皆さんは「教皇選挙」を英語でどう表現するかご存じでしょうか。
世界中でニュース速報が流れるほどの話題性ですが、いざ英語で言おうとするとなんといえばいいかイメージ付きにくいです。
こちらの記事ではそんな「教皇選挙」の英語表現やその語源、そして2025年度の新語・流行語大賞ノミネート語30に選ばれた背景まで、わかりやすく整理していきます。
教皇選挙を英語でどう言う?

まずは「教皇選挙」の英語表現から学んでいきましょう。
“Conclave”と表現するのが一般的
「教皇選挙」は結論からいうと、英語で“Conclave”と表現するのが一般的です。
世界史の授業やニュースなどで「コンクラーベ」というカタカナ語を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。また、2025年度は特に映画『教皇選挙』の影響もあり、間接的にこの表現を聞いたことがある方もいるかもしれません。
まさにその「コンクラーベ」が英語の”Conclave”にあたります。
英語だとこうやって使う
訳)教皇選挙(コンクラーベ)はシスティーナ礼拝堂で行われます。
直訳的な”Papal election”(教皇の選挙)という表現も使われますが、ニュースの見出しや会話では、この伝統的な儀式そのものを指す”Conclave”が圧倒的によく使われます。
語源は「鍵をかけた部屋」
なぜ選挙なのに「コンクラーベ」と呼ばれるのでしょうか。
外部からの干渉を防ぐために、選挙を行う枢機卿(すうききょう)たちを「鍵のかかった部屋」に閉じ込めて選挙を行った歴史からこの名前がついたと言われています。
語源を知っておくと、単なる暗記ではなくイメージとして定着しやすくなるので、覚えておきましょう!
そもそも教皇選挙とは?

言葉の意味がわかったところで、そもそも「教皇選挙」とは具体的に何をするものなのか、その仕組みを確認しておきましょう。
カトリック教会の最高指導者を決める選挙
教皇選挙とは、ローマ教皇が死去した際や退位した際に、次期教皇を選出するための選挙システムのことを指します。
コンクラーベ(羅: Conclave)とは、「教皇選挙」を意味する言葉で、全カトリック教会の最高司祭たるローマ教皇を枢機卿による投票で選出する手続きのことである。コンクラーヴェと表記する例も見られるが、日本のカトリック中央協議会ではコンクラーベと表記する。Conclave とはラテン語で “cum clave”(鍵がかかった)の意である。
ウィキペディアより引用
この選挙の最大の特徴は、「決まるまで終わらない」という点です。
教皇選挙の仕組み
教皇選挙は、「3分の2以上の得票を得る候補者が出るまで」、何度も投票が繰り返されます。過去には数ヶ月、時には数年かかったケースもあり、選出する側にとっても非常に過酷なシステムの側面も持っています。
「白」か「黒」かの煙で結果を知らせる
また、この選挙は秘密裏に行われるため、外部への結果報告は「煙」で行われます。
- 黒い煙:未決(まだ決まっていない)
- 白い煙:決定(新しい教皇が決まった)
この煙の色を見るために、世界中からバチカンの広場に人々が集まるのが恒例行事となっています。
教皇選挙を外国人に説明する

訪日外国人や海外の友人にこの話題を振る際、相手がカトリック圏の方であれば”Conclave”一言で通じますが、そうでない場合は少し補足が必要です。
①シンプルに「教皇を決める選挙」と伝える
相手が”Conclave”という単語を知らない可能性も考慮し、まずは簡単な言葉で説明してあげるのが親切です。
訳)「コンクラーベ」というのは、枢機卿たちが新しい教皇を選ぶための会議 のことだよ。
何度が話題に出していますが、”Pope”が「教皇」を指します。これだけで、何のためのイベントなのかは確実に伝わるでしょう。
②「煙」の話を添えると伝わりやすい
もしイメージが湧いていなそうであれば、有名な「煙」の話を出してみましょう。
訳)教皇選挙では、結果を知らせるのに煙の合図を使うんだ。白い煙は新しい教皇が決まったことを意味するよ。
特に海外のニュース映像などでこのシーンを見たことがある人は多いと想定できるので、この補足を入れることで「ああ、あれのことか!」と合点がいくケースが多いです。
教皇選挙が流行語大賞に?

さて、そんな歴史ある「教皇選挙」ですが、2025年は世界的な注目が集まったこともあり、日本の流行語大賞の候補にも入りました。
なぜこのタイミングで話題になっているのか、詳しく見ていきましょう。
『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定
年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。
自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。
ウィキペディアより引用
2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。
- 参考:自由国民社公式HP
「教皇選挙」も候補入り
今回記事に取り上げている「教皇選挙」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。
とくに2025年3月20日から全国ロードショーとなった映画『教皇選挙』がインパクトとして大きく、流行語大賞の候補に入るきっかけになったと言えます。
候補の中では「No.6」の位置づけとなっておりますが、まだ順位が決まったわけではありません。
「ミャクミャク」や「トランプ関税」なども候補に
「教皇選挙」のほかにも、今年は色々な言葉がノミネートされています。大阪万博で話題となった「ミャクミャク」はもちろん、トランプ大統領による「トランプ関税」。
また、若者の間で流行した「ビジュイイじゃん」や、食のトレンド「麻辣湯」など、硬軟入り混じった言葉が並んでいます。
現在候補に挙がっている30個はまさにサラダボウルのような状態であり、何が大賞を取るのか最後まで目が離せません。
まとめ
こちらの記事では「教皇選挙」の意味や英語表現、そして語源となるラテン語の話から流行語大賞の話題までご紹介しました。最後に一緒に復習していきましょう。
- 教皇選挙は英語で”Conclave”
- 語源は「鍵のかかった部屋(Cum Clave)」
- 投票結果は「煙の色(白か黒か)」で知らされる
- 2025年の新語・流行語大賞ノミネート語30にも選ばれた
- 映画『教皇選挙』によるところが大きい
これから「流行語大賞」やトップ10の発表も行われることになりますので、ぜひ「教皇選挙」がどこまでランクインするのか、一緒に情報を追いかけていきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
