日本人に英語が苦手と感じている人が多いのは、読み書きができても上手く会話できないと考える人が多いからです。そこには、発音という壁があります。なんとか話せるようになっても、上手く発音できていないと感じるからでしょう。苦手な発音を上達させる方法のひとつに早口言葉があります。ここでは、難易度別に早口言葉を紹介するとともに早口言葉を発音するときのコツと練習方法について解説します。

日本人が苦手な発音を含んだ難易度別の有名な英語早口言葉15選

 初心者向けの短文の早口言葉7選

英語の早口言葉を練習するときに、いきなり有名な長文の早口言葉から始めても上手くいきません。先ずは、短文でリズミカルに発音してみることです。リズムがつかめたら、次は発音を押さえます。日本語にない発音や日本人が聞き取りにくい音を意識しながら練習することが大切です。

Thin sticks, thick bricks.

意味:薄い杖、厚いレンガ
短い早口言葉ですが、「TH」の発音が重なるので日本人には最初難しいでしょう。確実に「TH」の発音をすることが大切です。

Red leather, yellow leather.

意味:赤い皮、黄色い皮
「R」と「L」の発音がある上に「TH」も含んでいるので短文であるにもかかわらず難しい早口言葉です。それぞれを確実に発音するようにしなければなりません。

Six slimy snails sailed silently.

意味:6匹のぬるぬるしたカタツムリが静かに航海した。
「S」が重なることでリズミカルな早口言葉になっています。

She sells seashells by the seashore.

意味:彼女は海岸で貝殻を売っています
日本人には同じように聞こえる「She」と「sea」を区別して発音する必要があります。

I saw a kitten eating a chicken in the kitchen.

意味:子猫が台所で鶏肉を食べているのを見ました。
少し長い早口言葉ですが、リズミカルで楽しい早口言葉です。chickenとkitchenをしっかり意識して発音すると案外簡単にこなせます。

I scream, you scream. We all scream for ice cream.

意味:私は叫ぶ、あなたは叫ぶ。私たちはみんなアイスクリームを求めて叫ぶ。
文の連続ですが、比較的簡単な早口言葉になっています。ただし、「I scream」と「ice cream」は音節が違うので要注意です。

If a dog chews shoes, whose shoes does he choose?

意味:犬が靴を噛む場合、彼は誰の靴を選びますか?
「chews」と「choose」は発音が同じです。リズミカルで同じ発音が重なるので慣れると簡単にこなせます。

中級者向けの連続した文の早口言葉5選

短文の早口言葉がこなせるようになったら、次は連続した文に挑戦です。ひとつひとつの文のリズムを意識しながら、文と文の間を切らずに一気に最後まで読みます。連続した文を続けて読むことで、発音がなおざりにならないように注意しなければなりません。

Fuzzy Wuzzy was a bear. Fuzzy Wuzzy had no hair. Fuzzy Wuzzy wasn’t fuzzy, was he?

意味:Fuzzy Wuzzyはクマでした。Fuzzy Wuzzyには毛がありませんでした。Fuzzy Wuzzyに毛はなかった、でしょう?
リズミカルで取り組みやすい早口言葉です。「F」の発音が続くので、「F」をしっかり発音するように注意する必要があります。

Susie works in a shoeshine shop. Where she shines she sits, and where she sits she shines.

意味:スージーは靴磨き店で働いています。彼女が磨くところに彼女は座ります、そして彼女が座るのは彼女が磨くところです。
「S」と「SH」の発音が交互にくる早口言葉です。区別した発音を意識する必要があります。

Mr. Tongue Twister tried to train his tongue to twist and turn, and twit an twat, to learn the letter “T”.

意味:Tongue Twister氏は文字「T」を習得するためにひねりや曲げ、嫌なやつをなじることによって自分の舌を鍛えようとしました。
「T」をいろいろな形で連続して発音する、リズミカルな早口言葉です。「Tongue Twister」は早口言葉という意味を持っています。

How much caramel can a canny cannonball cram in a camel, if a canny cannonball can cram caramel in a camel?

意味:canny cannonballがラクダにキャラメルを詰め込むことができるとしたら、canny cannonballはラクダにどれくらいのキャラメルを詰め込むことができますか?
「ca」の発音が連続するなかに「cram」を挟んだリズミカルな早口言葉です。「ca」の発音に気をとられすぎると「caramel」を正確に発音できません。最初はゆっくりと正確に発音して、徐々に速度を上げていくと案外簡単です。

Denise sees the fleece, Denise sees the fleas. At least Denise could sneeze and feed and freeze the fleas.

意味:デニスはフリースを見ます、デニスは蚤を見ます。少なくともデニスはくしゃみをすることもノミに餌をやって凍らせることもできました。
前半ではフリースと蚤を正確に発音する必要があります。後半は日本人の苦手な「R」と「L」をこれらのない「feed」に続けて発音しなければなりません。これに気をとられていると「F」の発音がなおざりになってしまいます。注意しましょう。

上級者向けのやや長い早口言葉3選

英語でも日本語と同様に長い早口言葉は難しくなります。難しくなりますが、練習を繰り返すことで正しい発音が自然と身につくと言われています。文章が連続することで正しく発音しないと、言い難い並びになっているからです。

Peter Piper picked a peck of pickled peppers. A peck of pickled peppers Peter Piper picked. If Peter Piper picked a peck of pickled peppers, where’s the peck of pickled peppers Peter Piper picked?

