アドリア海に面した小さくて美しい町、シベニク。その中心にそびえるのは、「世界最大級の石造建築」とも称される「シベニクの聖ヤコブ大聖堂(Cathedral of St. James in Šibenik)」。歴史や建築の話を学びながら、お気に入りの英会話フレーズも覚えましょう!
シベニクの聖ヤコブ大聖堂とは?

クロアチアのシベニクにあるカトリックの大聖堂「シベニクの聖ヤコブ大聖堂」はシベニク司教座がおかれている。2000年、世界遺産に登録されています。
シベニクとはどんな町?
クロアチアのダルマチア地方、アドリア海沿いにある歴史ある都市シベニク。クルカ川の河口に位置し、古代ギリシャ時代から栄えましたが、特に1412年以降ヴェネチア支配下で港町として大いに発展しました。現在も政治・教育・交通・産業・文化の中心地です。芸術、文化、生活の発信基地でもあり、毎年「シベニク国際児童フェスティバル」が開催されているのはその一つです。
聖ヤコブ大聖堂の歴史と背景
大聖堂の建設は1431年に始まり、およそ105年という長い歳月をかけて築かれました。その間、複数の建築家や職人が関わり、世代を超えて技術やアイデアが受け継がれていきました。当初はゴシック様式で計画が進められていましたが、途中でルネサンス様式の要素が取り入れられることになり、結果として両様式が見事に融合した独創的な建物となりました。
こうして出来上がった聖ヤコブ大聖堂は、木材やレンガを一切使わず石材のみで構成されるという建築物となりました。
石材だけで建設された奇跡
この大聖堂は、木材やレンガを一切使わず、石(石灰岩や大理石)だけで建てられた、珍しい構造です。
特に、屋根の石板やドームにもその技術が生かされています。内部の手すりやベンチも全て石でできています。
71人の顔
大聖堂のアプス(後陣)外壁には、71のリアルな顔像が施された彫刻があります。男女老若の顔があり、当時の人々や町の有力者たちではないかと言われています。
ライオンのドア
北側の入口には、ライオン像、アダムとイブの彫刻があります。制作はミラノ出身の建築家ボニーノで、ゴシック様式の精巧な作品です。
世界遺産としての価値
「シベニクの聖ヤコブ大聖堂」は、2000年、ユネスコ世界遺産に登録されました。登録名称は、「The Cathedral of St James in Šibenik」です。
登録された理由は?
世界遺産に登録された理由は以下のような点です。
- ゴシックとルネサンスが建築として見事に融合している点
- 北イタリア・ダルマチア・トスカーナの文化交流の成果としての価値
- 10数世紀、建築期間を経てゴシック様式からルネサンス期の建築の変遷を示す
さらに、戦争による損傷からの修復も、オリジナルを尊重して行われた点で高く評価されています。
UNESCO World Heritage Convention:The Cathedral of St James in Šibenik
覚えておきたい英会話フレーズ
大聖堂を訪れたとき、英語で感動を共有できると楽しいですね。感動や感想を英語で紹介します。覚えて使えば、旅も英語学習もぐっと楽しくなります!
訳)この大聖堂、本当に息を呑む美しさ…!
訳)うん、まさに石と芸術の傑作だね。
訳)あの71の顔、一つ一つが石なのに生きてるみたい!
訳)まさに心理的な肖像画だよね、たくさんの物語を秘めてる感じ。
訳)木やレンガを使わずに、これを建てたって本当?
訳)そう、そこが建築家たちの天才たる所以だね。
訳)ライオンの扉、すごく繊細!アダムとイブも見て見て!
訳)まるで彫刻の物語に入ったみたいだね。
訳)こんな場所で英語覚えたら、絶対楽しくなるね!
訳)その通り!言葉と文化はいつもセットだよね。
おすすめ見どころ

シベニクの聖ヤコブ大聖堂には、外観の迫力だけでなく、内部の繊細な装飾や洗礼室の芸術作品など、見逃せない魅力が詰まっています。光の差し込み方や石の細工は訪れる人の心を動かし、歴史と美の融合を肌で感じられるはずです。
外観
白い細やかな石で構築されたファサード(正面)は目を引きます。細部の装飾まで丹念に彫られており、石の質感が光を受けて表情を変えるのも魅力です。日中はアドリア海の青空に映えて爽やかに、夜はライトアップにより幻想的で神秘的な姿を見せてくれます。
内部
大聖堂の内部もまた、石だけで造られた空間とは思えないほどの荘厳な雰囲気です。高いドームは4本の大理石の柱によって支えられ、美しいステンドグラスの光が差し込みます。バラ窓のステンドグラスは必見で、精緻な模様が鮮やかに輝きます。主祭壇も壮麗で、歴史と信仰の深みを感じさせる存在です。
洗礼室
洗礼室は、ジェラィ・ダルマティナッツ(Juraj Dalmatinac)作、15世紀の初期ルネサンス彫刻の傑作。赤みがかった石で造られた洗礼盤は3人の天使によって支えられています。レースのような彫刻やホタテ貝模様、聖書の登場人物であるダビデ王や預言者たちが力強く刻まれています。中央に聖霊の象徴である鳩と神が彫られ、その周囲を取り囲む天使たちの合唱が、まるで子どもたちの未来を祝福するかのように微笑んでいます。芸術と信仰の結晶ともいえるでしょう。
旧市街
大聖堂を取り囲む旧市街は、中世の趣を色濃く残す石畳の路地と、趣ある建物が並ぶ魅力的なエリアです。細い路地を歩くと、思いがけない角度から大聖堂の後ろ姿が現れ、その壮大さに圧倒されます。広場にはカフェやレストランもあり、地元の人たちと観光客が交わる活気に満ちています。なんと、犬用の水飲み場と猫用の水飲み場があり、それぞれ分かれています。
石畳の路地を歩けば、シベニクの街の歴史と空気感を感じることができるでしょう。
おわりに:英語で世界遺産を旅しよう
シベニクの聖ヤコブ大聖堂は、歴史と芸術が石に刻まれた傑作です。旅先で学ぶ英語は、体験を鮮やかにしてくれます。世界遺産を訪れるたび、文化を味わいながら英語表現を覚えれば、旅の思い出はさらに深く心に残るでしょう。
