アメリカでは、近年世代間の価値観の違いについて議論になることが多いです。例えば「GenZ世代は私たちMillennialsとは違って職場で・・・」など、日本でも「これだから若者は・・・なんだ」といった会話があるようにアメリカでも世代の価値観の違いが話題になることが多々あります。ここでは、そんな「世代」の言い方について学んでいきましょう。

英語圏での世代の呼び方(アメリカ基準)

英語圏での世代の呼び方(アメリカ基準)

ここでは、英語圏での世代の呼び方について紹介してきます。

世代名 生年の目安 説明
Silent Generation 1928–1945年 戦争や大恐慌を経験した静かな世代
Baby Boomers 1946–1964年 戦後のベビーブームで生まれた世代
Generation X 1965–1980年 冷戦・経済の変化期に育った世代
Millennials (Gen Y) 1981–1996年 デジタルネイティブの第一世代
Generation Z 1997–2012年頃 スマホネイティブ、SNS全盛期育ち
Generation Alpha 2013年以降 完全にデジタルな世界で育つ世代

参考:LIBRARY OF CONGRESS

これらの言い方が基本的な言い方で、「君は何世代なの?」という会話も良く耳にします。

日本語圏での言い方(文化・時代背景による)

日本語圏での言い方(文化・時代背景による)日本では、上記のような英語の世代名も使われることがありますが、日本独自の呼び方も存在します。併せて覚えておくと便利です。

英語の呼び方 日本での対応・訳語 備考
Baby Boomers 団塊の世代(1947~49年頃) 日本独自の呼び名。戦後の出生増加。日本の団塊の世代はBaby Boomersの一部。
Generation X ポスト団塊・新人類など 「新人類」は80年代の流行語。
Millennials (Gen Y) ゆとり世代(1987年~1996年頃) 日本の教育制度に基づく区分で時期が一部重なる。
Generation Z Z世代 最近はカタカナで「Z世代」が一般的。
Generation Alpha α世代(アルファ世代) 最近浸透しつつある言葉。

参考:〇〇世代ラボ

こう見ると、アメリカの世代の名称が少し異なった言い方で翻訳されていますね。もちろん、英語での言い方でも相手によっては伝わることもありますが、基本的には日本語独自の言い方で言ったほうが相手には伝わりやすいでしょう。最近は、「Z世代」”Generation Z”や「α世代」”Generation Alpha”が日本人にも浸透している模様です。

最近はメディアやマーケティングで「Z世代」「ミレニアル世代」などのカタカナ語が日本でも一般化していますね。

英語圏では、世代を区切るときは経済・社会・テクノロジーの変化が基準ですが、日本では学校制度や文化の節目が基準になることが多いように思われます。

ちなみに、「ゆとり世代」などは、日本特有の教育改革(ゆとり教育)を背景にしているため、英語の「Millennials」と完全には一致しません。

バブル世代(日本独自の言い方)

バブル世代は、日本が経済的に絶頂期を迎えた1980年代後半から1990年代初頭に社会人となった世代です。就職市場は「超売り手市場」で、企業が学生に豪華な接待を行う「リクルートバブル」も話題になりました。

この世代は、右肩上がりの経済成長を当然のものとして経験し、物質的な豊かさやブランド志向が強い傾向があります。高級車・海外旅行・高額消費といった「モノ消費」を積極的に楽しんだ世代でもあります。

参考:日本文化研究ブログ

ゆとり世代(日本独自の言い方)

「ゆとり世代」も日本独自の言い方で、英語圏には存在しません。

ゆとり世代とは、1987年4月2日〜2004年4月1日に生まれ、「ゆとり教育」と呼ばれる教育制度下で義務教育を受けた世代を指すのが一般的です。これは「ゆとり教育」が中心的に実施された時期に該当するためです。

参考:caonavi

ゆとり世代とバブル世代が同じ職場にいると、その金銭的価値観や服装への考え方も異なることが多いでしょう。ただし、バブル崩壊後に価値観が転換する中で、ある種の「過去の象徴」として批判的に見られることもあります。

学校で変化が多く、授業時間が削減されたり(週5日制の導入、学習量の削減など)、相対評価から絶対評価へ移行したり、「総合的な学習の時間」の導入による横断的・体験型教育の重視になったりとがらっとその様相が変わったことを記憶している読者の方も多いと思います。

「世代」を使った英会話例文

「世代」を使った英会話例文

「世代」は英語で “generation” と言います。ここでは、「世代」”generation”を使った英会話例文を紹介していきます。

Aさん
The younger generation is familiar with technology.
訳)若い世代の人たちはテクノロジーに慣れている。
Bさん
Yes. Sometimes I feel a generation gap.
訳)うん、時々わたしは世代間ギャップを感じるよ。

※「ジェネレーションギャップ」は英語でも”a generation gap”と言います。

Aさん
We were born in the same generation.
訳)私たちは同じ世代に生まれた。

“generation”は複数形にもなる?

“generation”複数形になります。複数形は “generations” です。

Aさん
This tradition has been passed down through generations.
訳)この伝統は何世代にもわたって受け継がれてきた。

ミレニアルズとGenZについての会話例文

職場や学校、子育てにおいてミレニアルズとGenZを比較することをよく耳にします。ここでは、自然な世代の違いについての会話を例文で紹介していきます。

Aさん
Hey, have you noticed how different Gen Z is compared to Millennials at work?
訳)ねえねえ、職場でGenZ世代がミレニアルズと違うの気づいてた?
Bさん
Yeah, totally. Gen Z seems more focused on work-life balance and mental health.
訳)ん、本当そう思う。Z世代はワークライフバランスとかメンタルヘルスをすごく重視してるよね。

Aさん
True. I’m a Millennial myself, and I feel like we grew up with hustle culture. Gen Z doesn’t buy into that as much.
訳)そうよね。自分はミレニアル世代だけど、私たちは「とにかく働け」っていう文化で育った気がするわ。Z世代はそういうのに乗らないよね。

Bさん
Right. They value flexibility over long hours. I think it’s because they grew up during the digital age.
訳)ん。長時間労働より柔軟さを求めてる感じ。デジタル世代だからかな。

“generation”の話題は世界でも尽きない

世代についての話題は、職場や学校などでもよくされるトピックの一つです。日本と英語圏では世代の呼び方は少し異なりますが、これも話題としては面白いので覚えておくと良いでしょう。機械があれば、日本特有の世代の特徴についても英語で説明できると良いでしょう。