「かわいい」を表す英語といえば”cute”や”pretty”。この2つはよく使われる表現ですが、ほかにもたくさんのバリエーションがあります。
できればシチュエーションごとに適切な単語を選びたいもの。そのシーンにぴったりの表現を覚えていれば、ワンランク上の英会話を楽しめますよね。
そこで今回は、「かわいい」と言いたいときにぴったりの単語や例文をシーンごとにご紹介。意外と知らない”cute”と”pretty”の違いも解説します。この機会に「かわいい」にまつわる英語表現をおさえておきましょう。
「かわいい」を意味する英語バリエーションと言い回し
「かわいい」を意味する英単語一覧
まずは「かわいい」を意味する単語を一覧にしてご紹介。どんなシーンでどの単語を使えばよいかは、このあと解説します。
■「かわいい」という意味の単語
cute pretty charming adorable precious dear
■「かわいい」という意味に近い単語
beautiful attractive good-looking
“cute”と”pretty”ってどう違う?
”cute”と”pretty”は日本語に訳すと両方とも「かわいい」という意味ですが、ニュアンスが少し違います。ここでは、2つの言葉のシチュエーションによる使い分け方をご紹介。
”cute”が「あどけなくてかわいい」を意味するのに対し、”pretty”は「かわいい」の中に「きれい」というニュアンスを含んでいます。そのため”cute”は主に子どもや動物、モノに対して使う言葉。一方”pretty”は、大人の女性に対して使えるのがポイントです。
■cuteの例文
The baby is cute.
訳)その赤ちゃんはかわいい
Your dress is really cute.
訳)あなたのドレス、とてもかわいい
■prettyの例文
Don’t you think the woman is pretty?
訳)あの女性、かわいいと思わない?
Those flowers are pretty.
訳)その花はかわいい
女性に対して「かわいい」と言いたいときは”pretty”を使う方がベターです。「幼い」というイメージを持つ”cute”は失礼にあたることもありますので、ご注意を。
「かわいい」の言い回しバリエーション
次に「かわいい」と言いたいときに使える言い回しを見てみましょう。
It’s (so)cute. So cute. How cute. What a cute ~.
もっともスタンダードなのが”It’s cute.”です。主語を”He”や”She”に替えても◎。「とても」を意味する”so”や”very”、”really”を加えてもいいですね。
”It’s” を取って”So cute.”だけでも通じます。”cute”だけでなく、「かわいい」を表すほかの単語を入れてももちろんOKです。
「なんてかわいいの」と言いたいときは、先頭に”How”や”What”を置きます。具体的に何がかわいいか伝えたい場合は”What a cute ~.”。こんな風に、最後に名詞を入れて使います。
What a cute kitty!
訳)なんてかわいい子猫なの!
【シーン別】「かわいい」の英語フレーズ
ここからは、「かわいい」と言いたいときに使える英語フレーズをシーン別にご紹介します。
女性や男性に対する「かわいい」
女性や男性に対して使える「かわいい」という意味の単語はこちら。
女性:pretty、beautiful、cute 男性:cute 性別問わず:charming、attractive、good-looking
大人の女性に「かわいいね」と言いたいときは”pretty”がぴったり。「きれい」というニュアンスに近づけて、”beautiful”でもよいですね。少女のような年齢なら”cute”も◎です。
また、男性に対しても”cute”を使うことがあります。特に女性が同年代か年下の男性に対して”He’s cute.(彼、かわいいよね)”と言うことが多いですね。カジュアルな会話でよく使われる表現です。
”charming”や”attractive”は「魅力的」や「すてき」という意味の単語で、男女問わず使えます。見た目だけでなく、内面からあふれる魅力も表現するときにぴったりの言葉。「見た目がよい」という意味の”good-looking”も性別に関係なく使えます。
Who’s that attractive guy ?
訳)あのすてきな男性は誰?
I met a charming young woman.
訳)魅力的な若い女性に出会ったんだ
子どもや動物に対する「かわいい」
子どもや動物が対象の場合は、こんな言葉がぴったりです。
cute pretty adorable precious dear
特によく使うのが”adorable(アドラブル)”。「愛らしいかわいらしさ」や「愛くるしさ」を表現できる言葉です。「守ってあげたくなるようなかわいらしさ」というニュアンス。もちろん”cute”や”pretty”も使えます。
I have three adorable puppies.
訳)かわいらしい子犬を3匹飼っているよ
Look at the baby. How adorable!
訳)あの赤ちゃんを見てよ。なんてかわいらしいの!
That kitty is super cute. I want to cuddle it.
訳)あの子猫すごくかわいい。抱っこしたいな
また”precious”や”dear”も、愛情のこもった「かわいい」を意味する言葉。大切に思っている家族やペットに向けて使うことが多い表現です。
You are my precious child.
訳)あなたは私のかわいい子どもよ
Sophie is my dear daughter.
訳)ソフィーは私のかわいい娘です
洋服に対する「かわいい」
「あなたの服かわいい!」と言いたいときに使えるのがこちらの単語。
cute pretty beautiful
「かわいらしい」と言いたいときは”cute”や”pretty”、「きれい」というニュアンスも含めたい場合は”beautiful”がぴったりです。
身につけている洋服を「かわいい」と言いたいときは、”You look pretty in ~.”の言い回しが便利。
You look pretty in that dress.
訳)そのワンピースかわいいね
She looks beautiful in that gown.
訳)あのドレスを着ている彼女、とてもきれい
主語がYouなら”You look pretty in”のあとにアイテム名を入れればOKです。「かわいい」を意味する単語だけでなく、「かっこいい」の”cool”や「華やか」の”gorgeous”など、服のテイストに合わせていろいろな形容詞を入れられます。
まとめ
「かわいい」と言いたいときは、”cute”や”pretty”以外にもいろいろな単語があります。ただ言葉ごとに微妙なニュアンスの違いがあるため、シチュエーションに応じて使い分けられると◎です。
「かわいい」と言うときの言い回しはある程度決まっているので、単語さえおさえてしまえばうまく使いこなせます。”cute”と”pretty”以外の単語も覚えて、英語表現の幅を広げてくださいね。