ノーベル賞受賞者を120名以上も輩出してきたケンブリッジ大学は、幅広い分野で世界トップレベルの研究力を持っています。英語学習をしている人にとっては、ケンブリッジ英語辞典やケンブリッジ英語検定に親しみがあるでしょうか?

この記事では、イギリスの名門大学「ケンブリッジ大学」について特集します。世界最高峰の大学の一つであるケンブリッジの紹介、イギリスの他大学紹介、フェローと呼ばれる人々や著名なケンブリッジ大卒業生なども紹介しましょう。

ケンブリッジ大学の偏差値は?

ケンブリッジ大学の偏差値は?

ケンブリッジ大学の正式名称は”The University of Cambridge”です。大学はイングランド東部ケンブリッジにあり、ロンドンから電車で行く場合、所要時間は約1時間ほどです。

イギリスには偏差値が無い

日本では偏差値ランキングに注目が集まりますが、イギリスや欧米に「偏差値」という指標は存在しません。では、どのようになっているかというと、高校の最終試験A Level、国際バカロレア(IB)の成績、さらに大学または学部が実施する入試テストや面接によって総合的に決まるのです。本記事で紹介するケンブリッジ大学やオックスフォード大学では面接も重視されます。

ケンブリッジ大学を代表するコース

The University of Cambridgeのオフィシャルウェブサイトは、こちらになります。
The University of Cambridge

イギリスの大学受験では経済学やスポーツ科学というように、自分が学びたいコースを選択します。各コースには”A*”をトップにABCDEの6段階で求められるグレードがあります。これをRequirement Gradeと呼び、自分の成績がそのグレードに達しているコースを選ぶことになります。なお、模擬試験からコースを決めるまでにはいくつかの過程がありますが、本記事では省略します。

以下で、ケンブリッジ大学を代表するコースと、求められるグレード(目安)を紹介します。アルファベットの数は科目数に相当します。

数学(A*AA)
自然科学(A*AA)
コンピュータサイエンス(A*AA)
工学(A*AA)
医学(A*AA)
経済学(A*AA)
法学(A*AA)

すべてがA*AAとなっていますが、日本の偏差値との比較は、A*が70-75以上、Aが65-70という目安になります。

イギリスの大学の選び方

イギリスには、ラッセルグループ(Russell Group)とそれ以外の大学がありますが、ほぼ公立です。私立大学は例外的に数校しかありません。

イギリスの大学の選び方

イギリスの志望大学の選び方は、大学名というよりも学びたいコースを最重視します。したがって、ケンブリッジ大学を何が何でも目指すというより、他大学でも自分の勉強したいコースが優れていれば、そちらを選択します。

オックスブリッジのルール

オックスブリッジとは、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学をかけ合わせた呼び方です。オックスブリッジには独自の規定があり、同年にケンブリッジ大学とオックスフォード大学両校に出願することは禁止されています。この理由ですが、両校の入試制度が似過ぎていたり、入試スケジュールもほぼ重複していたりといった背景、そして受験生に志望校を明確にすることを求めているためと言われています。

gpa 3以上の割合とは?

イギリスやアメリカの大学では、GPAという成績を数値化した「平均点」を使用しています。GPAとはGrade Point Averageの略です。

海外学生向けの目安GPA

イギリスの大学では通常GPAではなくAレベルやIBの成績が評価されますが、海外学生向けにはGPAを換算し目安とすることがあります。

GPA 3以上の割合とは?

GPAでは、A評価は4.0、B評価は3.0、C評価は2.0というスケールで表されることが多く、GPA 3以上である場合は、平均的に良い成績以上という意味になります。

フェローアカデミーとフェロー

フェローアカデミー(Fellow Academy)は翻訳を専門的に学ぶスクールを指し、日本国内で長く運営されています。似た表現で、大学にフェローという人たちがいます。

ケンブリッジ大学におけるフェロー

ケンブリッジ大学には31のカレッジ(Colleges)があります。一番古いカレッジは1284年創立のPeterhouseです。各カレッジは独自の資金、寮、食堂などを持ち、少人数指導のチュートリアル、カレッジ単位で行なわれるイベントなどがあり学生生活を送ります。学生は入学時にどのカレッジを選ぶか希望します。

各カレッジにはフェロー(Fellow)という教員や研究者が所属しています。フェローは学生に対する指導、講義やセミナーの担当、学習進捗に関する相談やアドバイスを与える役目を持っています。このシステムによって、ノーベル賞級の科学者や数学者が多く生まれた要因の一つとも言われています。

