皆さんは「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という、あまりにも熱量の高いフレーズを英語でどう表現するかご存じでしょうか。
これは、日本初の「女性首相」を目指すある政治家が放った言葉であり、その鬼気迫る繰り返しが国民に強烈なインパクトを与えました。
こちらの記事では、この独特なフレーズの英語表現や、発言の主である高市早苗氏の背景、そして新語・流行語大賞ノミネート語30に選ばれた理由まで、最新の情報を交えてわかりやすく整理していきます。
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」を英語でどう言う?

まずは、この繰り返しのフレーズを英語でどう表現するかを見ていきましょう。
直訳の”I will work, work, work, work, and work”が正解
この言葉は、単語の意味そのものよりも「回数(5回)」に意味があるため、英語でもそのまま5回繰り返して“I will work, work, work, work, and work”と表現するのが最もニュアンスが伝わります。
- I will work:私は働きます
- Repetition:繰り返し(強調)
文法的に整えるよりも、同じ単語を連呼することで「執念」や「並々ならぬ決意」を表現するレトリックです。
英文でさくっと説明してみよう
この演説について外国人に伝えるシーンを想定してみましょう。
訳)彼女はスピーチの中で「働いて」と5回も繰り返しました。
「女性首相」は”Female Prime Minister”
また、この発言のキーワードである「女性首相」は英語で“Female Prime Minister”と表現します。
訳)彼女は日本初の女性首相になることを目指していました。
そもそも「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」とは?
英語表現がわかったところで、そもそもなぜこの長いセリフが流行語となり、2025年の政治ニュースの中心になったのか、その「ファクト」を確認しておきましょう。
自民党総裁選での「魂の演説」
この言葉の元ネタは、自民党総裁選における高市早苗氏の演説です。
彼女は、自身の政策実現と日本初の女性首相への意欲を語る中で、国民のために身を粉にして働く決意を表明しました。その際、感極まった様子で「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と、指を折りながら5回繰り返して絶叫したのです。
「狂気」か「熱意」か
このシーンはテレビニュースやSNSで何度もリプレイされました。
支持者からは「涙が出るほどの熱意」と受け取られた一方、一部では「鬼気迫るものがある」「少し怖い」といった反応もあり、その賛否両論も含めてネットミーム化しました。良くも悪くも、2025年の政治シーンで最も記憶に残る「パワーワード」となったことは間違いありません。
自民党総裁選の立会演説会にて、高市早苗氏が発した言葉。 「日本列島を強く豊かにするために、私の全てをかけて、働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と5回繰り返したパフォーマンスが話題となり、女性首相誕生への期待とセットで拡散された。
産経ニュースより引用
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」を外国人に説明する

訪日外国人や海外の友人にこの話題を説明する場合、これが「日本初の女性リーダー(First female leader)」を巡る選挙での発言であることを伝えるとスムーズです。
①日本初の女性首相を目指す候補者の言葉だと伝える
まずは、背景を説明します。
訳)日本初の女性首相を目指すある政治家が、このフレーズを言いました。
②5回繰り返すことで情熱を示したと伝える
次に、なぜ話題になったのかを伝えます。
訳)彼女は並々ならぬ決意を示すために、情熱を込めて「働いて」と5回繰り返しました。それがネットでバズったんです。
海外の政治家(例えばアメリカの大統領選など)も強い言葉を使いますが、「同じ単語を5連呼する(Repeating 5 times)」というスタイルは珍しく、その溢れ出る情熱が日本国民に強いインパクトを与えたと補足しましょう。
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が流行語大賞に?
さて、そんな政治家の執念を象徴する「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」ですが、2025年の流行語大賞の候補にも入りました。
なぜこのタイミングで話題になっているのか、詳しく見ていきましょう。
『2025 新語・流行語大賞』にノミネート!
2025/12/1に2025 新語・流行語大賞が決定し、見事「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」がノミネートされました。日本として女性総理になったことはもちろん、その発言にも広く日本国民の心が動かされるきっかけになったので、まさに流行語大賞にふさわしいと言えます。
自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。
ウィキペディアより引用
2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。より詳しく知りたい方は、以下公式HPをご覧ください。
「二季」や「卒業証書19・2秒」なども候補に
この言葉のほかにも、今年は色々な言葉がノミネートされています。
日本の気候変動を皮肉った「二季」や、タイパ社会を象徴するニュースとなった「卒業証書19・2秒」。
また、アイドルソングから生まれた「チョコミントよりもあ・な・た」など、政治からエンタメまで幅広いジャンルの言葉が並んでいます。
現在候補に挙がっている30個はまさにサラダボウルのような状態であり、何が大賞を取るのか最後まで目が離せません。
まとめ
こちらの記事では「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」の英語表現や、高市早苗氏による演説の背景、そして流行語大賞ノミネートの話題までご紹介しました。最後に一緒に復習していきましょう。
- 英語ではそのまま”I will work”を5回繰り返す
- 「女性首相(Female Prime Minister)」を目指す高市氏の発言
- その鬼気迫る熱意がネットで拡散され話題に
- 2025年の新語・流行語大賞ノミネート語30にも選ばれた
これから「流行語大賞」やトップ10の発表も行われることになりますので、ぜひこの言葉がどこまでランクインするのか、一緒に情報を追いかけていきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
