雄大な自然を有するスコットランドでは、公用語は英語であるものの独特のアクセントや語彙を持つスコットランド英語が使われています。伝説のネッシーがいると言われるネス湖ですが、スコットランドにあることをご存知ですか?
記事では、イギリスの「スコットランド」を特集します。スコットランド英語を話し、フットボールに熱狂し、ハギスを食し、スコッチウイスキーを楽しむいう人々の生活を垣間見てみましょう。
「スコットランド」と「スコットランド人」の英語

まずは、スコットランドおよびスコットランド人の概要や特徴、そして英語表現をみていきます。
スコットランドとスコットランド人
私たちがイギリスという場合、それはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国 “United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland”のことを指します。イギリスは、イングランド・ウェールズ・北アイルランド、そして本記事で紹介するスコットランドという4つの国から構成されています。
スコットランドはグレートブリテン島の北部に位置し、人口は約5,550,000人(2024年6月)です。首都はエディンバラ(Edinburgh)にあり、政治・文化の中心であるとともに、第二の都市としてグラスゴー(Glasgow)も商業や産業の中心地として重要な役割を持っています。どちらの都市にも優秀な大学があります。
さて、一般的に言われるスコットランド人の特徴としては、民族意識が強くスコットランド独自の言語や文化に誇りを持っている、親しみやすくフレンドリー、皮肉を含むユーモアが好き、一方勤勉といったことが挙げられます。
スコットランドとスコットランド人の英語表現
スコットランドとスコットランド人の英語は以下になります。まず、ここをしっかり押さえましょう。
スコットランド “Scotland”
訳)私は二度、スコットランドに行ったことがあります。
スコットランド人 “Scottish”
訳)スコットランド人はとっても親切です。
Scottishでもスコットランド人ですが、Scottish peopleも使用されます。さらに、ネイティブによって”the Scots”と呼ばれることがあります。Scottishの発音ですが、イギリス英語ではスコティシュ、アメリカ英語になるとスカティシュのようになります。
なお、Scottishはスコットランド人を表すだけでなく、スコットランドの◯◯という表現にも使用されます。例えば、Scottish culture(スコットランドの文化)や、Scottish music(スコットランドの音楽)のように応用します。
キックオフ!アバディーン対セルティック
スコットランドはゴルフ発祥の地として有名です。セント・アンドリュース(St Andrews)には世界中のゴルファーが訪れ、ゴルフの聖地と呼ばれています。しかしスコットランド人はフットボールも大好きです。スコットランド・プレミアシップ(Scottish Premiership)というフットボールトップディビジョンがあります。
「アバディーン」と「セルティック」
スコットランド・プレミアシップに「アバディーン/Aberdeen FC」と「セルティック/Celtic FC」という伝統あるチームがあります。
アバディーンはアバディーン市に、セルティックはグラスゴーが本拠地です。スコットランド・プレミアシップでは北と南の対決として毎年注目のカードになっています。ちなみに、2025年スコティッシュ・カップの勝者はアバディーンです。
アバディーンとセルティックのオフィシャルウェブサイトを紹介
ここで、それぞれのチームのウェブサイトをご覧になってみてください。セルティックにはなんと、日本語ページもあります。現在、前田大然選手はじめ、複数の日本人選手が所属しているからでしょう。
スコットランド英語のアクセント
次に、英語を学習する人のためにも、スコットランド英語のアクセントについて紹介します。いったい、どのような特徴を持つアクセントなのでしょう?!以下、大きな特徴を3つ紹介します。
ローティック/Rhoticity
ローティックは、英語のアクセントを分類するときに、もっとも重要な特徴のひとつです。これは、母音の後ろに位置する”r”を実際に発音するかしないか、という違いがあります。スコットランド英語はローティックであり、”r”がはっきりと発音されます。例えば、carと言うときに母音”a”の後ろに”r”がくるため、はっきりとカールのように発するのです。
母音は平坦に短く発音
スコットランド英語は母音を平坦に短く発音するため、聞き取りやすいと言われることがあります。faceはフェースというよりもフェスに近くなります。
特有のリズムとイントネーション
語尾が少し上がるイントネーションを持つなど、歌っているように話すという表現がされます。
Scottish Englishを聞いてみよう
ここで、スコットランド英語のイメージを掴むため、面白い動画を一つ紹介します。スェーデンからの生徒ライナス君が生粋のスコットランド人からスコットランド訛りを勉強します。1分半ほどの短いものなので、ぜひご覧ください。
おすすめスコットランド観光と英語表現

イギリスに行く際はロンドンが人気ですが、自然を愛する方々にはスコットランドに足を伸ばしてみるのもおすすめです。ここでは、観光スポットとその英語表現をみていきます。
エディンバラ/Edinburgh
スコットランドの首都エディンバラは大変美しい都市。11世紀後半にスコットランド王の居城となったエディンバラ城(Edinburgh Castle)は訪れること必須です。エディンバラの旧市街と新市街は1995年に世界遺産に登録されていますが、丘の上にそびえ立つこの城からの眺めはそれらを一望できます。旧市街もおすすめで、石畳の通りが通るメイン通りは美しい建物が並んでいます。街歩きをしながら、スコットランド英語に親しみましょう。
Edinburgh selected 2024 to mark the start of the 900th anniversary of our city.
