“c/o”という英語表現を見たり、聞いたりしたことはありますでしょうか?
英語でビジネスや仕事をしている方なら、“c/o”という英語を知っている方はいるかもしれませんが、ほとんどの方は見たこともないと思います。そんな“c/o”という英語表現は郵便物の時に一番使われ、”care of”もしくは”in care of”の略で、「~様宛」という意味になります。
その他にも様々なビジネス英語の略称で使われますが、学校ではほとんど教わらないため、「いまいち使い方や意味が分からない。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では「“c/o”について詳しく知りたい。」「ビジネスで使える英語を覚えたい」という方に向けて、“c/o”の意味や使い方、“c/o”に似た英語表現2つの意味や使い方について例文付きで詳しく解説しています。
記事を最後までチェックすれば、“c/o”に関することは一通り分かりますよ。“c/o”について知りたくてこの記事にたどり着いた方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
“c/o ”の意味や使い方
“c/o”には、以下3つの意味や使い方があります。
- ~様宛て
- 繰越金
- 現金払い注文
それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
~様宛
“c/o”には「〜様宛」という意味があり、郵便で手紙を書くときに使われ、普段手紙を受け取らない宛先に何かを配達することを示します。実際には、郵便局にその住所の通常の受取人でないことを知らせるためのものです。“c/o”が使われるシチュエーションはたくさんあるため以下に紹介します。
- ビジネスの場合
- イベントの招待状の場合
- 文章の中で使う場合
それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
ビジネスの場合
例文:
- Maddie Anderson
マディー・アンダーソン - C/O wikiwhat
”wikiwhat”様宛て - 250 EMERSON ST.
エマソン通り250番地 - PALO ALTO, CA 94201
パロアルト カリフォルニア州 94201
この例文では、”Maddie Anderson”宛の手紙を、彼女の職場である”wikiwhat”に送る場合で、”wikiwhat”は”Maddie”に手紙を渡す責任があるため、”c/o”は”Maddie”の名前ではなく、”wikiwhat””の前につける必要があります。
イベントの招待状の場合
例文:
- Maddie Anderson
マディー・アンダーソン - c/o Basma Rad
“Basma Rad”様宛て - 123 Street St.
123 ストリート通り - PALO ALTO, CA 94301
パロ・アルト カリフォルニア州 94301
あるイベントの招待状を送るときに、招待者”Maddie Anderson”の住所がわからないと仮定し、”Maddie”と”Basma”が友人であることを知っている場合、”Maddie”宛の招待状を”Basma”の住所に送ることができます。ただし、この方法は、”Basma”もイベントに招待している場合にのみ有効です。
文章の中で使う場合
“c/o”は文章の中でも使うことができ、同じく「~様宛」という意味で使われます。
This letter has been sent c/o Maddie Anderson.
訳)この手紙はマディー・アンダーソン様宛てに送られました。
繰越金
“Carry over”とは会計用語で、「繰越金」という意味になります。「繰越金」とは、決算の結果、翌年へ繰り越しになった利益の事で、簡単に言うと余ったお金を次の年に使うことができるお金の事です。
この“Carry over”も略して“c/o”とすることができ、会計用語以外にも”carry over” と動詞で「持ち越す」という意味になり、そこから派生して「持ち越す」「引き継ぐ」「延期する」などのような英語表現になります。
- 繰越金
- 持ち越す
- 引き継ぐ
- 延期する
それぞれ例文で見ていきましょう。
繰越金
Aさん
The company has been operating by drawing down carryover(c/o) funds for several years.
訳)同社は数年前から繰越金を取り崩して運営している。
持ち越す
Aさん
Let’s carry over the rest of this discussion into next week’s meeting.
訳)この議論の続きは、来週のミーティングに持ち越しましょう。
引き継ぐ
Aさん
I hope these cultures are carried over to the next generation.
訳)この文化が次の世代に受け継がれることを願っています。
延期する
Aさん
This exam was supposed to end today, but they will probably carry over into next month.
訳)この試験は今日で終わるはずでしたが、おそらく来月に持ち越されるでしょう。
現金払い注文
Aさん
You doubled the cash order at the bank last week.
訳)あなたは先週、 倍額の現金を頼みました。
“c/o に似た英語表現の意味や使い方
“c/o”に似た英語表現以下2つの意味や使い方について解説します。
- carry forward
- carry with order
それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
“carry forward”
“carry forward”も”carry over”と同じく「繰越金」という意味で使われる他、動詞で「~を繰り返す」として使うことができます。
繰越金としての意味の“carry forward”の例文を紹介します。
Aさん
Last year the company’s tax rate was less, thanks to its use of a tax loss carry-forward.
訳)昨年は、繰越金を利用したため、同社の税率は低くなりました。
続いて「〜を繰り返す」という意味の“carry forward”の例文を紹介します。
Aさん
It is also possible to carry forward this relief.
訳)また、この救済措置は繰り越すことも可能です。
“carry with order”
“carry with order”は「現金払い注文」という意味で”c/o”の「現金払い注文」と同じ意味で使うことができます。
Aさん
They won’t accept payment in cash on delivery, but may consider payment in cash with order.
訳)代引きでの支払いは受け付けないが、注文時に現金で支払うことは検討できるだろう。
まとめ
“c/o”の意味や使い方、“c/o”に似た英語表現2つの意味や使い方について解説しました。
“c/o”の意味や使い方について理解できましたでしょうか?“c/o”は日常生活や口語では、あまり使われなく、シートに記入する際や、手紙を書く際に使われる表現なので、学校で教わることはあまりなく馴染みのない表現だったと思います。
“c/o”以外にも英語には略称された表現がたくさんあるので、分からない英単語に直面したら、その場ですぐに調べる癖をつけることが英語上達の一番の近道です。