楽しみにしていたイベントの抽選に外れたり、期待を裏切られる出来事が発生したりすると「残念」だと感じることがありますよね。
相手に対して残念な感情を抱くこともあれば、自分に対して残念だと感じるケースもあるでしょう。
日本語では「残念」の一言で、人や出来事に対して残念に感じているケースなど、さまざまなニュアンスの感情を表現できますよね。
しかし、英語で「残念」を表現する場合は、ニュアンスやシーンに応じて表現を使い分ける必要があります。
そこで今回は、「残念」な感情を伝える6つの表現を紹介していきます。
英会話で細かな感情表現ができるよう、参考にしてみてくださいね。
残念にはさまざまな表現がある
「残念」や「残念です」という日本語は、一言でさまざまなニュアンスを伝えられる便利な言葉ですよね。
たとえば、残念という言葉は、同時に悲しみや哀れみ、失望、不運に感じている様子などをまとめて表現できるでしょう。
しかし、英語は日本語のように一つの単語で「残念」という複数の感情を表現できないため、伝えたい内容によって適切な単語・フレーズを選択しなければなりません。
残念の代表的な表現6つ
英語で「残念」という感情を表現する際、さまざま単語の選択肢があります。
ここでは、日常会話でよく使われる6つの表現を紹介していきます。
bad:気の毒だと感じている様子を表現する残念
残念な感情を表現する際、パッと思い浮かぶのがbadを使った表現ではないでしょうか。
That’s too bad.
訳)残念です。(お気の毒に。)
シンプルな表現ですが、相手に対してがっかりしているニュアンスではなく、気の毒に感じて残念だと言っている意味になります。
badは「悪い」という意味として認識している方がほとんどですが、「too bad」というフレーズには「気の毒な」「残念な」「あいにくで」といった意味になるので覚えてきましょう。
「too bad」はbadの単語から想像すると悪い意味の「残念」という意味になりそうですが、相手に対して「気の毒」に感じている様子を表現するフレーズですよ。
It is too bad that you will retire at the end of this month.
訳)あなたが今月末に退職するのが残念だ。
shame:がっかりする様子を表現する残念
「恥」という意味で知られているshameですが、言い回しによっては「残念だ」という意味にもなります。
たとえば、「What a shame that〜」「It’s a shame that〜」「It’s such a shame that〜」には、「~なのが残念だ」という意味になるのです。
この場合、「恥」と「残念だ」のどちらの意味になるのか見分けがつかないのではないか、と考える方もいるでしょう。
「恥ずかしい」「恥」という意味で使われるshameは「a」が付かず、「残念だ」という意味のshameには「a」が付くのが見分けるポイントとなりますよ。
It’s a shame I can’t attend that event due to work.
訳)仕事でイベントに出席できないのが残念です。
It was a shame I couldn’t see my sister.
訳)姉に会えなくて残念でした。
What a shame you have to leave university.
訳)あなたが大学を辞めなければならないのは残念です。
なお、「a shame」で残念な感情を表現する場合、がっかりしている様子を表現するのに使うと覚えておきましょう。
sad:悲しいニュアンスを含む残念
sadは「悲しい」「哀れ」といった意味がある形容詞のため、sadをつかって「残念」というのを表現する場合は「悲しみを含む残念」という意味になります。
It’s sad.
直訳すると「それは悲しい」という意味になりますが、残念の様子も含んでいます。
I’m very sad my mother died.
訳)私は母が死んでとても残念です。
I’m sad that you have to leave Japan.
訳)あなたが日本を去らなければならないのが残念です。
人との別れ、友人と会いたくても会えない状況など、悲しいという感情を前提として「残念」に思っていることを表現する場合は、sadを使うと良いでしょう。
disappoint:がっかりするニュアンスを含む残念
期待外れのことが起こり、落胆するニュアンスを含む「残念」を表現する場合はdisappointを使います。
disappointは動詞で「失望させる」「裏切る」という意味があるため、期待を裏切られるような残念な出来事を表現するのに適しています。
I think that’s disappointing.
訳)私はそれを残念に思います。
The commemorative event was very disappointing.
訳)記念イベントにはとてもがっかりさせられました。
unfortunate:不運に感じている様子を表現する残念
fortunateに「運のよい」「幸運な」などの意味があります。
そのため、否定の接頭辞「un」がつき、unfortunateになると「不運な」「不幸な」といった意味になりますよ。
「不運なことが起こって残念だ」というニュアンスを表現する場合は、unfortunateという単語を使うようにしましょう。
That is really unfortunate.
訳)それは本当に(不運で)残念です。
It was unfortunate that I couldn’t meet my sister.
訳)私は姉に会えず、本当に残念だった。
pity:相手の不運な様子を哀れむ残念
pityには「哀れみ」「残念なこと」「同情」などの意味のある名詞です。
ただし、「残念なこと」の意味としてpityを使う場合は、pityの前に「a」を付けて単数形で表現するようにしましょう。
That’s a pity.
シンプルな表現ですが、「それは残念です」という意味になります。
pityは、自分自身に対して残念に思っているのではなく、相手に同情して残念に思っている際に使うのがポイントです。
What a pity.
訳)なんて残念なことでしょう。
It is a pity that you couldn’t come here.
訳)あなたがここに来られなかったのは残念です。
まとめ
いかがでしょうか。
日本語で「残念」と言えば、一言で悲しみや落胆、相手を哀れんでいる様子などを表現できますよね。
しかし英語は日本語の「残念」のように、一つの単語でさまざまなニュアンスを表現できるものがありません。
そのため、シーンや伝えたいニュアンスに応じて表現を使い分ける必要があります。
今回はよく使われる6つの表現を紹介しましたが、ややこしく感じる場合はbadやshame、sadを使った表現から覚えていくようにしましょう。
ぜひ今回の記事を参考に、「残念」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。