「ゴツゴツした手」「ゴツゴツとした感触」のように、「ゴツゴツ」というオノマトペが会話で使われます。この場合、その手は骨ばっているでしょうし、触ったときの滑らかでない様子をイメージできます。では、この状態を表す英語とはどのようなものになるのでしょうか?
この記事では、オノマトペ「ゴツゴツ」の英語2選Rough/Bumpyを解説します。最後には、この2つを組み合わせたフレーズrough and bumpy skinも紹介しましょう。
オノマトペ「ゴツゴツ」の意味
本記事ではまず「ゴツゴツ」の意味を確認するところから始めましょう。
「ゴツゴツ」の意味
「ゴツ」は硬いもの同士がぶつかるときの音を表す擬音語であり、それを繰り返した「ゴツゴツ」には以下の意味があります。
・表面がかたいこと。
・でこぼこしていて滑らかでないこと。
したがって、冒頭の「ゴツゴツした手」「ゴツゴツとした感触」のように使用されます。次からは「ゴツゴツ」に当たるいくつかの英語表現のなかからRough/Bumpyという2つの単語を紹介します。
オノマトペ「ゴツゴツ」の英語Rough

本記事では、2つの表現を紹介します。一つ目の「ゴツゴツ」の英語は”Rough”になります。”Rough”の持つ意味、使い方をみていきましょう。
形容詞“Rough”の意味
“Rough”の代表的な意味は「粗い(あらい)」です。物質的な質感・状態を表すときによく使用されます。
“not even or smooth, often because of being in bad condition”
訳)均一でも滑らかでもなく、多くの場合、状態が悪いことが原因。“If a surface such as paper or skin is rough, it does not feel smooth when you touch it”
訳)紙や皮膚のような表面が粗い場合、触ったときに滑らかに感じられない。
“Rough”で「ゴツゴツ」
上記の”rough”が持つ意味によって、オノマトペ「ゴツゴツ」を表すことができます。例えば「rough hands(ゴツゴツした手)」や「rough feeling(ゴツゴツとした感触)」です。
ちなみに”rough feeling”は、物理的なゴツゴツとした感触だけでなく、不安で落ち着かないような気持ちも表現するフレーズです。
「ゴツゴツ」の英語Roughの例文

では、形容詞”rough”の具体的な使い方を例文を挙げて紹介します。
Roughの使い方
訳)手がゴツゴツしてきた気がするんです。
訳)私たちはゴツゴツの道を運転していて、本当にでこぼこしてる!
訳)この木製のダイニングテーブルは表面がゴツゴツしているけれど、スタイリッシュに見えるね。
手、荒れた道、そしてダイニングテーブルなど、触ったときに滑らかに感じられない状態である「ゴツゴツ」に”rough”が使用されています。
オノマトペ「ゴツゴツ」の英語Bumpy
本記事2つ目の「ゴツゴツ」の英語は”Bumpy”です。”Bumpy”は別のオノマトペ「でこぼこ」にも使用される形容詞です。
形容詞“Bumpy”の意味
出っ張っている部分とへこんでいる部分両方がある状態を表す形容詞が”bumpy”です。このため「ゴツゴツ」や「でこぼこ」に当たる英語表現となります。
“not smooth”
訳)滑らかでないこと。“rough or uneven”
訳)粗い、または不均一なこと。
“Bumpy”で「ゴツゴツ」
粗いでこぼこがあることを表す”bumpy”によって、凹凸のある状態「ゴツゴツ」に当たる英語になります。似た表現に”lumpy”(表面がでこぼこした・ゴツゴツした)という単語もあります。
”rough”の例文紹介で、以下の英文がありました。ここでは”rough”だけでなく、”bumpy”も使われていました。
“We are driving on a rough road so it’s really bumpy!”
「ゴツゴツした道」を運転しているのですが、それはその道がデコボコしているからです。ですので、”The road is really bumpy!”に置き換えることができるのです。
「ゴツゴツ」の英語Bumpyの例文

”bumpy”は、硬い状態というよりも凹凸がある、スムーズでないという意味合いが強いことから「ゴツゴツ」に当たる英語になります。ここでは、例文で使い方をみていきましょう。
Bumpyの使い方
訳)小石のたくさん転がっているゴツゴツした道を歩くのは大変です。
訳)彼は、厚くてゴツゴツしたかぼちゃの皮を切るのに苦労していました。
訳)カメの甲羅がこんなにゴツゴツしていることに驚きました。
凹凸がある、スムーズでない「ゴツゴツ」した表面を”bumpy”で表現している例文を紹介しました。
Rough and bumpyの使い方
本記事ではここまで、”Rough”と”Bumpy”について解説してきました。しかし、2つを組み合わせた”Rough and bumpy”という表現もあります。
Rough and bumpy skin
”Rough”と”Bumpy”はどちらもスムーズではないことを表す単語です。これらを使用した”Rough and bumpy skin”は、どれほどひどい状態の肌なのでしょう?(汗)
この”Rough and bumpy skin”は「ザラザラゴツゴツで凹凸のある肌」と訳すのがいいのかというところはありますが、実際には、乾燥・古い角質の蓄積・皮膚の毛穴に角質が詰まったチキンスキンとも呼ばれる状態を指します。
訳)肌のザラザラゴツゴツボコボコ状態はよくあるようですが、私は本当にそれを変えたいんです。
訳)荒れてザラザラゴツゴツした肌の原因は、死んだ皮膚細胞が蓄積して最終的には毛穴を詰まらせ起こる場合がよくあります。
”Rough”と”Bumpy”の反対語が、smooth(スムーズ)やsmooth skinであることを考えても、その状態がゴツゴツ、デコボコしていることを理解できるでしょう。
まとめ
本記事では、「ゴツゴツ」に当たる2つの英語表現”Rough”と”Bumpy”の意味や使い方を例文とともに解説しました。日常英会話で、ぜひゴツゴツ状態を表す”Rough”や”Bumpy”を取り入れていきましょう。
