な形容詞で、”skull”は頭骨を意味します。
また、”bump”は体当たりするという動詞で、パキケファロサウルスの行動を説明するときに便利です。
パキケファロサウルスを説明する便利な表現
- thick-headed dinosaur – 厚い頭の恐竜
- walked on two legs – 二本足で歩いた
- used head for fighting – 頭を戦いに使った
- lived long ago – 昔住んでいた
- found in America – アメリカで発見された
他の厚頭恐竜と比較してみよう

パキケファロサウルス以外にも、厚い頭骨を持つ恐竜がいくつか知られています。最後に比較しつつ、英語も一緒に学んでいきましょう。
スティギモロクとの比較
スティギモロク(Stygimoloch)は、パキケファロサウルスと同じく白亜紀後期に北アメリカに生息していたとされる厚頭恐竜です。
スティギモロク(Stygimoloch「ステュクスから来た悪魔」の意味)は、白亜紀末期、約6600万年前に生息していた堅頭竜類の恐竜の属である。
ウィキペディアより引用
スティギモロクは、頭部の突起が特徴的で、パキケファロサウルスの成長段階における中間的な形態と考えられています。
つまり、人間でいう所の「青年時代」」のような姿だったのかもしれません。
英語で説明:
訳)スティギモロクは頭にトゲを持つ若いパキケファロサウルスだったかもしれません。
ドラコレックスとの比較
ドラコレックス(Dracorex)は、スティギモロクと同様にパキケファロサウルスの若年個体である可能性が指摘されています。
ドラコレックス(学名:Dracorex)は、後期白亜紀の北アメリカ大陸に生息していた周飾頭亜目堅頭竜下目の恐竜の属。パキケファロサウルス科に分類される。
ウィキペディアより引用
諸説あるもののドラコレックスは、平らな頭骨と角状の突起を持つ特徴的な恐竜で、パキケファロサウルスの幼体であるとする説が有力です。
つまり、スティギモロクは人間でいう所の中学生、ドラコレックスは小学生のような関連があるといわれています。
英語で説明:
訳)ドラコレックスはおそらく平らな頭とたくさんのトゲを持つ赤ちゃんのパキケファロサウルスでした。
まとめ
この記事では、パキケファロサウルスの特徴、生態、英語での説明、他の厚頭恐竜との比較まで解説しました。
パキケファロサウルスは、究極の石頭を持つユニークな草食恐竜でした。厚さ30センチにも達する頭骨は、同種間の闘争や捕食者からの防御に使われ、現代の古生物学研究でも重要な発見をもたらしているのです。
恐竜の世界は本当に奥が深く、まだまだ知らない種類がたくさんいます。
皆さんも、博物館で恐竜の骨格を見かけたら、ぜひパキケファロサウルスを探してみてくださいね。日本語でも英語でも説明できるようになると非常に良いでしょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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