日本語で日常会話やビジネスシーンで「それは残念です」「残念ながら」と表現したい場面は多いですよね。

英語には状況や相手との関係性に応じて使い分ける、様々な「残念」の表現があります。この記事では、「それは残念」の基本表現から、ビジネスで使える丁寧な表現まで、実際の会話で役立つフレーズを詳しく紹介します。

英語学習者でも安心して使える、シーン別の使い分けを身につけましょう。

shameの意味は?

shameの意味は?

「残念」を表す英語で最もよく知られているのが “shame” です。

“shame”には主に「恥、羞恥心」「残念なこと」「恥辱」といった意味があります。日常会話で「それは残念」という意味で使う場合は、「残念なこと」の意味で使われます。

Aさん
What a shame!(それは残念ですね!)

That’s a shame.(それは残念です。)

It’s a shame that you can’t come to the party.(パーティーに来られないなんて残念です。)

Oxford Learner’s Dictionariesによると、”shame”は”a shame [singular] used to say that something is a cause for feeling sad or disappointed”(残念なこと、悲しいこと、がっかりすることを表現する際に使われる)を表す名詞です。

参照:Oxford Learner’s Dictionaries

“shame” は比較的カジュアルな表現で、友人や家族との会話でよく使われます。深刻すぎない、軽い残念さを表現する際に適しています。

Bさん
I missed the last train.(終電を逃してしまいました。)
Aさん
That’s a shame! How are you getting home?(それは残念!どうやって帰るんですか?)

「残念ながら」を英語で

「残念ながら」は、悪いニュースや期待に添えないことを伝える際によく使われる表現です。英語では状況に応じていくつかの表現があります。

基本的な「残念ながら」の表現

一般的な表現は次の通りです。

Aさん
Unfortunately, I can’t attend the meeting.(残念ながら、会議に参加できません。)

I’m afraid I have some bad news.(残念ながら、悪いお知らせがあります。)

Sadly, the event has been canceled.(残念ながら、イベントは中止になりました。)

ビジネスシーンでの「残念ながら」

ビジネスメールや正式な場面では、より丁寧な表現を使います。

  • I regret to inform you that…(残念ながら〜をお知らせいたします。)
  • We are sorry to say that…(残念ながら〜をお伝えいたします。)

unfortunately の意味

“Unfortunately” は「残念ながら」を表すスタンダードな表現の一つです。

“Unfortunately” は副詞で、文の最初や中間に置いて「残念ながら」「不幸にも」という意味を表します。

Aさん
Unfortunately, the store is closed today.(残念ながら、今日お店は閉まっています。)

The weather was unfortunately very bad.(残念ながら天気がとても悪かった。)

英辞郎によると、“unfortunately” は「不運[不幸]にも[なことに]、残念ながら[なことに]、あいにく、申し訳なく存じますが、申し訳ないことですが、遺憾ながら」という意味で、フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で使える表現とされています。

参照:英辞郎 on the WEB

同じような意味を持つ表現には、Sadly(より感情的)、Regrettably(より正式)、I’m afraid(相手への配慮を込めた表現)があります。

「残念です」を英語で

「残念です」という気持ちを英語で表現する方法は、状況や相手との関係によって様々です。

基本的な「残念です」の表現

Aさん
That’s disappointing.(それは残念です。)

I’m disappointed.(残念です。)

That’s too bad.(それは残念ですね。)

より丁寧な「残念です」の表現

ビジネスや正式な場面では、相手への配慮を込めた表現が重要です。

  • I’m sorry to hear that.(それをお聞きして残念です。)
  • That’s regrettable.(それは遺憾です。)

「残念に思う」を英語で

「残念に思う」を英語で

「残念に思う」という気持ちを表現する英語フレーズを見ていきましょう。

Aさん
I feel sorry about what happened.(その件は残念に思います。)

I’m disappointed about the result.(結果を残念に思います。)

I regret that we couldn’t meet.(お会いできなかったことを残念に思います。)

より感情を込めた表現では、I’m deeply disappointed by this news.(このニュースに深く失望しています。)や、It breaks my heart to hear this.(これを聞いて心が痛みます。)などがあります。

Bさん
【ワンポイントアドバイス】前置詞の使い分けに注意!

「残念に思う」表現では前置詞の選び方が大切です。

“disappointed”の後はabout(結果や状況に対して)、in(人に対して)、with(物事に対して)を使い分けます。

例えば、

“I’m disappointed about the delay”(遅れについて残念)、

“I’m disappointed in you”(あなたにがっかり)、

“I’m disappointed with this service”(このサービスに不満)

のようなイメージです。

前置詞を間違えると意味が変わってしまうので、セットで覚えましょう!

「残念なことに」を英語で

「残念なことに」は文の冒頭で使われ、悪いニュースを伝える際の前置きとしてよく耳にする表現です。

Aさん
Unfortunately, the meeting has been postponed.(残念なことに、会議は延期になりました。)

Regrettably, we cannot accept your proposal.(残念なことに、あなたの提案をお受けできません。)

Sadly, the restaurant is fully booked.(残念なことに、レストランは満席です。)

まとめ

この記事では、「それは残念」から「残念なことに」まで、さまざまな英語の「残念」に関する表現を紹介しました。

日常会話では “That’s a shame”“Unfortunately” といったシンプルな表現から始めて、ビジネスシーンでは “I regret to inform you” のようなより丁寧な表現まで、状況に応じて使い分けることが大切です。

相手との関係性や場面の格式に合わせて適切な表現を選び、より自然で心のこもった英語コミュニケーションを目指しましょう。