「ゴージャス」という言葉を聞くと、宝石などキラキラして華やかなものが浮かぶ人が多いと思います。しかし、そのイメージはゴージャスという英単語が表す世界のほんの一部分に過ぎません。英語圏の人々は、もっと広い意味でゴージャスを使いこなしています。

ということで、今回はゴージャスという単語が英語でどんな意味なのか、どのようなシチュエーションで使えるのかを詳しく確認していきます。

これを読めば、あなたも明日から会話でゴージャスを使いたくなること間違いなしです。

それでは、早速始めていきましょう!

「ゴージャス」って英語ではどんな意味?

「ゴージャス」って英語ではどんな意味?

日本語で「ゴージャス」と言うと、「豪華な」「高級な」「贅沢な」といった意味合いで、庶民の暮らしからは程遠いイメージがあると思います。しかし、英語の “gorgeous” はもっとカジュアルに物事や人のことを褒める際に使うことができます。

ちなみに、gorgeous の発音記号は「gˈɔɚdʒəs(gˈɔːdʒəs)。普段カタカナ英語で使っている「ゴージャス」の発音で十分通じます。

それでは、英語の gorgeous はどんな場面で使うことができるのか、具体的に確認していきましょう。

物事を褒めるときのゴージャス

私たち日本人にとって最も馴染み深いのが、物事を褒めるときにゴージャスを使うこと。

この場合、「豪華な」といった意味合いもあり得ますが、より多いのは「素晴らしい」という誉め言葉です。「お金がかかっていそう」などの忖度抜きに、直感的に感動した物事に対して gorgeous と言うことができます。

Aさん
What a gorgeous sky!
訳)なんて素晴らしい空なの!
Aさん
The song she sang was gorgeous.
訳)彼女が歌った歌は素晴らしかった。

 

人を褒めるときのゴージャス

私たち日本人の感覚からすると、人に対してゴージャスと言うのは全身きらびやかな衣装に身を包んだ〇〇姉妹のようなイメージが伴います。しかし、英語の gorgeous は魅力的な人に対して幅広く使える誉め言葉なんです。

その際、女性はもちろん男性に使っても問題ありません。顔が好みだったり、素敵な雰囲気をまとっていたりする人がいたら、ぜひ気負わず gorgeous と形容してみましょう。

Aさん
He is so gorgeous!
訳)彼はとても魅力的なの!

 

赤ちゃんを褒めるときのゴージャス

gorgeous はcute や lovely の最上級といったイメージです。そのため、可愛さの権化である赤ちゃんを褒めるときには特によく使われます。大人の場合は何をもってかわいい(かっこいい)とするかは好みが出ますが、赤ちゃんの場合は問答無用にかわいいですよね。そのため、みんな気負いなく gorgeous を使うことができるのでしょう。

Aさん
Oh, my god! You are gorgeous!
訳)なんてかわいい赤ちゃんなの!
Bさん
Googoo gaga.
訳)バブー。

 

挨拶など、スラング的なゴージャス

gorgeous は最高ランクの誉め言葉です。そのため、日本語の「ヤバい」のように本来の意味を超えて、スラング的にさまざまな意味合いで使われることがあります。

Hello, gorgeous!

gorgeous はこのように hello と合わせて挨拶表現にも使われます。もともとは恋人同士でよく使われた表現のようですが、現在では仲間内など、気の置けない間柄でも使われる挨拶表現です。あえて訳出するなら「やあ、今日もイケてるね!」くらいの軽いイメージです。

Come on gorgeous!

親が子どもに対して「こっちに来なさい」と優しく声をかける際によく使われる表現です。大人同士でも使えますが、ちょっとキザな雰囲気にもなりかねないので注意が必要です。

drop-dead gorgeous

魅力的な人に対して gorgeous と言えるとお話しましたが、特に女性を褒める場合には “drop-dead gorgeous” というスラング表現もよく使われます。

drop-dead は直訳すると「(ぱったり)倒れて死ぬ」という意味。男性の皆さんは、卒倒してしまうくらい魅力的な女性に出会ったら、ぜひ drop-dead gorgeous と声をかけてみましょう。私はシャイなのでちょっと難しそうですが…。

Aさん
Please say to me, “You’re drop-dead gorgeous!”
訳)「君はなんて魅力的なんだ」って言ってよ
Bさん
I’ll say that when I feel that.
訳)そう思ったら言うよ。

 

ゴージャス(gorgeous)の類語・言い換え表現

ゴージャス(gorgeous)の類語・言い換え表現

以上見てきたように、gorgeous は幅広い意味で使うことのできる誉め言葉です。とはいえ、そのすべてを gorgeous 一言で済ませてしまえば、便利過ぎるが故、日本語の「ヤバい」と同じように他の言い方ができなくなってしまいかねません。

ということで、ここからは gorgeous とほとんど同じ意味合いで使える代表的な類語表現をご紹介します。日本語の「ゴージャス」に近い表現も取り上げているので、ぜひ参考にしてみてください。

cute

「かわいい」という訳語が当てられることから男性には使えないと思う人もいるかもしれませんが、”cute” は男女問わずに魅力的な人に使うことのできる万能な言葉です。女性や子どもの場合は「かわいい」、男性の場合は「かっこいい」に近いニュアンスになります。

pretty

“pretty” も cute と同じく誉め言葉として使えます。しかし、こちらは女性や子どもの「かわいさ」を表すため、男性に使うのは不自然です。

beautiful

「美しい」という意味の “beautiful” は、女性に対して使えば gorgeous と同様に最上級の誉め言葉になります。ただし pretty の場合と同じく、男性への誉め言葉として使うのは不自然なので気を付けましょう。

attractive

男女問わず、魅力的な人を形容したい場合に便利なのが “attractive” です。attract- は「人を引き付ける」という意味で、遊園地などのアトラクション(attraction)も同じ語源から来ています。他人を引き付ける引力をもった魅力的な人を表す際には打ってつけの表現です。

splendid

物事を「素晴らしい」と言いたい場合、wonderful や great で物足りなければ “splendid” を使うと良いでしょう。最上級の感動を伝える表現なので、gorgeous と同等かそれ以上の気持ちの高ぶりを相手に伝えることができます。

luxurious

日本人にとってのゴージャスのイメージである「豪華な」「贅沢な」という意味に近いのは “luxurious” です。読み方は「ラグジュアリアス」、名詞版の luxury(ラグジュアリー)は日本でも有名な単語ですよね。

日本語の「贅沢」には少し否定的なニュアンスが込められがちですが、luxurious にはそのようなイメージはありません。

fancy

日本人は「ゴージャス=派手」と捉えがちですが、その意味合いに近いのは “fancy” という単語です。

ラインストーンなどでデコったスマホは “fancy smartphone” と言うとイメージが伝わりやすいでしょう。

まとめ

今回は、ゴージャス(gorgeous)をテーマにお話してきました。

日本語のゴージャスと英語の gorgeous は若干ニュアンスが異なっていて、gorgeous は物事や人を褒める際に幅広く使える便利な表現です。覚えておくとさまざまなシチュエーションで活用することができるので、この機会にぜひマスターしておきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!