意味:ピーター パイパーはたくさんのピクルスにした胡椒をつまんだ。Peter Piperがつまんだたくさんのピクルスにした胡椒。もし、ピーター パイパーがたくさんのピクルスにした胡椒をつまんだとしたら、ピーター パイパーがつまんだたくさんのピクルスにした胡椒はどこにありますか?
閉じた上唇と下唇の間から息を破裂させて発音するのが「P」です。その発音を連続するところに難しさがあります。それぞれの「P」を強めに発音するのがコツです。

How much wood would a woodchuck chuck if a woodchuck could chuck wood? He would chuck, he would, as much as he could, and chuck as much wood. As a woodchuck would if a woodchuck could chuck wood.

意味:もしウッドチャックが木片を投げることができたら、ウッドチャックはどれほどの量の木片を投げることができるだろう?彼は木片を投げるだろう、可能な限り多くの、たくさんの木片を投げるだろう。ウッドチャックが木片を投げるなら、きっとそうするだろう。
「wood」と「would」はほとんど同じ発音です。その際「w」を正確に発音するのには、口笛を吹くときのように口をすぼめるのがコツになります。これを早く繰り返すので、速度を上げると案外難しい早口言葉です。

Betty Botter bought some butter. But she said this butter is bitter. If I put this butter in my batter it will make my batter bitter. But a bit of better butter will make my batter better. So she bought a bit of butter better than her bitter butter. And she put it in her batter. And her batter was not bitter. So it was better. Betty Botter bought a bit of better butter.

意味:betty botterはバターを買った。しかし、彼女はこのバターは苦いと言った。もしこのバターを私の生地に入れたら、生地を苦くする。しかし、少し良いバターだったら生地は良くなる。そこで彼女は苦いバターより良いバターを買った。そして、それを彼女の生地に入れた。彼女の生地は苦くない。そうすることで良くなった。betty botterは少しの良いバターを買った。
「batter」と「butter」は似ているので、意識しながら区別して発音することが大切です。

目的を意識した早口言葉の練習が上達のコツ

最初に述べたように早口言葉を練習する目的は上手く発音できるようにするためです。その目的を考えると発音するスピードだけに気をとられていると正確な発音がおろそかになってしまいます。また、言葉にはリズムがあります。リズムを意識することも大切です。

発音を間違えやすいポイントを押さえた練習

日本人が苦手とする代表的な発音には、「RとL」、「VとB」、「SとTH」、「AとU」などがあります。これらは日本人にとってよく似た音ですが、ネイティブに伝わるためには正確な発音が求められるものです。また、「SHとS」は日本語の「シ」に近いことから日本人が発音する際に区別が難しいものの一つでしょう。英語の早口言葉では、これらの似た発音の単語が並んでいます。これらの発音の似た単語を正確に区分して発音することが大切です。そのために最初は、ゆっくりと正確に発音して練習します。正確に発揚できるようになってから徐々にスピードを上げると良いでしょう。

リズムを押さえた練習

上達するためにはネイティブの発音をしっかりと聞くことも大切です。聞くことによってリズムが分かります。ネイティブは単語ひとつひとつを同じ強さでは発音していません。その強弱がリズムです。強く読む単語と弱く読む単語が連続する早口言葉のリズムをつかむことによって、スムーズに発音できるようになります。早口言葉を自分流に読んで発音するのではなく、ネイティブの発音を聞いてリズムをつかむのがコツです。

日本人の苦手な発音を重視して練習しましょう!

日本人の苦手な発音に「RとL」、「VとB」、「SとTH」、「AとU」、「SHとS」などがあることはすでに触れました。これらを含んだ早口言葉を実際に声を出して発音したものを録音して聞いてみるのがおすすめです。これを繰り返して発音を矯正することでネイティブにも伝わる発音に近づいたことを実感できます。

「RとL」の違いを意識して練習できる早口言葉

Aさん
Red lorry, yellow lorry, red lorry, yellow lorry.

「R」は直前に小さく「ゥ」を付けるようなイメージで発音すると日本人の苦手な「R」をそれらしく発音できます。最初はゆっくりと、「RとL」の違いを意識しながら練習すると良いでしょう。

「VとB」をリズムで修得できる早口言葉

Aさん
Veronica bit into a very bad berry.

「V」は下唇を上の歯で噛むと言われていますが、噛むことを意識しすぎると次の「B」を発音しづらくなります。その結果、リズムを保てません。「V」は上の歯を下唇に当てる程度にしてリズミカルに発音するのがコツです。

「SとTH」と「SHとS」を合わせて練習できる高度な早口言葉

Aさん
The sixth sick sheik’s sixth sheep’s sick.

ネイティブでも難しいと言われている早口言葉です。最初は、ゆっくりと一語一語を正確に発音することから始めた方が良いでしょう。

「AとU」が連続して短くても比較的難しい早口言葉

Aさん
He is a big fun of fan.

「U」は日本語の「ア」と同じです。「A」は「エ」の口をして「ア」と発音します。短い早口言葉ですが、「U」と「A」が続く上に「F」も意識しなければならないので最初は難しいでしょう。一語一語を意識しながら発音することから始めて下さい。

早口言葉はリズミカルに楽しく

早口言葉を使うと英語を楽しく練習することができます。言葉はリズムです。音楽を聴いて楽しくなるのと同じようにリズミカルな文章を口にすることで自然と発音が身につきます。早口言葉だからといって、スピードだけを追求してはいけません。慣れない間は、ひとつひとつの単語を正確に発音することも大切です。時々ネイティブの発音を聞いて、録音した自分の発音を確認しながら練習するのが上達のコツです。