以下のページにて、有名なカレッジであるSt John’s Collegeのフェローたちに会うことができます。

参考:St John’s College “OUR FELLOWS”

St John’sカレッジは歴史・規模・伝統・学問で非常に有名なカレッジです。創設者はヘンリー7世の母親になります。

発表!イギリス大学ランキング2026

イギリス国内には、約140の大学があります。毎年、いくつかのサイトによって「イギリス大学ランキング」が発表されます。

イギリス大学ランキング2026

サイトによって、ランキングは変わります。ここではTHE TIMESから、2026年のUK大学ランキングトップ10を紹介します。

1位 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス/London School of Economics
2位 セント・アンドリュース大学/University of St Andrews
3位 ダラム大学/Durham University
4位 ケンブリッジ大学/University of Cambridge
4位 オックスフォード大学/University of Oxford
6位 インペリアル・カレッジ・ロンドン/Imperial College London
7位 バース大学/University of Bath
8位 ウォーリック大学/University of Warwick
9位 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン/University College London
10位 ブリストル大学/University of Bristol

参考:THE TIMES “UK University Rankings 2026: League table”

評価軸は、入学難易度、教員と学生比、継続率、学位成績、研究の質、学生満足度、卒業後の見通しやサステナビリティなどの総合スコアです。

ケンブリッジへの留学と英語表現

ケンブリッジへの留学と英語表現

多くが憧れるイギリスのケンブリッジ大学。ここでは、ケンブリッジ大学へ留学する学生のデータや、英語を使った例文を紹介します。

ケンブリッジ大学の留学生データ

大学全体でインターナショナルな学生は約9,000人、140ケ国以上からの外国人がケンブリッジ大学で学んでおり、キャンパスはグローバルです。これは学部生の約25%と言われ、大学院になると、この割合は50%以上とされています。

ケンブリッジ大学留学の英語例文

Aさん
He’s been accepted by the University of Cambridge.
訳)彼はケンブリッジ大学に合格しました。
Aさん
I’m particularly interested in the computer science at the University of Cambridge.
訳)私はケンブリッジ大学のコンピュータサイエンスに特に興味があります。
Aさん
I’m eager to study at the University of Cambridge because of its outstanding research facilities and world-renowned faculty.
訳)優れた研究施設と世界的に有名な教員陣がいるので、私はケンブリッジ大学でとても学びたいです。

ケンブリッジ大学輩出の著名人たち

1209年創立のケンブリッジ大学は、世界最古の大学の一つという歴史だけでなく、卒業生に数多くの著名人がいることにも驚かされます。最後に、どのような人たちがいるのか紹介しましょう。

ケンブリッジ大学卒業生を紹介

ケンブリッジ大学の校内や同窓会では卒業生を”Old Cantabrigian”と呼びます。以下、ほんの一部ですが紹介します。

アイザック・ニュートン(物理学・数学)
チャールズ・ダーウィン(生物学)
スティーブン・ホーキング(理論物理学)
C.S.ルイス(文学 – ナルニア国物語)
デイビット・キャメロン(政治学)
エマ・トンプソン(演劇・映画)

ニュートンは「万有引力の法則」を発見した、ケンブリッジ大学の歴史上もっとも著名な卒業生です。トリニティ・カレッジには、ニュートンの研究室、そして「りんごの木」も残っています。科学史ファンでなくても、ケンブリッジを訪れた際にはぜひ訪れてみてください。

まとめ

創立以来、800年以上の歴史を持つイギリスの名門・ケンブリッジ大学、世界最高峰の大学の一つです。31のカレッジがあり、それぞれにフェローと学生たちが所属し、学習や研究、生活の一部をともにし学術的・社会的なコミュニティを形成しています。著名な卒業生たちもケンブリッジの地でそのような大学生活を送っていました。ロンドンから1時間ほどで行ける学生の街ケンブリッジは、石畳の通る道やカフェ、レストランもとても素敵です。

 

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sachifre 日英リエゾン・通訳翻訳者 / UK-Japan Liaison & Translator
イギリス在住で日英間のリエゾンや通訳・翻訳業務に従事。日本文化とイギリス文化をつなぐ活動を行いながら、英語とコミュニケーションに関する実践的な情報を発信している。