訳)エディンバラは、2024年を市の900周年の始まりを記念する年として位置づけました。
グラスゴー/Glasgow
エディンバラと比べると、地元の生活感をより感じる街です。しかし、音楽やアートの色が濃く、また歴史的というよりは現代的と感じられます。文化の街として、魅力がありおすすめです。1451年に創立されたグラスゴー大学の建築も一見の価値ありです。
ハイランド/The Highlands
スコットランドの大自然を体験するのであれば、ぜひハイランドを訪れてみてください。山々と湖の絶景を楽しめます。ちなみに、ネッシーで有名な湖はネス湖(Loch Ness)であり、ハイランド地方にあります。最寄りの都市はインヴァネス(Inverness)です。
The Scottish Highlands is really the Scotland of your imagination and the perfect backdrop for your next adventure.
訳)スコットランドのハイランド地方は、まさにあなたが思い描く理想のスコットランドそのもので、次の冒険にピッタリの舞台です。
スコットランド文化を英語で表現
スコットランドの伝統的な模様タータンチェックや、音楽にバグパイプが使われるなど、スコットランドには独特の文化があります。
ケルト由来の音楽や神話
スコットランド文化の中心はケルト文化(Celtic culture)です。音楽、装飾、神話や民話までケルトが現在も息づいていることを感じられます。
訳)ケルト文化は、スコットランドとアイルランドで長い歴史を持っています。
伝統料理ハギス
スコットランドの食文化で見逃せない料理のひとつがハギス(Haggis)です。ハギスとは、羊の内臓を胃袋に詰めて玉ねぎ、オート麦や香辛料などと数時間煮込んだ料理です。
「スコッチウイスキー」の英語
ハギスが出たところで、最後にスコットランドを代表するお酒「スコッチウイスキー」を紹介しましょう。
スコッチウイスキー/Scotch Whisky
スコットランドには500年以上の歴史を持つスコッチウイスキーがあります。伝統的な製法を守りつつ、地域ごとの個性を持っており、スコットランド以外で作られたウイスキーを「スコッチ」と呼ぶことはできません。特徴として、最低3年間オーク樽で熟成されること、アルコール度数は40%以上であること、などが挙がります。マッカラン、ラフロイグ、ジョニー・ウォーカーなど世界的なブランド力を持ち、ステータスがあります。ビンテージは高額で取引されたり、投資の対象になることさえあります。
Scotch Whisky is made from just 3 natural ingredients – water, yeast & cereals.
訳)スコッチウイスキーは、たった3つの自然の原料 – 水・酵母・穀物 – から作られます。
まとめ
本記事では「スコットランド」を特集し、英語関連の情報に加え、フットボール、文化、観光おすすめスポット、スコッチウイスキーまで紹介しました。
大自然のなかで英語のコミュニケーション体験をするとなれば、スコットランドがおすすめです。イギリスの一般的な英語との違いを発見するのも興味深いでしょう!

