ハワイやアメリカ本土に旅行に行くと、朝ごはんダイナーでは必ずと言っていいほどメニューに載っている「フレンチトースト」。このフレンチトースト、アメリカでは定番の朝ごはんの一つで、子どもから大人まで大人気の朝ごはんメニューの一つです。家で作るのはもちろん、レストランでトッピングを追加していただくこともできます。今回は、そんな「フレンチトースト」がアメリカでどう食べられているか、そしてなぜ「フレンチ」なのかなどを深掘りしていきます。

アメリカでのフレンチトーストの食べられ方

アメリカでのフレンチトーストの食べられ方

フレンチトースト(French toast)は、アメリカで非常に人気のある朝食メニューの一つです。とくに休日の朝やブランチの時間帯に、多くの家庭やレストランで楽しまれています。卵液にパンを浸して焼き上げるというシンプルな料理ながら、アメリカでは豊富なトッピングやバリエーションがあり、家庭料理としてはもちろん、外食メニューとしても幅広く親しまれています。

いつ食べるのか?

フレンチトーストがもっとも一般的に食べられるのは朝食(breakfast)としてですが、ランチ(brunch)でも人気があります。特に土日や祝日などの遅めの朝に、カフェやダイナーでフレンチトーストを楽しむのは、アメリカ人にとってちょっとしたご褒美的な感覚です。また、一部では甘いデザート感覚で食べられることもあります。

どのように食べられているのか?

アメリカのフレンチトーストは、トッピングの種類が豊富です。メープルシロップやバター、粉砂糖、ホイップクリームのほか、新鮮なベリーやバナナ、ナッツなどを添えるのが定番です。特に、「甘さ」と「塩気」を組み合わせたスタイルも人気があり、ベーコンやソーセージと一緒に食べる「甘じょっぱい」味わいを好む人も多くいます。

また、レストランでは「シナモンロール風」や「パンプキンスパイス風」など、季節限定のフレーバーも登場し、見た目にも楽しいメニューが揃っています。

家庭と外食のスタイル

家庭では、フレンチトーストは休日の朝に作られることが多く、子どもから大人まで楽しめる定番の朝ごはんです。パンが余ったときや、食パンが時間が経ってぱさぱさしてきたときのリメイクメニューとしても使われるため、「コンフォートフード”comfort food”」として親しまれています。

一方、外食では、IHOP(アイホップ)やDenny’s(デニーズ)、Waffle House(ワッフルハウス)といったファミリーレストランやダイナーで定番メニューとして提供されています。観光客や地元の人々にも人気です。また、フレンチトーストをパンとして使ったサンドイッチも存在します。

使われるパンの種類

フレンチトーストに使われるパンはさまざまで、ふんわりとしたブリオッシュ(brioche)や酸味のあるサワードウ(sourdough)、さらには普通の白パン(white bread)など、地域や家庭の好みによって選ばれます。特にブリオッシュは卵とミルクの風味と相性がよく、高級感のある味わいに仕上がります。

フレンチトーストの背景

"french toast"を使った英会話例文

「フレンチトースト」という名前ですが、実はその起源はフランスだけに限らず、ヨーロッパ各地に似た料理が存在します。

フランス語では “pain perdu”(パン・ペルデュ)と呼ばれ、「失われたパン」、つまり固くなったパンを再利用するための料理です。アメリカでは”French”という名前がつくことで、ややおしゃれで特別感のある朝食としてのイメージが強まり、文化的な地位を確立しています。

参考:FRENCHLY

日本でも、「フレンチ」風にしてお洒落にしている場面がありますね。アメリカでも同様に、フランスに憧れの気持ちをもつアメリカ人は多いです。

アメリカのフレンチトーストのトレンド

最近では、若者を中心に新しいスタイルのフレンチトーストがトレンドになっています。以下、人気のスタイルを紹介していきます。

クロワッサンフレンチトースト

最近では、クロワッサンを使った“Croissant French Toast” の人気がアメリカで上昇しています。
通常のパンではなく、バターたっぷりで層があるクロワッサンを卵液に浸して焼くスタイルが注目されています。外側のサクッとした食感と中のしっとり感のコントラストが魅力になっているようです。

 “As long as there are brunch lovers out there looking for the next delicious thing to savor and share, it’s safe to say that Croissant French Toast will continue to reign supreme on menus and social media feeds.” (新たなおいしいものを味わい、シェアしたいと願うブランチ好きがいる限り、クロワッサン・フレンチトーストがメニューやSNSで君臨し続けるのは間違いないでしょう。)

参考:TasteRead

健康志向フレンチトースト

健康志向の人たち向けに、代替材料(グルテンフリー、ビーガン、プロテイン強化)を使ったフレンチトーストもトレンドです。従来の甘い・重めのフレンチトーストに代わり、体によりやさしいバリエーションが増えています。
例えば、グルテンフリーのパンを使うフレンチトーストや、植物性のミルクや代替卵(豆乳・アーモンドミルク、亜麻仁やナッツを使った卵代替)を使ったビーガン・レシピ、たんぱく質を強化したバージョン(プロテインパウダーやギリシャヨーグルトを混ぜ込むなど)が挙げられます。日本でも気軽に代替材料で試すことができるので、ヘルシーにフレンチトーストを楽しみたい方はチャレンジしてみてください。

“french toast”を使った英会話例文

「フレンチトースト」は英語では”french toast”と書きます。ここでは、そんなフレンチトーストを英語でオーダーする方法や英会話の中でどのように”french toast”という単語を使うかを紹介します。

Aさん
Do you have French toast on the menu?”
訳)メニューにはフレンチトーストはありますか?
Bさん
Yes, we do. You can also add some toppings such as nuts and berries.
はい、あります。さらに、ナッツやベリーなどのトッピングができます。
Aさん
OK, then I will have the French toast with berries. Could you put berries on the side?
訳)わかりました。それでは、ベリーをつけてフレンチトーストをお願いします。ベリーは別添えでお願いします。

※on the sideは、レストランのオーダーでよく使います。意味は「別添えで」です。ソースやトッピングをメインに乗せるのではなく、別添えで欲しい場合に使います。

「フレンチトースト」はアメリカでは定番の朝ごはん

フレンチトーストは、アメリカでは子どもから大人まで親しまれている朝ごはん、もしくはブランチメニューです。最近では、クロワッサンをフレンチトーストにしたり、別材料を使ってヘルシーに仕上げる人も増えています。家でも気軽に代替材料で作ることができるので、健康志向な方は是非試してみて下さい。